つれづれのおと

ディアマイロックスター

ピアノひとつで何をするのか横浜

ブルーモーションヨコハマ〜♪ (逆)

に、行ってきました。
ナマpp、2日間、4公演。

いやあ、凄かった。
凄かった、その一言しか出なくて、悔しいというかなんというか。
文字通り、言葉では言い表せない"体験"が、そこにはあった。

不勉強ながら、わたしは今まで鍵盤奏者同士が共演(競演)するようなライブを観たことがなかったのです。なので比較はできないのだけど、このお2人でやるとなると、こんな感じなのか…!と。
なんというか、お二人とも、音楽家だなあと。もちろん元からのお知り合いで、ライブでもレコーディングでもセッションしていらっしゃるのだけど、今回は鍵盤という同じ土俵で、どちらがバンマスとかもなく、対等な立場で"渡り合って"いる。それぞれが紡ぐ世界観を認めて、かつ、セッションではそこにどう入り込めばよいか、どんな糸をどう編み込めばよいか、相手の編み目をたどって考えて、自分の色と模様を足してさらに複雑で彩り豊かな音楽を紡ぐ、ような。
そのベース、というか使うものすべてが鍵盤であること、それがまたとても(わたしにとっては)新鮮で、けれどどこか懐かしくて、心をふるわされっぱなしでした。

そんな体験、できれば記憶にずっととどめておきたい。というか、とても文章では表現できない…けど、最近本当に(と毎回言っている気がする)記憶のこぼれ落ち方が半端ないので、書くだけ書き記しておくことにしました。
レポというよりは、感想ばっかりです。


Motion Blueは横浜の赤レンガ倉庫2号館の3階。会場と反対側の階段から上ってしまったので、バルコニーを通って行ったのだけど、そこからの眺めがとても良かった。
港に入り組んだ海が見えて、白く浮かぶ雲と船がゆっくりと動いていて、庭の木々と芝生の緑の奥にみなとみらいの観覧車も臨める。港町特有のハイカラでゆったりとした雰囲気のロケーション。暑くなかったらソファでお茶でもしたかった。演者お二方はランチ?したようですがw

開場の30分前から物販やります!とのことで、勇んで向かうと、スタッフさんに混じって…というかメインの売り子さんな感じでユッキさんがいらっしゃる。
青のトートバッグを買ったら「(飾りのしゃらしゃらが)革製品なのでツブツブが表面に付いちゃうんですけど、そのうち落ちますので…!」と丁寧にご説明してくださった。確かに皮の屑みたいなやつが付いてしまってたけど、これはこれで銀河みたいで良いなあと思ったり。濃くて鮮やかな青、大好きな色なのでお気に入りです。

受付で名前を照合してもらって(というところで色々わたわた連絡したりして皆様方にご迷惑をおかけしてしまいました…)、整理番号のついた札を渡される。1stが青で2ndが白。この配色も素敵。
宇宙船のような、くすんだ銀のトンネルみたいな通路を通って足を踏み入れると、真正面に「motion blue」の文字がバックに光る舞台が。

上手にはYAMAHAのグランドピアノ。蓋を開けたところに、クリスマスに使われるようなイルミネーション用の電球で飾り付けがなされている(電気はまだついてなかった)。譜面台の奥にモジュラーシンセ、後から気づいたけどその向かって左側に小さい板さん(Seaboard)。
舞台手前、ピアノから見たら側面に小さなテーブルがあって、そこにエフェクターみたいなサイズと形の機材、あとメトロノームが置いてある。
舞台真ん中の奥に小さなテーブルがあって、そこにノートパソコンとミキサー?が置いてある。すずらんみたいな形のランプがやわらかな光でそれを照らしている。これ、どこかにもあったなあ。1173 studioだったかしら。
舞台下手にはハモンドオルガン、その奥にレスリースピーカー
そして、舞台手前のど真ん中に、ガイコツスタンドマイク。
おお、本当に鍵盤奏者2人だけで演るのだなあ…!と胸が高鳴るのでした。

時間になると、ゆっくりと暗くなる会場。
そして突然そこに響きわたる、あからさまに歌謡曲ぽい音楽。回り出すフロア天井のミラーボール。
フロアの下手後方の扉が開き、出てきたお2人。
なんと、ギンギラギンのジャケットを着用していらっしゃる…!!!
あべどんさんのは百が如くツアーのアンコールで着てた、フレディリスペクト(?)なやつ。中にナマピーのTシャツ。そして有太さんは紫っぽい色の、こちらもまた全身ラメラメのジャケット。フロアを通って舞台に上るお2人、ガイコツマイクを真ん中にぴったりくっついて歌う。

「街の灯(2日目から『派手な上着』になってたような)がとても綺麗ねヨコハマ♪
ブルーモーションヨコハマ〜♪
電車で2人 来た訳よ〜♪」

そしてこの記事のタイトルにつながる。いや、もう、度肝を抜かれました。爆笑したけども。会場全体の、ちょっとかしこまった感じが一気にほぐれました。やられたw
というかアベストテンに続いて、有太さんがこんなことをやってくださるとは思わなかった…w←あべどんさんをなんだと思っているのか
1日目の1stはちょっと遠慮がちに有太さんの左肩の下へゆるく握ったような右手を当てていたあべどんさん。2ndでは有太さんがあべどんさんの右肩にしっかり左手を置いて肩を組むようにしていたのでした(ちなみにそうとうお酔いになられていたらしい)。2日目はあべどんさんのふわふわパーマがちょっと有太さんのおでこにかかるくらいくっついてらした。かわいい。

有太さんがガイコツマイクを自分の方に斜めに引き寄せて(この仕草が回を重ねるごとに様になっていくのも面白かったw)、「わた〜しが、おさ〜きに♪」と歌うと「あっ、どうぞどうぞw」とコントみたいに手を差し出すあべどんさん。
有「あべどんと〜」
A「さいとうの〜」
2人「最高の夜を〜♪ あな〜たと わた〜しは 赤いレンガで夢の中〜♪」
ひとしきり替え歌を歌いきると、まだ流れている音楽にのせてあべどんさんが語りだす。

A「今日は本日お越しくださいましてありがとうございます」(1日目の1st。かわいすぎた)
まずは斎藤有太が歌います、と司会者の如く紹介。ジャケットを脱ぐ有太さん。
1日目の2ndはそれを受け取って、頭上に両手を挙げて、わ〜〜!と子供のようにフロアを小走りで駆け抜けていくあべどんさんw 2日目の1stでは有太さんに向かって手をヒラヒラ〜とさせて、そのまま後ろ向きに小走りで退場したのでした(あむない…)。


さて、まずは有太さんのステージ。
1stでは白シャツ(よく見ると模様がついていた、オシャレ)、2ndでは薄い水色?で両胸のポケットの折り返しだけ豹柄になってるシャツ。ジーンズと、VANSのっぽい黒&黒チェッカーの紐なしスニーカー。とてもスマートだった。
ピアノについたらこちらを向いて、毎回「もう遊びは終わりですから。ここからオチはありませんw」と笑ってらした。
2日目の1stでは、用意された楽譜のファイルを見て「これ楽譜違うな?」とキョロキョロ。舞台上のファイルを開くも、これも違うな?と。「困ったなあ…w」と、ちょっとあせりつつ?も先に告知などしている間に、Jメンさんとヨッシーさんが届けてくれる。しかしこのハプニングが、のちのちネタになろうとは…w

セットリストは公式さんがアップなさってたので割愛するけど、結構毎回曲をいろいろ入れ替えてらして、そのどれもが素敵だった。
特に毎回最初に演っていらした「夏の日」という曲。イントロの、木漏れ日のようなきらきらとしたピアノの音からもう心を掴まれてしまった。
有太さんの歌声は初めて拝聴したのだけど、いい意味で、某米津さんとかのような現代っぽい青さがあるのにびっくり。けれど確かな力強さも持っている声。
真夏の昼間の道に一人で立っている時のような、日差しがギラついて逃げ水がゆらゆらして蝉の声がうるさくて、それなのにどこまでもしんとしている、あの感じ。暗く涼しい室内にいるのに、歌とピアノがそんな風景を紡ぎ出して、なんだかノスタルジーにかられて毎回涙が出てしまった。この曲を聴きたいがために(もちろん他の曲もとても良かったけど)、アルバムを買ったくらい。音源の方もとても良かった。

2曲目、これも毎回演っていらした「ミスムーンライト」。これがまた、モノクロの外国映画のような曲調で、オシャレですてき。歌詞もなんだかそういうストーリーっぽくて、ちょっとどうしよもない感じなんだけど、どこか憎めないような。阿部さんソロの「ドラマ」を思い出しました。いつか音源化してくださるのかしら。

ノリの良い曲では「手拍子してもいいんだよ」「歌ってください」とお客さんを誘うw有太さん。背筋を伸ばしながら、踵でリズムを取りながら、軽快に演奏するのがすてき。
1日目の2ndでは「予定になかったんだけど」と、以前この会場で外国人アーティストのサポートを急遽(!)やることになった時に、斎藤の曲もやろうよ!と言われて演った「列車」という曲も。その時も楽しかった、と仰っていらした。急なオファーでもそう思えるってすごいなあ。

そして1公演だけ、曲のアウトロから繋げて、インストで「ダニーボーイ」を弾いていらしたのが、本当に素敵だった。
洗いざらしのシーツがどこまでも広い夏の青空にはためいているのをぼんやり見ている時のような、確かな存在があるのにどこか心の切なさを感じる部分をふわりと揺らされるような、そんなイメージ。ピアノに似合う(なんて、偉そうには言えないけど、お洒落という言葉だけでは言い表せないくらい素敵だったのだ)アレンジと、曲の意味とが相まって、なんだかとても夏の夜にぴったりの演奏だった。

「去年も同じ時期に横浜に通って、あべどんにマスタリングしてもらったんです。16年ぶりにソロアルバムを出しまして」と。そして「横浜いいよねえ」と繰り返す有太さん。
1日目の1stの最初は「すごい(お客さんから)見られてる…w」とちょっと緊張なさってた?けど、だんだんこの雰囲気に馴染んでいく感じがまた素敵だった。

そして途中で「告知していいですか?」と。ぱらりと楽譜ファイルをめくって「あべどんのピアニッシモvol.2が決定しました!」と、先にあべどんさんの告知をなさる有太さんw ご自身のナマピーの告知ももちろん。アルバムを作ったけどそのままじゃもったいないから月一でライブを演ってて、最初はどうしていいかわからなかったけど最近は慣れてきた、みたいなお話をなさっていた。

さて、ひとしきり演奏して、ではここで、とあべどんさんを呼び込む有太さん。
2日目からは「尊敬できるアーティストです」と。それを聞いたあべどんさん、今までご自身がついていた、出入口に一番近いボックス席のテーブルに、シャンパングラスを持った腕をついてうなだれるようにしながら「『尊敬できるアーティスト』って…w」と、隣にいたJメンさんに向かって苦&照れ?笑い。
それでも、舞台に上がると(1日目の1stは特に)、「いいよお、いいよお」と有太さんに向かってうんうん頷きながら拍手を送ったり握手したりするあべどんさん。本当に認める時ってこういう言い方をなさるような。ちゃんと聴いていらしたのだなあ。今度は有太さんが困ったようにニコニコ。
あべどんさんがグランドピアノにつき、有太さんはハモンドオルガンへ。
ここでほんの僅かながら談笑タイムがありまして。

1日目の2ndでは、有太さんが結構酔っ払ってらして(と、ご自身で仰っていた)、確かここだったと思うのだけど、舞台に上がったあべどんさんを握手したままちょっと引き寄せて「相当酔ってる」と耳打ち。いや、マイクは通ってないですが、こっちにも聞こえてますw

2日目の1stでは、さっき譜面が無くて…と言う有太さんに、
A「ふめんがふめいだったのね」
有「譜面が不明だそうです(お客さんに説明w)」
A「俺のもなんか違うよ?」
あべどんさん、自分の黒い楽譜ファイルを手に取る。と、そこには、
A「『NOTE DEATH』って書いてあるよ???」
表紙に貼ってある、白地にあのwフォントで「NOTE DEATH」の文字が書かれたステッカー。なんという仕込み!!w
A「これ俺すごい準備したんだから」
有「忘れてた…w」←あべどんさんがこういうひとだってことを、と思われる
A「(立ち上がって)これ危ないやつじゃないの?(ファイルを床に落として)落ちてるやつじゃないの?」
有「やばいやつじゃないの?w」
A「だいじょぶ、日本語だから。『ノートです(明るい声)』!って」
いやあ笑いました。実はその後もうひとネタあったんだけどもw
そして別のファイルを手にしたところ、中に挟んであった(ちゃんとファイリングしてなかった?)クリアファイルみたいなものをいくつもばさばさと落っことしてしまうあべどんさん。その図ソリストでも見たなあw
少しして気づいたヨッシーさんが拾いに来たのだけど、「気にしなくていいの」と声をかけていらした。あべどんさんにとっては些末事なのでしょうかw

2日目の2ndでは、ピアノについて数秒で「なぁんか視線を感じるんだよね!?」と、有太さんの方を振り返るあべどんさん。「いやあ、なかなかこうやって(あべどんさんの背中)見ることってないから」と、有太さん、にっこり。そうだよねえ、鍵盤を弾くひとが自分以外に居ないと、この図はなかなか…などと勝手に納得するわたくし(?)。

で、お2人で演奏したのは、「ジャストライク」!音源だとMTRY演奏&民生さん健くんコーラスで録ったやつ。
これがまた、ロックンロール!って感じのノリの良い曲なのだ。最初からお客さんに手拍子を促す有太さん。
「お前と踊っているのさオーイェー!」とか「やりたいことなら尽きないぜ〜」とか、コーラスワークが素晴らしく良い!あべどんさんの声はどんな人のそれとも親和性が高いのが不思議だなあといつも思うのだけど、有太さんの声ともしかり。オルガンとピアノ、音色の違う二つの楽器の音が醸し出すグルーヴも、2人しかいないのにバンドサウンドのような厚みと広がりがあって、めちゃくちゃにかっこいい。回を重ねるごとに、あべどんさんの左脚が刻むリズムが軽快になってゆく。
ソロは互いに「ABEDON!」または「斎藤有太!」と掛け声をかけられた方が奏でる感じだったような。背中を丸めてキラキラしたピアノを奏でるあべどんさん、爪が鍵盤に当たる音も軽快にオルガンを弾き倒す有太さん。1日目の1stは、曲の最後にあべどんさんが両手で有太さんを指して手をヒラヒラ〜っとして、有太さんがシメていたのだった。
立ち上がり、がっちり握手を交わすお2人。爽やかな笑顔で舞台を去っていく有太さん。


「さあて、俺の出番かあ」
1日目の2ndではこう独りごちていた。おもむろにピアノの側面(舞台手前)にゆっくりと歩いていくあべどんさん。
ちなみに衣装は、1stが黒のロングジャケットに白いVネックT、2ndが黒のジャケットに水色のVネックT。つまり去年のソリストと同じわけですが、髪型とまるめが茶色グラサンで、なんだか伊達男な雰囲気が格段にアップしている。ケーブルネックレスは青か黒、ブレスレットは青と黒を両方左手につけていらしたような。

ピアノより手前にあるテーブルに置いてあった本を手にとって、真剣な顔でぱらりとめくる。舞台がやや暗いので、いつのまにか手にしていたマグライトで照らして眺めていらした時も。一体何を…と思いきや、舞台近くのお客さんからクスクス笑いが。後でよく見たらかの有名な写真集、サンタフェ。なんか学者みたいでかっこよかったのに…w今回というかppのミューズは彼女なのでしょうか…
それを片手に、あるいは閉じて(ちなみに2日目の2ndでは挟まっていたポストカード?が落ちてヨッシーさんが拾ってあげてた。そしてそれを見えるようにテーブルに立てかけてらしたw)。
そこからの時間は、息を飲んだまま呼吸を忘れてしまうような、スリリングな芸術の世界だった。

・1日目の1st
サンタフェを片手に、ピアノの中を何やらいじるあべどんさん。メトロノームを中に入れ、カチ、コチ、と刻まれるリズムの中、ティンパニを叩くようなバチで、ピアノの弦を叩く。不穏な足音を表す効果音のような低めの音が、なんとなく胸をどきりとさせる。

・1日目の2nd
メトロノームと同じくらいの大きさのエフェクターのような機材のスイッチを入れる。と、流れてきたのは「たらっ、たらっ、たらったらったらったらったら〜たらららら♪」と、ピンクパンサーのテーマを歌うあべどんさんの声。会場に広がるクスクス笑い。機材をピアノの中に入れ、ツマミを動かすと、だんだんテンポと声の高さが上がって、ユニコーンのライブのアンコールでおなじみミツバチさんのような声になる。それをまたゆ〜っくり戻して、機材を取り出して、メトロノームに交代。1stと同じように、やや不穏なメロディをバチで奏でる。

・2日目の1st
バチを両手に持ち、ピアノの弦を叩くあべどんさん。1日目のややゆったりしたテンポとは違う、木琴奏者のような手さばき。鍵盤を押した時にハンマーが奏でるのとは違う、くぐもったような不思議な音。メトロノームも中に入れていたような。

・2日目の2nd
サンタフェを片手に、もう片方の手に持ったバチでピアノの側面を叩くあべどんさん。その後また両手で弦を叩き、中の仕切り部分も叩き、バチの反対側で弦をカリカリとはじく。さながら大きなオルゴールを奏でているよう。

舞台のバックにいつのまにか降りてきていたスクリーンに、1日目は等間隔に並ぶたくさんのラインが静かに画面の真ん中を横切っている(時々、まわりに飛沫のようにキラキラと細かい三角形が光る)。2日目はDNAのらせん構造のような、銀河を横から見たような、靄がかった点状の帯。
それがどちらも、あべどんさんの鳴らす音に呼応して小さく波打つ。黒いスクリーンの上でゆらゆらと揺れるそれは、夜の海の波を可視化したようであり、はたまたごくごく小さな生命反応のようでもあり。

ピアノの中の電球もいつしか光を放っている。すずらんの形のランプと同じ、昔ながらの黄色くてやわらかな灯の色。蛍の光みたいに、ゆっくりと不規則に点滅している。

薄暗い中で行われる一連の…演奏というか、作業というか。
それがなんだか、小手調べというか、調律とはまた違うタイプのピアノのご機嫌伺いというか、そんな感じに見えて、ドキドキした。
画面と、音と、光。ゆっくりと静かな、でもどこか繊細さのあるそれらが合わさると、なんだかピアノが大きな生きもののように見えてくるのだ。光は生命反応、画面の波は電気信号から生まれる鼓動、音はそれぞれの臓器が出すそれをあらわしている、かのような。
本を片手にゆっくりと歩き回り、マグライトで照らしながら"作業"をするあべどんさんは、ピアノに命を吹き込んでいるようで、魔法使いかマッドサイエンティストか、わからないけれどどこか畏怖すべき存在のようで、固唾をのんで見守ってしまった。まあ、手にしてる本はアレなんですけれども…

そして、なんというか、ピアノというのは面白い楽器だなあと。弦や周囲を叩くと打楽器になり、弦をはじくと弦楽器にもなる。
もちろんどちらも本来の奏法ではないのだけど(ハンマーが弦を叩いているにしても)、音楽って自由でいいんだ、と、ユニコーンを好きになって真っ先に教わったことを、また改めて背中で示してもらった、ような気がした。

ピアノに命を吹き込んだあべどんさんは、おもむろにモジュラーシンセに向かう。
百が如くツアーの開場中に流れていた音。配管室に迷い込んだかのような、空気の流れと時々水滴が落ちるのが混ざったような音。あれみたいな音をベースに、つまみをひとつひとつ微調整しながら、音楽のような、"倍音"のような、機械的だけどなぜか心地よいような音が生み出される。2日目は指揮棒を持ってシンセに向けて動かしながらツマミをいじってらして、勤労ツアーとかで片手をひらひらさせながらソロを弾いてらした姿を思い出した。あと、海を矛で混ぜて島を作った神様の話もなんとなく思い出す。
モジュラーシンセの音にも呼応して、波打つ映像。2日目はそこに、正面からあべどんさんをとらえた映像がぼんやりとかぶさる。
頃合いを見て、そっと椅子に座り、鍵盤に手を置くあべどんさん。

ゆっくりと奏でられるメロディが「白い虹」のイントロになる。
よく晴れた朝に…という歌にも呼応して、というか一番敏感に反応して、さっきよりも大きく波打ちだす映像。これがまた、凄かった。
歌のアレンジが、毎回違う。最初は静かに、サビにくるとうわあっと歌い上げる、そんな大まかな流れは同じなのだけれど、細かなニュアンスや緩急のつけ方が少しずつ変わっている。特に2日目の2ndは、Aメロまで全てピアノで弾いて、「ああ ゆるりと」から静かに歌い出していたり。
そしてあべどんさんが大きく歌い上げるとともに、横にゆらゆらしていたはずの映像の波がぐわりと高さを増して、ざばんとこちらへ覆いかぶさるように向かってくる。それこそ白い虹がかかるのを根本から見ているようでもあって、引き込まれて目が離せなかった。

曲が終わっても、アドリブ?で演奏は続く。このシームレスな流れに、百が如くツアーのライブ後半を思い出す。
ここでだったか、2日目の1stでは、どこか耳慣れたクラシックのフレーズを奏でていらした。のちに"アヴェ・マリア"だと教えていただいたのだけど、ピアノのフレーズに合わせて板さんからチェロみたいな低めの弦楽器のような音も出していらして、まるで一人で小さなオーケストラを形成しているかのようだった。凄い。一人でバンドをやっちゃうひとは何人か知ってるけれど、それをできるひとってなかなかいないんじゃないかしら…。

両日とも2ndでは、そのままピアノが聴き慣れた星屑みたいにキラキラしたフレーズを奏で始める。「欲望」だ。
最初の音源の時よりも声の量と伸びと確からしさが格段に増した、今のあべどんさんが歌うこの曲。それこそ昔誰かに宛てて書いた手紙を、相手の部屋から偶然見つけ出してひっそりと読み上げるような、切ない思いではあるけれどそれがもう自分の一部になってしまったような、そんな歌になっていて、今のあべどんさんだからこそ似合うんだ…!と鳥肌が立った。去年のソリストで聴いたそれとも、ライジングで聴いたそれとも違っていたのだもの。
でもあるいはきっと、その時々によって、この曲は意味や顔を変える。テクニックによるアレンジの違いからくるものというよりは(もちろん、経験やスキルがないとアレンジもできないのだろうけど)、なんというか…人生の中の出来事のとらえ方が、起きたばかりと、それから数十年経ってからだと、少し見方が違ってくるような、そんな変化や意味を持たせられる曲なのだなあと思い知った。それを30歳そこそこで書いてしまうのが凄いのか、はたまたそうやって進化させていけるほど年々音楽家として成長してらっしゃるのが凄いのか…きっと両方なのだろうなあ。
そして一番(これももちろんいい意味で)ゾッとしたのが、1日目の2nd。「抱きしめたくなる…」と歌が終わるか終わらないかというタイミングで左手が板さんに伸び、ギュウウウと急転直下するような低い音が響く。それと同時に照明が暗くなって、思い出の波間に揺られていたのが、いきなり深く暗い海の底に引きずりこまれたような感覚に陥って、鳥肌が立った。

途切れることのない波(それも、水面のそれではなく、海の底だけを行き来する水流のような)のように、演奏は続く。
ピアノがだんだんと「R&G〜」のあのメロディを奏ではじめる。「BackGRound」だ。
去年のソリストの時のように、高い空に響かせるように歌い上げるあべどんさん。あの時は高橋さんのコーラスがあったけれど今回は一人。けど、十分に広がりのある、海の上に広がる真夏の空のような、ぱあっと明るい歌だった。
音源よりも少し速いテンポ(だった気がする)の間奏のフレーズが、思わず駆け出してしまうようなキラキラ感にあふれていて美しい。盛り上がる歌と演奏に呼応して、画面の波が大きくうねる
2日目の1stは欲望のそれと同じく、波が画面を超えてこちらに覆いかぶさってくるような迫力。それくらいの大波を生み出すほどの声と音。2ndではさらに、星屑が放射状に迫ってくるような映像になっていて(あんまりいい例えじゃないけど昔のWindowsスクリーンセーバーみたいな。でもあれわたしはすごく好きだったのだ)、曲の持つ多大な威力が耳と目の両方から迫ってきてくらくらしそうだった。それなのに押し付けがましくない、どこか優しくていつまでも目と耳が離せない。そんな"体験"。音楽は耳以外でも"感じる"ことができるということを、生まれて初めて身をもって知った。

歌が終わってもまだ演奏は続く。そこにすうっと現れて、真剣な表情でハモンドオルガンに向かう有太さん(2日目の1stでは、あべどんさんさんが無言でフロア後方に向かって手を挙げ、呼び寄せてた)。ピアノの蓋が「A」になってるあべどんさんT、非売品なのか地がグレーのを着ていらっしゃる。
そこでピアノから奏でられたのは、コロコロと転がるような光の粒みたいなフレーズ。「Beautiful day」だ。
これがまた凄かった。この曲も、あべどんさんは歌い上げる。去年のソリストではデッドな音で静かに奏でていたこの曲を、ピアノの旋律とともにとにかく歌い"上げる"。2日目の1stでは「蒼き水晶ぉー↑おー↑!」と二段階上げてきたかと思いきや、2ndでは「どうよーーーどうよ↑ーーーーー!!」と若干叫ぶように歌う。元の歌詞は「そうよ どうよ」だけど、どうよ!!とめいっぱい叫んで、海に?空に?聞いているようにも聴こえて、とてもエモーショナル。けれど全てをかなぐり捨てるような雑さはなくて、どこまでもきちんとした美しさというか、いい意味で自分の地平(単なる"地"ではなく)に足がついているような気がして、だからこそ胸を優しく、けれどしっかりと掴まれてしまう。
そんなあべどんさんをめちゃくちゃに真剣な表情で見つめながら演奏する有太さん。ピアノに向かったまま振り向きもしない背中に視線を送りつつ、そのひとが奏でる音を聴いて自分の音を絡めていく。例えばギターのソロバトルとかユニゾンのようなぶつかり合いやじゃれあいではなくて、冒頭にも書いたけれど、一方があざなったものの目を瞬間的に丹念に見て、ほどいたりすることなく自分の色の糸を縒り合わせていくようで、なんだかものすごく芸術的にハイレベルなことをやっていらっしゃるのでは、と震えてしまった。とにかく、お二人それぞれの青い炎のような静かな気迫に圧倒されてしまった。
だんだんだん、だん、という最後のフレーズを弾き終わり、だーーーっと鍵盤を叩くお2人。初日1stの最後はあべどんさんが有太さんを両手で指してシメてもらってた。
ふわっと照明が明るくなり、「斎藤有太!」「ABEDON!」と称え合うお二人。そこでやっと、引きずりこまれた海の底から、いつのまにか晴れ渡る浅瀬の波打ち際に戻ってきていたような感覚をおぼえる。(もちろんいい意味で)ずっと詰めていた息をほっ、とつきながら、我に返ったように拍手するわたしなのだった。

またゆうゆうとフロアを歩いて去って行かれるお二人。
鳴り止まぬ拍手の中、両日とも2ndはアンコールがあった。有太さんがオルガン、あべどんさんがピアノに座る。

2日目は確かここで有太さんが通りがけにサンタフェをチラ見して「これかあ」などとあべどんさんに話しかけてらしたw
そしてまたさっきの「NOTE DEATH」wを手に取るあべどんさん。
A「(フロアに見せて)"ノートです"!日本語だから。拍手しない奴は一人一人名前書いてくからな」
有「怖いよねえ、俺がさっき楽屋にアンチョコを置いてきちゃったんだけど、その後『俺もなんか違う』ってw」
ここで演奏が始まるかと思ったその時、有太さんが一人でおもむろにオルガンを奏でだす。聞き馴染みのあるイントロ!
有「ハッピーバースデートゥーユ〜♪ ハッピーバースデーディアあーべど〜ん♪」
と、下手から運ばれてくるケーキ。バックのスクリーンにはあのモノクロのアー写にハッピーバースデーの文字。
ピアノの椅子に座ったままうつむくあべどんさん、グラサンを取ってタオルで顔を拭き「はずかし…w」とポツリ。これがもうなんなのかってくらい最強に可愛すぎた。さっきまでなんなら畏怖すら感じてたんだけど、この素でこぼしたような一言は最高に可愛かった…
観念して(?)ステージの真ん中でろうそくの火を吹き消すあべどんさん。と、有太さんが「もう一人お祝いしたい人が」と、またもやハッピーバースデーを奏でだす。コールされた名前は「吉田くん〜♪」だったようなw
去年に引き続きヨッシーさんもお祝い!バックの画像も、アー写の右上に何かをかじってる?ヨッシーさんの写真がコラされた画像になっているw ずーっとそれを下手の端っこで小さくなって聞いていて、曲が終わると照れるというか恐縮しまくりながら出てきて、ケーキのろうそくの火を吹き消すヨッシーさん。本当にいつもありがとうございます、これからもどうぞよろしくお願いします…!(何様)
そしてこんな風にスタッフさんも含めてお祝いする…というか、職業人として対等に見て認めていらっしゃるところ、改めて素敵だなあと思うのでした。

2日目はさらに、じゃあアンコール!とピアノに向かったあべどんさん、「赤い靴〜は〜いてたら脱げた〜♪」と一節歌い上げ(後で調べたら嘉門達夫さんの歌らしいw)、そのまま立ち上がって去ろうとするw いやいやいや、みたいになる有太さんとお客さんにすっとぼけたお顔を見せて、「ダメ?ぶぶー?」と、両腕を胸の前でクロスするあべどんさん。いや可愛すぎるから(当日2回目の身悶え)。
それを見た有太さんが「エーックス?w」と軽いアクションつきで真似すると、お客さんから\エーックス!/とレスポンスが。「なにその一体感!?ぶぶー?エーックス!」と世界一ゆるいC&Rを要求してくるあべどんさん。子供みたいでとっても可愛かったw

さて、といった体で再度ピアノに向き直るあべどんさん。スッと短く息を吸って歌い出したのは、
「猫の手さえも貸したいくらい」
うわーーーーー!!!!!「開店休業」だーーーーー!!!!!
こーれがまた!とても!!よかったのです!!!
リングサイドのツアーファイナルで健くんがちょっと歌ったのとも、見事なアレンジでABE&OKUDAが歌い上げたのとも、ユニコーンでフェスで演奏していたのとも、そのどれとも違う歌。というかわたしはあべどんさんがメインで歌いきるバージョンをちゃんと聴いたのはこれが初めてだったのだ。風花雪月のように、弾むような歌い方をするAメロは健在。そこに軽快ながら優しいピアノとオルガン、有太さんのコーラスが寄り添って、初夏の日差しのようなやわらかな明るさが醸し出される。
なんというか、欲望でも思ったけど、この曲ではさらに「今だからこんな歌になる」といった雰囲気で、とても良かった。バンドの音源はもちろん、ソロのそれも繰り返し聴いたけれど、なんだろう、今まで聴いたどれよりも"確からしさ"があったというか。歌詞だけ読めばどうしようもないヒモ男みたいなイメージが浮かぶんだけど、ふたつの鍵盤の音にのせて昔よりはるかに声量も多く伸びのある声で歌われるそれは、ストーリー性よりも"いつもそばにいるだけだけど愛してるよ"というワードが胸に迫ってくる、そんな強さと優しさを持っていた。例えば寄生しているw恋人とか、結婚したばかりの相手とか、そういう人に向けて言っているのではなくて、なんというか…壮大かつ自意識過剰が過ぎるけれど、あべどんさんの生み出す音楽が、というように聴こえてしまったのだ。勝手な解釈だけれど、折にふれてあべどんさんの音楽に、音楽に向かうその姿勢に、背中を見せてもらっている気でいる自分にとっては、胸がぎゅーっとするようなあたたかさに満ちた演奏だった。
1日目のシメはあべどんさんがお尻で鍵盤に乗りw、それを見た有太さんも遅れてお尻で鍵盤に乗っていた。
2日目は最後のフレーズを「そんな日には有太とそうね横浜にでも〜」と替えて歌い("有太"って呼んだ!となぜかドキドキするわたくし)、おしまい。椅子を離れると、ステージ中央で「よかった!よかったよぉ!」と両手を上げて回りながら笑顔で飛び跳ねるお二人。おもちゃみたいでこれまた可愛かったw達成感も、ホッとしたのもあったかしら。とにかく晴れ晴れとしたお顔でした。


そんなこんなで、素敵な、楽しい、けれどそれだけでは終わらない、芸術的で真摯な演奏の饗宴2日間が終わったのでした。
まとめみたいなものは冒頭に書いてしまったけど、とにかくこれまでは本当に、美しいなあ、楽しいなあ、で追いかけてきたあべどんさんの背中が、少しだけ畏怖すべきもの(繰り返しますが、いい意味で、です。どこか崇高で異次元的であるというか)に見えて、またもや違うお顔を見せてくれるのか…!とドキドキした2日間でした。
それはもしかしたら、これまでの経験がそうさせたのかもしれないし、あるいは新たな興味や会得した知識技術によるものかもしれないし、有太さんとの"渡り合い"によって生まれたものなのかもしれない。
神戸でのピアニッシモには参加できなかったのだけど、写真とかの断片的な情報から察すると、多分横浜のそれとはまた違ったのだろうなと。もちろん共演者の有無や待ち時間の違いもあるけれど、それだけではない何か。さて、それはなんなのか。

去年のソリストではスタジオの一角を観せてもらったような気持ちになったけれど、今回はなんだか、音楽が生まれる瞬間、を可視化して観せてもらったような気がしています。
楽器の調子を見て、息遣いを合わせて、その場その場で生まれたアイデアとその日その時の雰囲気をも合わせて、曲を作り上げ、アレンジしていく。アイデアに息を吹き込んで音楽にする、または音楽で世界を創り出す様は、繰り返すけれど本当に神様のようだった。
でも、ピロウズの曲ではないけれど、自分の頭の中では誰だって自分自身が王様であり神様で、触れて感じて吸収し、自分の中にあるものと融合させて生み出す、そんな作業をきっと誰しもがおこなっている。あべどんさんの場合はそれが音楽であり芸術で、なおかつそれを頭の中だけでなく他の人も触れられるように外へ具現化して生み出せる力をお持ちなのだなあ、と、改めて、その創造性にこうべを垂れるしかなかった。
そしてこれは多分だけど、そんな作業をおこなっているからこそ、二度と同じ演奏はないだろうし、できない。それはつまり、ライブが"LIVE"と称されるが如く、音楽というものが実体のない芸術で、生き物のように同じ瞬間を生きることは二度とないものだからかもなあ、と思うのでした(まあ、生き物が生み出すものだから、当たり前かもしれないけど)。
もちろんCDとかを繰り返し聴けば同じ演奏が聴けるけど、多分それを流す機材や状況や受け取る側の気持ちによって、きっとその都度、形を変える。そしてそんな"生き物"と対峙するには、それなりのパワーも必要である。それを改めて実感させられたような気がして、身が引き締まるような思いでした。

それこそ二度と同じものはない、だから全てを見聞きしたい。そうも思うけれど、なんだかもしかしたら、その日その場に居合わせた時が聴き時でもあるというか…うまく言えないのだけど、ライブと自分のタイミング(休みやチケットが取れたか否かとかも含めて)が上手く合った時だからこそ出会える体験というか。人と人との出会いもそうだけど、その日その場所そのタイミングで会えたからこそ仲良くなれたとか、生まれるものがあったとか、そういうのと同じような気がしました。
だからきっと、いつどの公演に行ったとしても、何回繰り返し行っても1回しか行かなくても、その時の受け止める自分が"生きる"ことをできていれば、きっと同じくらい、心を震わされると思う。感動に上限があるとかそういうことじゃなくて、充足するかどうか、というか。多分相手も自分も(そして芸術も)生きているって、そういうことだ。
生きてりゃきっと会えるから、生きてりゃなんとかなるだろう、そんなフレーズを思い出すような公演でした。

まあ、とか偉そうに言いつつもやっぱり原始的なところでというか、少しだけお洒落をして、会えたお友達や他のお客さんと美味しいものを飲み食べしつつラグジュアリーな空間で音を楽しむ、という体験だけでも、毎度ながら本当に楽しかった。とても贅沢な経験をさせてもらっている、自分を大切にさせてもらえる(お洒落をするというのはわたしにとってそういうことなので)、そのことだけでも十分に有難く思っております。


最後に。
1日目の2ndでだったか、有太さんが「次(のナマpp)は決まってないんですけど、阿部くんと相談します」と仰っておられまして。
2日目には「次は決まってないんですけど、俺は楽しかったので。次があったらいいなと思うので俺がABEDONを説得しますw」という、頼もしいお言葉も。
「この歳になってこんな楽しいことがあるのはミュージシャンならでは」と、ピアノの前でお話されていた有太さん。あべどんさんもすごく有太さんをリスペクトしていらっしゃるのを感じたし、観ているこちらからしてもとても素敵な共演なので、この機会を楽しいと思ってくださったこと、すごく嬉しかった。
あべどんさんは「この2人でやるのは今年最後なんですけど」と仰っていたけど、ぜひともまた、このお二人の芸術的な邂逅を観聴きしてみたい。それもまた、生きてりゃきっと会えるから、の気持ちで、音源を聴いたりしながら次回を待ちたいと思います。

「UC100V」を聴きました

聴きました。聴きましたとも!!

クリスマスの朝、枕元に見つけたプレゼントの箱を開ける時のような、胸が期待に膨らむ高揚感と、おそらく自分の好きなものではあるけどいったい何が出てくるんだろうというドキドキ感。

ユニコーンのニューアルバムを再生する瞬間は、いつもそんな気持ちに包まれます。

それを味わいたくて、ZERO以外は聴かないようにラジオで曲が流されてる部分を避けてました。頑張った。

そして、蓋を開けてみたら、今回もすばらしい!!

すばらしく予想外で、突飛で、けれどどこか懐かしくあたたかい、めちゃくちゃにカッコいいアルバムでした。

ただ、今回「も」という言い方はあんまりしたくないのです。言うまでもなく、彼らのアルバムは一枚一枚すごく個性的で、同じ言葉や感情が当てはまることはない、と思うから。

だけど、ひとつだけ、ことに再始動後においては、共通するテーマはある(と、勝手に思っている)。新たな一枚ではあるけれど、それを今回も踏襲というか内包している、そんなアルバムでした。

かっこいい。文句なくすてき。本来はその言葉でもう十分なのだろう、けど、とにかく一曲一曲がまたすてきで、感想を言いたい。けど、そっくりそのまま垂れ流したら大変なことになる、ので、こちらに書きました。

今回は特に、公式インタビューもあるから、どういういきさつで出来て…みたいなお話はあんまり拾わず、感想ばっかりです。

 

 

・パッケージ

曲じゃなくてそこからかよ!!とつっこまれそうですが。

や、ジャケットとか中身のデザインがまた、素敵なのですよ…。

わたしが買ったのは紙ジャケにスリーブケースがついている初回盤。ペラペラのじゃなくちゃんとハードカバーの本みたいに閉じられる紙ジャケ。

ディスクが入るポケットはぴったりした薄さなので、すとーんと落ちにくい仕様。不器用と不注意の権化のような人間にはありがたい。

ジャケットの表には「UC100V」のネオンサインと、形の異なる五つの電球。レトロかわゆい。

で、スリーブケースなのだけど、無地で黄色一色、かと思いきやうっすらとでこぼこしている。よく見ると表に、電球に「UC100V」と書いてあるロゴ、裏は曲のタイトルが大小さまざまかわいいフォントでコラージュのように並べられている。

で、それが、暗闇で光るのです!これがまた、すてきなのです…

発売前の発表では、光るスリーブケース!と言われても、あまりピンとこなかったんですが、暗いところで見ると、シンプルな線で象られた文字やロゴが際立って良いなあと。

で、あと、アルバム本体のジャケットと連動してるといいますか。本体ジャケは裏側が、メンバー5人?をモチーフにした電球(電気が消えてる)の上に、スリーブケースと同じように曲タイトルのロゴが描かれているのです。

つまり、ユニコーン5人が放つ光を吸い込んで、暗闇であってもこの曲達は光るんだよ…!!

なんだか胸熱なモチーフです。

あと、歌詞カードは歌詞カードで、それぞれの曲のページに、それぞれの曲に入っている数字が黄色で描かれてるのも良い。ツアーグッズのフラッグの柄みたい。文字を隠して意味を持たせたようなデザイン、謎解きみたいで好き。

あとパッケージとは違うけど、アルバムにダウンロードカードがついてるのもありがたかった。パソコン起動してCDをインポートする手間も惜しむのかよ…と言われそうですが、そういう気力すらない時だってあるんだよ…。アナログ盤に合わせた収録時間だったりするのに、現物と一緒にデータも手に入る、という、新しいと昔ながらの共存が、なんだか彼らっぽい。

 

さて、これより一曲一曲について。

 

 

 

・10nuts

再生ボタンを押すと、次第に大きく迫ってくるブワ~~~っとした音。飛行機が頭のすぐ上を通っていくような、重厚で機械的なそれの上にのる、ジャングルの奥地で奏でられているようなパーカッション。そこに低くも高らかに名乗りをあげるように加わるギター、ベース、ドラム!

何これ!いきなりカオス!そしてめちゃくちゃにかっこいい!!

氣志團万博山下達郎さんのステージで号泣するほど(by お弟子さん)感動し、そこで御大自らが作った曲で登場しているのにヒントを得たというあべどんさん。一人一人がリングに上がるように登場してグルーヴを作り上げたところで全員のボーカルが入るところが、まさに!という感じ。へーーーいなーーーっつ!すたーーーんだーーーっぷ!ぱんちぱーんち!どらんかー!と歌いたくなっ…ごめんなさい。

そう、このギターリフとツインギターになるとこでもう、モンキーのあの曲ぽい…と思ってしまいまして。もしやと思ってちょこっと調べたら、モンキーの方がおそらくオマージュしてるであろうDeep Purpleの曲に行きついた。これも意識してるのかなあ…リフはそんなに「ぽく」はないのだけど。

なんにせよ、わたしの好きなミュージシャン同士のルーツがかぶっているの、同世代だから当たり前かもだけど、なんだかとっても嬉しいです。一度2人で弾いてくれないかなあ…なんてw言うだけならタダだし!

話題がそれましたが、とにかくカッコいいオープニングで、これだけでノックアウトされました。ライブでも演奏してほしいなあ…メンバーが一人一人現れて演奏に加わって、最後は全員前を向いて歌うの。そんなイメージ。

 

 

・ZERO

初めて聴いたのはラジオでこの曲が解禁された時。

もう、イントロのシンセの音からやられました。バンドの曲なのに、めちゃくちゃに機械的な音、リズム。これはまた新たな場所に歩みを進めている…!と胸が高鳴った瞬間、それを引き裂いて轟くドラム。そこから一気にバンドサウンドが雪崩れ込んできて、鳥肌が立ちました。

疾走していく(けど、決して他の音を置いてけぼりにはしない)ドラムに追随する…というか、V字を作って海面すれすれを飛んでいくような、ベース(ソロの部分がとっても良い、すべらかで爽やかで良い)、ギター(サビのロングランライトハンドが相変わらずすごい)、そして力強くも伸びやかなツインボーカル(『翼はバトンになる』のあべボーカルえびコーラスも好き)。

シンセの音もいつの間にかその連隊に加わっていて、ミスマッチを起こしてガチャガチャするのではなく、どれもが調和して美しい軌道を描いていく。「速い曲があるといい」というような目的で、収録候補曲が大体出揃ったところで書かれたと聞きましたが、勢いや速さだけを重視するのではなく、速くて美しいこと、も追求されているような気がして、心が震えました。滑らかでつややかな流線型にデザインされた新幹線や車が、目にもとまらぬ速さで走っていくのを見ているような感覚。

「二つの光が一つに」というのは、たとえばこの曲ならシンセの音とバンドサウンド、とも言えるのでしょうか。新しいものと昔からあるもの。もちろん、力のあるバンドだから、昔から培ってきたものだけでも音を奏でることはできると思います。が、100周年を迎えてもなお(ツッコミは受け付けません)、新しい世界に、七つの海に、飛び出そうとしている。そういった姿勢は前から見受けられるものの、命をかけるくらいの勢いでタイムマシンを動かすような切実さではなく、並走する海鳥にウインクするちょっとした余裕が感じられる。それがなんだか、再び動き出して10年たった今のバンドの状態をあらわしているようで、ぐっとくるのでした。

MVもめちゃくちゃに好きです。最新技術とレトロチックな空間との融合。これも二つを一つに、と言えるのかなあ。別の何かを掛け合わせた時に生じる雑味が(もちろんいい意味で)ないのがすごいなあ、と思います。

 

 

3.大航海2020

ぱかーんと開けたようなイントロのギターに、お!?と思ったところでぽーんと乗ってくるえびさんの声。これえびさんの曲か!!とびっくりしました。意外。もちろんいい意味で。

リズムはヒネたところもあるけど、どこまでもストレートに爽やかでポップ。最後のシャウトも高らか。真夏の太陽を思わせるような、キラキラ感がすてき。

と、思ってたら、意外に歌詞が泥臭いことに気づいてちょっとびっくり。でも、「VERTIGO」とか「道」とかよりは、それでも進んでいくぜ!感があって、なんか良い。爽やか。

そして、なんと、この曲を若い女の子がカバーしたそうな!広島ローカルドラマで流れる曲になったそうな!えびさんの曲をフィーチャーしてくれたのが、なんだか嬉しかったです。そしてそのカバー版も良かった…!

誤解を恐れずに言えば、某兼業農家アイドルバンドのアルバムに入ってそう。たいちさんが歌ってそう。そう思ってたので、なんだか納得。アイドルと相性の良い爽快感なのだなあ。

あと、作曲者直々のオファーで、あべどんさんがベースを弾いているというのも!ド素人のわたしにはどういうところが違うのかはっきりとはわからないのだけど、前からえびさんが「阿部が弾いてるようなフレーズが弾ければ…」みたいなことを仰っていたので、本業でないひとだからこそ出る独特な何かがあるのでしょうか。そうは言ってもそんなことを言えちゃうえびさんはすごい、大人だ。

そしてそれによって、ライブではまんをじしてえびさんがセンターで歌ってくれそうな予感。とても楽しみです。

 

 

4.1172

ぷかぷかと波間に浮いているような、南国の浮遊感満載のサウンドウクレレのような音を奏でるギターが心地よい。デッドめ(と言うのだろうか)な音のオルガンは、音の出し方が普通とちょっと違うのだそうな。詳しくはキーマガをご参照ください。「うみのみなみの」とか「こじまでこじんまりと」とか「よるはやみのみの(最初『闇の蓑』だと思ってた…)」とか、お家芸(?)な韻の踏み方も、ほわほわした感じを演出しているような。

南国と民生さんといえば、わたしはどうしても「休日」を思い出してしまうのです。だけどこれを聴いて、ああ、なんだか、よかったあ…!と思いまして。

「誰も知らないこの国でひとりで生きられる」という詞で締めくくられる「休日」。最初に聴いた時はそれはそれは衝撃でした。多分それは、わたしが再始動後からのファンで、"うちのボーカル"であるところの民生さんは、いつもメンバーやスタッフとげらげら笑いながら音を楽しんでいる印象があったから。歌詞のすべてがそのひとを表しているとは思いませんが、それでもフェスのサインに(ふざけて、だとしても)"ひとりはさみしい"とか書いちゃう方からそんなフレーズが出てきて、なおかつそれがひたすら呑気に響く南国っぽいサウンドに乗せられているのが、余計に切なかった。

対してこの曲は、なんだかこう、たぷたぷの何かに浸って浮かんでいるような感じがしていて。「探してたものが目の前にある(けど、手は届いてないんだなあ…なんて)」「何かがひとつだけ足りない」と切なさは残しつつ、軽快に奏でるギロにのせて歌う感じ。足りない何かをぼんやりとでも求めつつ生きている感じは、ひとりで、と歌うより健康的であるような気がして、ほっとするのでした。何かを求めるには、それ相応の余裕が必要な気がするので…

さて、その足りないものとはなんなのか。仮タイトルは「1173−1」だったそうですが。1173といえばもう「WAO!」の「愛のキーワード」しか浮かばないのだけど、じゃあもしかしてその足りない「1」って「I(アイ)」だったりする?確かにいとこも妹も「I」始まりだな?…と、ここまでで思考が行き詰まりました。明らかに考えすぎ。

まあ、物事って、こうして少しだけわからない部分や足りないものがあるような、完璧に手が届きそうで届かないくらいの時が、一番楽しいものなのかもしれません。

 

 

5.365歩のマッチョ

ぎゅいいいいん!というハウリングするギターでもう、あっテッシーだ!と思ったらビンゴだった。今回も炸裂している!!しかもこの曲はトリプルギターなようで、こりゃあまたライブが楽しみ。誰がどのフレーズを弾くのかしら。

「じゅうにかーい!」「ごじゅうにかーい!」「さんびゃくろくじゅうごっかーい!」のコーラスがとても良いwこれぞユニコーン的な。前にSMAのイベントで演った「SMA」の「ごかーい!ろっかーい!」を思い出す。めちゃくちゃに日本語なのに、絶妙なリズム感とノリの良さで、ハードロックのコーラス(または合いの手)として成立させちゃうあたりはさすがだなあと。「うるう年かァい!!」ってえびさんのシャウトも良い。いい意味で、こういうズバッとしたツッコミをなさるよね、最近w

歌詞はたぶんスポーツジムに行くお話なのだけど、嘘だと言わずw行ってほしい。切実に。毎日でなくてもいい、でもみんなで行ってほしい。ハードなトレーニングとかしなくていいから、栄養士さんとかのアドバイスだけでも受けて…!!と、某体を鍛える系の雑誌のインタビューを読んで大変心配になってしまったわたくしなのでありました。

 

 

6.青十紅

あおとあか、と読むそうで。青・赤を内包しているものといえば、空?と思っていたら、当たっていたので嬉しかった(それだけではないかもだけど)。

80~90年代の洋楽のような、レトロというには早すぎる、けどどこか懐かしさのある曲。あべどんさんソロっぽいようで、けれどやっぱり広がりのあるサウンドで、バンドの曲だなあ、と思う。サビでさりげなくボーカルに寄り添ってくるコーラスは、さすが、あべどんさんの"こういう"曲調をわかってる、といった感じ。最後のサビ前のハーモニーも美しい。

わたしはあべどんさんの紡ぐ言葉が大好きなのですが、この曲の「鉄のような言葉」という響きがなんとも、らしくていらっしゃって、きゅんときました。鉄は硬い、重い、錆び付くとザラザラする。鉄人とか鉄のハートとか鉄壁の守りとか、いい意味で使われがちだけど、なるほど、逆にして見ればそうだよね、と。あと、「悲しい言葉は鼓膜を悲しい感じに震わせてしまう」というのも、耳をよく使う作業を生業としてらっしゃる方だからこその表現だなあ。

 

 

7.気まぐれトラスティーNo.1

ぎゅうううううってギターに、お、テッシーの曲かな?と思った瞬間それをどかーんとぶち壊してくるボーカル。みなのもの!かにさんだ!かにさんのお通りだー!!

いやこれがやばい。今年還暦のひとの歌か。めちゃくちゃパンク。血管切れんじゃないかってくらいパンク。そしてかっこいい。

ラップの時も思ったけど、まあわたしは基礎的な音楽的教養もないのでこんなこと言うのもなんなんですが、この"川西音階"を生かす手がパンクにあったとは。「脳みそがはぃやぁくっちぃ」とかもう絶妙すぎて…。

これでもかと入れられるスクラッチ、ぶんぶんしたベース、絶妙なタイム感で入れられるコーラスと手拍子。お客さんにやってもらう?なんてラジオで言ってたけど(多分ジョーク)、とんでもない、こりゃ相当な技術が必要なやつですよ…。

後半からグイグイ差し込まれてくる「No.1」という掛け声は、クレジット通りあの方の声をサンプリング?したものなのか。入れ込んでくるタイミングが絶妙。ただし明らかに後半楽しくなっちゃって入れまくってますよね?もっと入れまくってスタジオでゲラゲラ笑ってたりしましたよね?かにさん曲はいつもメンバーの格好のおもちゃになっていて(もちろんいい意味で)、こねくり回されて遊び倒された挙句かっこいいものができちゃってたりするから奥深いよなあと思います。

そして歌詞は歌詞でパンク。今年還暦のひとの歌か(2回目)。でも逆にこのストレートな言葉を説得力を持って歌えるのは歳を重ねたからこそだよなあ、なんて。

ちなみに大航海~と同じく、作曲者から依頼を受けてドラムはあべどんさん。もしライブでやるとしたら阿部の体調が良い時だけ!wとかラジオで言われてた。でもドラム叩きながらコーラスするの観てみたい…やっぱジムに…!

 

 

8.55

もう、前情報なしでも、イントロから泣いてしまう曲でした。

民生さんのソロっぽい、けど、淡々とコードを奏でるギターの後ろで鳴っている、ROLIこと板さんが出す不思議な倍音が、やっぱりソロとは違う、異国情緒なのかスペイシーというものか、不思議な感覚を刺激する。ゆっくり、静かに、何かが近づいてくる感覚。

「つええ」と胸の内でつぶやいた瞬間、その高鳴りと同期するように入ってくるバンドの音。

どんどん、どんどん、たとえばドームの屋根がぱかーんと開いた時のような開放感と、上昇していく感じが、曲が進むごとに加速していく。これぞ、と言うべきギターソロも(始まりが、カキーン!という音のようだ)、高らかに叫び上げるサビも全てが力強いし、それをバックアップするというよりは寄り添って、けれど"立てて"いるバンドサウンドがすばらしくて、泣けてしまう。

タイトル、ロゴのフォント、シャツのサイズと髪型、どこから来たのか、自転車、といったキーワードで、まあもう明言してるも同然だけど、はっきりとは言わないのが、らしい。けど、なんというか…カンタンヒキガタビレの広島公演で、「風は西から」のイントロを奏でながらボソッとこぼした「今年も強いですねっ」の一言に会場中がわあっと湧いた時のような、"わかってるやつにわかってもらえばいい"感、そしてそれを理解して受け止めてくれる人達がいるということ、それにもなんだか泣けてしまう。広島の人、あなたのこと、覚えてるよ。

あと、それ以外も、歌詞がとてもイノセントで良い。野球ってもちろんスポーツだけど、観てる方としたら"楽しませてもらうもの"でもあって。だから、名前がアナウンスされて、ネクストバッターズサークルからゆっくり歩いてきて、そんな姿だけでもわくわくするような存在は、それだけでヒーローである気もする。

そして、50を過ぎたひとでも、素で(うっかり方言が出るくらい)「かっこええ…」と心の中でつぶやいてしまうような、次の瞬間にはもう「かっこえー!!」と叫んでしまうような、そんなプレーを観せてくれるなんて。応援団の合図に合わせて「持ってこーい!!」のコールをかけたくなる選手なんて。そうそういない。シンプルだけど、そんな言葉に込められた思いの深さたるや。すばらしい賛歌だな、と思いました。

余談だけれど、わたしにとってのユニコーンも、そんな存在です。つええ。かっこええ。かっこええ!もう何回も音源も聴いたしライブも観てるのに、毎度毎度、そう思わせてくれる存在です。

 

 

9.GET WIND 360°

ゆっくりと時を刻むようなピアノとドラム、スライドギター。「50/50」のようなこの雰囲気はあべどんさんの曲?と思ったらえびさんの歌声がして、またびっくり。

終始やわらかく淡々と歌い上げるえびさんを、メンバーが楽器で、そしてサビからはコーラスで周りを囲んでいるような雰囲気がすてき。もう、このコーラスが白眉なのですよ!!それこそ少し古い洋楽のような(完全にイメージで書いています)、レトロなあたたかさとうっすらとした爽快感があるというか。

ベースソロ(だよね?)のあたりのリズムも、ともすれば止まってしまいそうなゆっくりさが絶妙に心地よい。「道」と同じく歩いてはいるし、おそらく「選手交代」の時も感じてはいるけれど、どこか悟ったように淡々と、風に吹かれつつ進んでいるようなイメージが浮かぶ。

「ベリーダンサー」「シャドーボクサー」「レーシングドライバー」とか、このゆっくりであたたかな曲調にはあまり似つかわしくないような、激しい動きをする人たちをあらわす単語が使われてるのも、なんだか印象的。なんか悟ったのかしら、えびさん…。でもなんかこの、時々びっくりするほど高い客観性を発揮されるところ、とても好きです。

 

 

10.うなぎ4のやきとり1

たぷたぷのしあわせのうた。と思ってしまった。

ビートルズとかにありそうな(※イメージです)、がっつりバンドサウンドでなく、パーカッションとかアコーディオンみたいな鍵盤とか(メロトロン、よね)、シタールとかが混ざりあった、まさに混沌、という言葉がきっとぴったりな音。だけど、このひとたちの形成するカオスはいつだって心地いい。それが、今回はなぜかあったかさが増し増しになっているように聴こえるのでした。

歌詞はもうシンプル、だけどまたこれがわかる人にしか…UCFCで動画を見た人にしかわからないようなシチュエーション。ファンクラブのテーマ「In the lobby」のMVにも映っていた、でかい窓の部屋で自由にやっているオサーンたちを想起させます。

さ、ん、びょ、う、し、の、きょ、く、だ、か、ら、ス、リー、だ、って、いまだかつてそんな、まんまやん!しかもダジャレ!な歌詞があったろうか。あったかもしれない…けど、口をついて出てきた言葉をそのまま当てはめる自由さを謳歌しているような(おそらく、表向きはそういう風に聞こえるだけで、ちゃんと考えて選ばれた言葉なのだろうけど)、当たり前じゃんうはははって笑いあっているような、そんな情景。映像がなくてもそれを容易に想像できるのが、これまでの10年で「楽しくレコーディング=仕事をする大人たち」像が自分の中に(もちろんいい意味で)刷り込まれているのだなあ、という気がして、それもぐっとくるのでした。

「老いて」という言葉を、これほどまでにありのまま使うというところにも、泣けてしまう。若造が何を、と言われてしまうかもだけど、老いる、歳を重ねるということは"経年変化"であって、劣化だけを意味しないんじゃないかなあ、と最近とみに思うのです。多分それは、まあ他にも色々あるんですが、このひとたちがわたしたちに見せてくれ続けている"楽しんでいる大人の背中"によるところも、やっぱり大きい。

支え合うということ。支えてほしいと表出すること、支えるべき場面に気づくこと、経験をもとに行動して支えてやること。

満面の笑みを見せるということ。自分の気持ちを素直にさらけ出すということ。そうしてもいい、と思える仲間がいるということ。

みんなで出前をとることになって、それが誰かの嫌いなもののお店であっても、角を立てずに別のものを頼みゃあいい。

それはきっと、泣いて笑って、生きて、歳を重ねてきたからこそできるようになることなんじゃないかなあ、と思うわけです。

 

 

11.OH!MY RADIO

この曲については別の時にさんざん頭をこねくり回して書いたので(ただし今読み返すのは、、、アクセスするのすら相当な勇気がいる)、とは思いますが。

アルバムの中で唯一、別の時に録られたこの曲がどんな立ち位置になるのか、「裸の太陽」みたいな感じになるのか?と思っていたんですが、びっくりするほど馴染んでいたので驚きました。

「眠たくないや、ダマされていたいや」と言いつつ、魔法=音楽、と共に更けていく夜。前の曲で「老いて」と歌っていたものの、今夜もまだ、ダマされている。その感覚がこんな素敵なアルバムを生む一端でもあるのかなあ、なんて思わせるような、すばらしいエンディングです。

 

 

1枚を通して聴いて思ったのは、ものすごく"まとまりがある"ということ。音楽性も嗜好も割とバラバラ、五者五様な印象のユニコーンだけど、そしてこのアルバムの曲たちもそれぞれ個性的ではあるのだけど、なんだかいい意味で似た雰囲気を持っているーーこれは本当に個人の印象なのだけど、あったかさ、どこか満たされている感じ、が伝わってきて、すごくほっこりしました。やばい。大人ってそういう感覚にたどり着けたりするんだ。

例えばとにかく突き進む!とか、走り出した船を軌道にのせる!とか、なんかそんな、前のめりな感じももちろんかっこいいけど、この雰囲気はこの雰囲気で素敵、というかこのひとたちにしか出せない、のではないかなあ、と思います。

もちろん、共通したテーマというか姿勢というか…冒頭で大それた書き方をしましたが、新しいものに踏み込んでいく、それをこれまでの蓄積と融合させてみる、そういうとこはこれまでのアルバムと同じだと思う。でも、やっぱり、新しいものに手を出すにはそれなりの勇気と体力と好奇心がいる。ことに、人生経験を積んできてしまうと、なおさら。けれどそこを、退屈しないように(この表現は映画ボラプでも何回か出てきたけど、芸術家にとって『退屈する』『飽きる』ということは致命的にもなりうるのだなあ、と思った)、自分たちをも"ダマす"魔法を生み出すために、このオサーン達は選択するのだなあ。すごいなあ、と、見せてくれる背中の大きさに頭を垂れるばかりです。

 

バンドの100周年に対してのコメントの中で、健くんが寄せていた「全ての人にとって~」という言葉。常々、勝手に、なので密かにわたしも、音楽に関しては素人な一介のファンながら、ユニコーンのことは父親のように思っていました。

ステレオタイプ過ぎるかもだけど、背中を見せてくれて、さりげなく方向を示してくれて、たまに、恐ろしく愛情深いあたたかな言葉をくれるような。

だから、お父さんたちがあったかい場所にいて、楽しそうでいてくれると、わたしも嬉しい。とっても嬉しい。

ツアーは長丁場になりそうですが、どうか体に気をつけて、ゲラゲラ笑いながら完走してもらいたいです。

 

 

どうでもいいですが、一聴して、上に書いた「あったかい」雰囲気を感じまして。

このアルバムのイメージとして、今にも雪が降りそうな、雲が重く立ち込める寒い日に、あったかくした部屋でブランケットにくるまって、濃いめに淹れたミルクティーを飲みながら聴きたい。などと思っていたのですが。

それってもしかして、、、UCFC特命モデル大臣(正式名称を忘れました)のお姿では、、、

 

やはり"持っている"お方…さすがですね(※個人のイメージです)。マグ買います。

 

2018年のライブを振り返る

てん♪てててててててん♪(菊地Pの真似)(文章じゃひとつも伝わらない)

あけましておめでとうございます。2019年、始まりましたね。


年始早々ではありますが、去年、2018年も本当に色々なことがありました。しかし色々なことに(文字通り)忙殺されてじっくり考える間もなく過ぎ去ってしまい、これはあかんなと思ったので、年は明けましたが振り返ってみたいなと。


と言いつつどうまとめたらいいか…とぼんやり思っていたところ、ついったのフォロワーさんがバトンを使って素敵にまとめていらしたのをお見かけしたので、お借りしようかなと思った次第です。バトンてまだあるんだね…!単純にちょっと懐かしかった…

いつも以上に個人的なアレが満載です。って本当に毎回書いてるからそろそろいいんではないか。



▼今年行ったライブを列挙してください


1/1 COUNT DOWN BUMP SHOW!!2017→2018 @shibuya duo MUSIC EXCHANGE

1/21 KIKKAWA KOJI LIVE 2018 "Live is Life" @武蔵野の森 総合スポーツプラザ

2/8 THE PREDETORS Arabian Dance Tour @Zepp DiverCity

2/10 Rockland VS 880-KS vol.33 杉本恭一/AKIRA WILSON @下北沢 CLUB251

3/2 貴ちゃんナイトvol.10 @shibuya duo MUSIC EXCHANGE

3/31  15th Anniversary「好きなバンドが出来ました」~東西大感謝祭~ @マイナビBLITZ赤坂

4/27 brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE- @新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE

4/28、29 ARABAKI ROCK FEST.18 @みちのく公園北地区 エコキャンプみちのく

5/11 奥田民生 MTRY TOUR 2018 @川崎市スポーツ・文化総合センター

5/12 RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.2 @渋谷 CLUB QUATTRO

5/19 brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE- @EX THEATER ROPPONGI

6/8 RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.2 @Zepp Tokyo

6/9 brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE- @高崎 club FLEEZ

6/16 brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE- @盛岡 CLUB CHANGE WAVE

6/22 Road to JUNCTION 2018 vol.2 @下北沢 GARDEN

6/30 brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE- @京都 MUSE

7/1 brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE- @高松 MONSTER

7/14 フジファブリック フジフレンドパーク 2018 @Zepp DiverCity

7/15 J-WAVE LIVE SUMMER JAM 2018 @横浜アリーナ

7/24、25 ABEDON 「リストなきソリスト」@Billboard Live TOKYO (7/24は2ndステージのみ)

7/30 ABEDON「リストなきソリスト@Billboard Live OSAKA

8/1 ABEDON「リストなきソリスト」@Blue Note NAGOYA

8/26 UNICORN ファンクラブツアー UCFC ジーファイブ」2018 @BLUE LIVE HIROSHIMA

8/27 奥田民生弾き語り公演「カンタンヒキガタビレ」 @広島 上野学園ホール

8/29 UNICORN ファンクラブツアー 「UCFC ビジーファイブ」2018 @SENDAI GIGS

9/12、13 UNICORN ファンクラブツアー 「UCFC ビジーファイブ」2018 @Zepp  Tokyo

9/24 SHINKIBA JUNCTION 2018 SMAちゃん祭りジャン~ @新木場 STUDIO COAST

10/13 奥田民生 MTRY LIVE AT BUDOKAN @日本武道館

10/14 奥田民生 ひとり股旅スペシャル @日本武道館

11/16 Takahashi"Jr."Tomoharu 50th Anniversary Live @下北沢 GARDEN

11/25 the pillows "REBROADCAST TOUR" @渋谷 CLUB QUATTRO

12/4 brainchild's 2018 Ura Omote Kikaku VIP "Veshari In Panties" 10th Anniversary Edition @味園ユニバース

12/6 brainchild's 2018 Ura Omote Kikaku VIP "Veshari In Panties" 10th Anniversary Edition @CLUB CITTA' 川崎

12/7 SMAのド自慢 @Zepp Fukuoka

12/8 the pillows "REBROADCAST TOUR" @水戸 LIGHT HOUSE

12/28 メカラ ウロコ・29 -FINAL- @日本武道館

12/31 COUNT DOWN BUMP SHOW!!2018→2019 @渋谷 TSUTAYA O-EAST


フェスを1公演、ソリストを1stと2ndでそれぞれ1公演としたら計41本?

抜けてるものがあるかもしれないけど多分これで全部。あとウェンブリースタジアムにも行ったような気がしたんだけどな…おかしいな…

ちなみにこれをまとめるのだけでボヘミアン・ラプソディのサントラをまるまる1枚聴き終わってしまいました。えげつねえ…



▼今年一番印象に残ったライブは?


ブログで書いてるやつは大体かなり心に残って、どうにもそれを書きつけたい!と思ったやつです。だから今さらなんですが…


・brainchild's TOUR 2018 -STAY ALIVE-

複数公演行かせてもらって、そのどれもが印象深かったんだけど、特に、を挙げるなら東京と高松でしょうか。あと高崎もよかったなあ。

東京はBD/DVDにもなってるけど、歌も演奏も初めての(そして最大規模の)箱だと思えないくらいのびのびとしたもので、最後の客出しのPANGEA 2018の間中、ただただつっ立って動けないでいた。そんな経験、ライブでは初めてだったなあ。

あとは高松。色々うわー!ってなるイベントごとは多かったけど、特にPANGEA 2018。凄かった。ギターと一体化して咆哮する生きものがそこにいた。だけれどギターばかりが目立ちすぎるのではなく、きちんと曲それ自体の全てがうねりを持つようになっていて、ああこのひとのギターは本当に凄い、と思った。


・リストなきソリスト

これも全てが印象的。実験的な部分も含めて一つの作品であるような、繊細で美しいライブだった。

東京での少し緊張した面持ちも、大阪でお祝いしてもらって照れちゃった振る舞いも、名古屋での晴れやかなお顔も、忘れられません。

ピアノの音はもとより、板さんやiPadのアプリのような、機械が生み出す音でも、あんなにあったかく、繊細な命が宿ったように聴こえるのがとても不思議で心地よかった。静寂も音楽の一部であるのだなあ、と思ったり。

あと音楽はあまり関係ないかもだけど、御利益とその使い道のお話。「善き思い、善き言葉、善き行い」というあの映画の中のセリフを思い出してしまったのだけど、宗教の教えって別のものでもどっか通ずるところがあるんだろうか。

自分の力で人の心を動かして対価を得て、それを他人のために使う。それってめちゃくちゃすごいことだと思う。誰にでもできるようなことじゃないよ。


・MTRY LIVE AT BUDOKAN

おれMTRY好きだわー!!!ってなった。弾き語りもかっこいいけど、ぎゅいぎゅいギター弾いて、ツワモノ揃いのバンドの中でうおー!って歌う民生さんはやっぱりかっこいい。セトリがまたわたし好みだったんだなあ。

翌日もそうだけど、何度も「ありがとう」とか、「またここでやりたい」と仰っていたのも印象的だった。またやるね、今度はバンドで!



▼今年一番楽しかったライブは?


・UCFCビジーファイブ 2018

とにかく楽しかった。第1部がもう。笑った笑った。

彼らはロックバンドだというのに、あんなにこちら側にサービスしてくれていいのだろうか…と申し訳なくなるくらい。ただUCFC会報を読んでその思いは払拭されたのだった。

とにかくわたしはあの5人のグルーヴが好きなのです。それは演奏だけにとどまらないと書いたけど、グルーヴというのはきっと、表出するものに現れてくるから、音楽であってもトークであっても出し物wであっても変わらないのだろうなあ。

でもやっぱり、音楽でのそれが一番、パワーがあって大好きです。だから第2部は楽しいというより印象深い方なのだけど。

あんなに個性がバラバラでキャラの立った5人なのに、どうしてあんなに音楽では大きな大きな「いつつでひとつ」になるんだろう。それぞれのソロの曲でも、ちゃんとユニコーンの音楽になっていた。

ここであべどんさんが板さんを使っていたのがもうびっくりでした。まだ試行段階みたいなことをソリストで仰っていたのに(それでも、かなり使いこなせていたようにお見受けしたけれど)!と。

痛いことを言うと、菊地PがVIPでブライアン先生シグネイチャーモデルを使っていたのもそうなんだけど、新しい楽器を自分のファンに一番先に(音を含めて)お目見えしてくれたということが嬉しかった。タイミングが合ったからとか、ソロで試行したかったからとか、理由は別にあるのだろうけど。なんだか、一番最初にステージで使うワクワクと、試行の過程とを共有させてもらえたということに、勝手に心があったまったのです。



・brainchild's VIP

今年も楽しかった。彼らのトークの、有って無いようなグルーヴが好き。

この方々もとにかく一人一人のキャラが立ってて、なおかつそれぞれの関係性がまた面白い。いじられまくるドラマー2人と冷静にボケる神田先生が面白かったw

ジャ~マネ合田さんやローディーしのちゃん、アシスタント(?)OKDくん、動画担当タナケンさん、カメラマン岩崎さん、などなど、スタッフさんも含めてのプロジェクトなんだなあと、特に思えるこのイベントが好きです。今年は全メンバーでの演奏なのもかっこよかった。大好きな、精神一到何事か成らざらん、ライブで聴けて本当に嬉しかった。



・SMAのド自慢

めちゃくちゃ楽しかったです。

今年は某カウコンですら穏やかな気持ちで見られなかったので、ここでしゅーじとあきらが観られて良かったwキャーキャー言っちゃった。翔やんすごいよ。あと堂島くんも新木場JUNCTIONに続いて面白すぎた。逸材w 丈弥さんもあのツワモノ達に自分をいじらせつつよく進行しまとめてたなあと思うw

あとはラジオのクイーン三昧で、その技術と知識でおじさんたちを感心させていたReiちゃんがとても素敵だった。ソロを観たあべどんさんが、父のようなプロデューサーのような表情で頷いていらしたのが印象的。

そしてこれは印象的だったことになってしまうけど、阿部民によるクリスタルキングの「大都会」。ものすごかった。あの2人の声のパワーが。

凄味とはこういうことを言うのか、ということを見せつけられた。他の出演者の方々のパフォーマンスも面白くてカッコよくて最高だったのに、ずっと審査員席で飲んだくれつつ茶々を入れていたお2人は、出番になると突然どでかい波動砲をしれっとした顔で(やばい!と思って直前に練習したって仰ってたけどw)どかーん!!と打ち、あとにはぺんぺん草もはえなかったのだった。そんな感じ(どんなだ)。

最優秀賞発表の時に民生さんが、ジョークだけど「クリスタル…」って言いかけたのがなんかもう、ふふってなった。多少なりとも自信があったのでしょうかw



▼泣けたライブは?


大体いつも何らかで泣いてるので列挙にいとまがない…

その中でも特に覚えているのは、カンタンカンタビレ@上野学園ホール

民生さんが「風は西から」のイントロを奏でながら「今年も強いですねっ」とボソッと言ったら、会場がわあっと沸いて。言わないでもカープのことだってわかる、通じ合っている、民生さんと故郷の人たちとの関係性がすごく素敵で、それだけで涙が出てしまった。



▼もし楽しくなかったライブがあったら教えて?


ございません。



▼一番印象に残った曲は?


カーニバル @RETURN TO THIRD MOVEMENT! Vol.2

STAY ALIVE、PANGEA 2018 @brainchild's 高松 MONSTER

Beautiful Day、白い虹 @ABEDON リストなきソリスト

デジタルスープ、OH! MY RADIO @ユニコーン J-WAVE LIVE SUMMER JAM

眩しい闇のメロディー @the pillows "REBROADCAST TOUR" 渋谷 CLUB QUATTRO

天道虫 @THE YELLOW MONKEY メカラ ウロコ・29


一番って書いとるやないか!多すぎ!


メカラウロコに関しては、なんというかどこに入れればいいかわからなくてここで言うけども、とにかくかっこよかった。ロックバンドのライブ!って感じだった。衣装はゴージャスだけど普段と比べたらシンプルめで、照明とお約束の特効はあるけど映像エフェクトはなくて。それだけに4人+鶴ちゃんの音のかっこよさが際立っていたような。

リアルタイムで経験してないのもあり、あんまり意味とか過去との関係性とか深く考えられないファンなので、ただただ曲がかっこいいから、という理由でなんだけども、アルバム「8」の曲は今のモンキーで聴いてみたかったからすっごい嬉しかった。しかも生ストリングス入りで!かっこよかったなあ。エマさんのコーラスパートが多かったのも印象的。あとMCもみんなでやっている感が前よりあって、頼っちゃった…とロビンさんはこぼしていたけれど、それはそれでありなんじゃないかなあと思ったのでした。4人いるんだから、どんな荷物も分け合えばいいんじゃないかしら。ただし豆知識系は長引くと思うけどwわたしは好きだからいいけどw


あとはパフォーマンスだけど、高橋jr.さん50歳ライブで、サンディさんの歌とフラダンサーの皆さんの踊りがとても良かった。



▼一番印象に残ったMCは?


さわおさんの言葉

ピロウズ、というかさわおさんの言葉は、いつでも胸に刺さるように響くところがあって、だけど記憶力がへなちょこすぎるので一言一句きちんと覚えていられることができず、つぶやいたりするのにも、一番、意図が違って伝わるのがつらくてなかなか書けない。

けど、なんだかやっぱり心の深い部分を揺さぶられて、わたしのロック好きの根底に流れているものはこのひとによるものだ、と毎回確信するのでした。

一番印象的でぐっときた言葉は、実はライブMCではなく、映画「純平、考え直せ」のトークイベントで仰ってたことなんだけど、書きませんw

あ、あと、年越し後に言ってたから2018年にカウントするのはアレだけどw 横浜アリーナ公演について「人生最高のライブにする!!」と力強く仰ってたのは本当にもう…胸がぎゅっとした。行きます。なんとしても。あの公演のことを、誰よりも何よりも先にさわおさんの口から聞かせてくれたこと(そしてその場面を来てない人にも動画で見せてくれてること)、本当に嬉しかった。



STAY ALIVE前のMC

人生は一度きりでアンコールはない、だから一生懸命生きましょう、というようなことを、その場やその近辺であったことを加味して毎回違う言葉で伝えてくれていたのがすごく印象的だった。

前にも書いたかもだけど、個人的に死というのは生のプロセスの中のひとつであって、忌み嫌うべきというより生とワンセットとしてとらえるといいんでないかなあ、と思っていて、でもそうやって割り切れない?部分ももちろんある。だって愛する存在がなくなったらかなしい。切ない。だけど物事は有限でいつかは終わりがくる。だったら精いっぱい、命を"燃やして"生きましょう、と、押し付けではなく自分の思いをふわりと提示する形で、あとは音楽で観せてくれたのがすばらしく心に響いた。

なんというか、わたしは、かなしいとか苦しいとかあと愛おしいとか、そういう重く深い感情にめちゃくちゃ揺さぶられてしまう性質、な割に、自分のこと他人のことを問わずそういう場面に向き合わなきゃならないことが多くてですね。まあしかたないからとにかく感じないように頑張ってシールドを張っていたんですが、 Pの言葉と音楽に触れて、ああ、自分の心を麻痺させすぎだ、とぽろりと気づいたのでした。押し付けがましくない提示のしかたが、すごくありがたかった。勝手に。



・「愛してるぜ!ヨッチ!!」

J-WAVE LIVEにて。あの、これは言わずもがなだと思うんですがw

もちろん、これはあべどんさんによるメンバー紹介の流れで仰ったことはわかってる。

でもなんというか、すごく照れ屋さん(だと思う、見てて)でなかなかはっきりしたことは言わなかったりもするあの方が、そういうことを、冗談めかしてでも口にして相手に伝えた、ということがなんだか嬉しかった。大人ってステキ。

ポジティブな感情は迷惑にならない範囲で(さじ加減が難しいけど)どんどん相手に返してった方が、きっと相手にも自分にもいいよなあ、と改めて思わされた一夜でした。



・「ピアノとこれがあれば、どこにでも行けるんじゃないか」

リストなきソリスト@名古屋にて。上記は大意だけども、"これ"というのは板さんことSeabordという楽器のこと。

ライブを重ねるごとにどんどん新しい発見があったようで、それを感じたままに伝えようと、慎重に選んで言葉を尽くしてくれている感じがして、とてもぐっときた。

ことに、そうやってソロにも気持ちが向いている(誰かに言われたからやってる、というのではなくて)というのは本当に嬉しかったなあ。ソロでなくても何でもそうだけど、このひとの気持ちが前に上に向いているということが、ね。




▼行きたかったけど行けなかったライブはある?


RISING SUN ROCK FESTIVAL IN EZO '18

これはあの…本当に思い出すのもきついくらい、行きたくても行けなかったフェスでした。

元々10年くらい前から大好きでほぼ欠かさず行っていて、わたしを北海道好きにさせてくれた一因でもあるイベント。

そこにブレチャが初出演、しかもP的にはリベンジも兼ねて、となったらもう、そしてアメリカツアーも大盛況で終えたピロウズや民生さんも出るとなったらもう、どうしても行きたくて。チケットも、幸運にもお譲りいただけて、ものすごく楽しみにしていました。

が、8月初頭、急に体調を崩しまして。崩したというか、まあ本当に緊急に、体の一部を切らなければならないほどの事態に発展しまして。

かなり長い間、痛かったし辛かったし、音楽もまともに聴けないほど体力も気力もごっそり削られてしまい、飛行機移動も難しい、というか外を歩くのもやっとなのにフェスなんてとてもとても、という感じだったので、本当に泣きながらキャンセルしました。

当日、ブレチャの出演時間、居ても立っても居られなくて、STAY ALIVEを聴きながら夕暮れの街を(体力回復のための散歩がてら)歩き回りました。ヒグラシの鳴き声と音が混ざり合って、なんとも言えない気分になったのを思い出します。でもあの時は、外を歩いたり音楽を聴けるだけの体力が戻ってきたことにちょっとほっとしてもいたかな。

とはいえアナログの日記(モンキー手帳に書いてた)を見返したら、どうやら予兆は年頭からあったようで…。

(わたしにとっては)膨大な仕事と多大なるストレス、そしてそれを緩和というか麻痺させるために休日にガツガツと入れたライブやらの予定。ライブや遊びに行くことはもちろんどれも楽しかったのだけど、疲れが癒されるかというとそうでもなくて(好きなものも嫌なものも、まず受け止めるということに体力が必要な性質なので)、自分の中の器がいっぱいいっぱいになっていることを、そしてただただ弱っている自分を、省みることを疎かにしていたのだなあと猛烈に反省しています。

だからこれはバチがあたったとか不運だったのではなく、自分のマネージメントの問題。ライブをそうやって消費するような形にしてしまったことにも、本当に失礼だなと。

最近ではもうそんなことも薄れてきてしまったのですが、2019年からは本当に、自分の人生を第一に考えるようにしなければと思います。切実に。わたしは全てにおいて自分を後回しにしてしまうので、たとえ楽しいことであっても、自分よりそれを優先して無理をしないように。あとは、自分のしあわせを他人に依存しないように。ライブに行っていれば何があってもしあわせ、と思い込もうとせず(もちろん、しあわせでもあるんだけど)、まずは自分がしあわせでない状況にいたら、そこをどうにかしないといけない。


ちなみに、切る作業の直後でごっそりと体力を削られ、音楽はおろか文章も読めなくなってしまったわたしですが(心の筋肉も体力がないと動かせなくなるのだと初めて知った)、その時に唯一できたことが、海の写真を眺めることでした。

偶然手に取った湘南のガイドブックで、ただただひたすら逗子の海を眺めて時間を過ごしながら、ああやっぱり自然というのはすごいのかもしれない、と、あべどんさんが仰っていたことが少し理解できたような気になりました。ガイドブックだから食べ物や雑貨屋さんとかの写真も載っていたのだけど、本当に受け付けたのが海の写真、それだけだったのです。



あとはSTAY ALIVEのインストアイベントかなあ。仕事でどうしても行けなくて。あんなにたくさん開催してくださるのだから、一回くらい行きたかった。まあわたし1人くらいが行かなくても、各地大盛況だったようなので(当たり前)、よかったなあと思っています。



▼行きたくなかったけど行ったライブはある?


行きたくなかったら行きません。時間もお金も有限だし、何より演ってくれる方に失礼だし…



▼今年一番行った会場はどこ?


3回ずつで、Zepp Tokyo日本武道館

1stと2ndを分けるならばBillboard Live TOKYOも。



▼初めて行った会場or都道府県は?


・会場

武蔵野の森 総合スポーツプラザ

新潟 GOLDEN PIGS RED STAGE

川崎市スポーツ・文化総合センター(カルッツかわさき、でもいいんだっけ)

EX THEATER ROPPONGI

盛岡 CLUB CHANGE WAVE

下北沢 GARDEN

高松 MONSTER

Billboard Live OSAKA

Blue Note NAGOYA

BLUE LIVE HIROSHIMA

広島 上野学園ホール

SENDAI GIGS

味園ユニバース

CLUB CITTA' 川崎

Zepp Fukuoka


都道府県

香川県


これ行ったことあるとこを挙げた方が早かったんじゃ…そうでもないか。

思った以上に新しいところに行っていてびっくり。武蔵野の森(ライブでは)とZepp Fukuokaこけら落としだし。


好きというかまた絶対来る!と思ったのはぶっちぎりで味園ユニバース

もう、一歩足を踏み入れた瞬間にうわあああ!ってなった。フロアがカオスな宇宙みたいで、いかにもな(どんなだ)ソファがあって、なんといってもステージのバックで光る色とりどりのネオンがめちゃくちゃかっこいい。あそこでX DAYを聴けたのは一生の思い出にしたい…雷鳴のようなギターと稲妻のような照明が相まってそれはそれは格好よかった。

あと昔ながらの電球による電飾もあって、その中で「それでいいの~?」を見られたのもすごかった。これCUEのファンミだっけ?って一瞬思うようなショーだった。会場と舞台との一体感がすごかったw



▼遠征はした?


しましたね。しかし北海道に行けなかったのが多大なる心残り。



▼ライブの前後に起こったアクシデントなどどうぞ


ブレチャのライブのため盛岡に到着した瞬間に、財布を家に置いてきたことに気づいた。

自分でも驚くほど冷静で(現実感がなかったのもある)、しかし調べれば調べるほど自分が詰んでることがわかったので、やべえな…と思ったんですが、珍しく割と多めの額をチャージしていたSuicaと、それだけは別に持っていた小銭入れで事なきを得ました。駅ビルで美味しいものたくさん食べられたし、ドリンク代払って入場してライブもちゃんと観られた。楽しかった。

実は翌日に仙台のインストに行こうと思って帰りの交通手段を手配してなかったのだけど、ネット決済で深夜バスが手配できたのでそのまま帰りました。そしたら当日、東北新幹線が止まっちゃうという…!わたしにはピンチを牡蠣チャンスに変える時間がなかったので結果オーライだった。遠征のせいじゃないけどその日に体調も崩したので余計に/(^o^)\



▼メンバーが投げたものキャッチした?


な、投げキッスなら…(?)

UCFCでえびさんがぽいぽい投げたピックが目の前の床に落ちて、拾おうと手を伸ばしたら隣の人に凄い勢いで取られたことはありました。わたしの方が早かった気がするけど勢いに負けて手を引いてしまった。自分そうゆうとこある…

あ、でも、ヒキガタビレ終演後に樽募金をしたら、テッシーから手渡しでピックをもらいました。ファンタツアーのやつだった。お隣の方があべどんさんのをもらってて、写真を撮らせていただいたのだけど、交換を申し出ればよかったかなあと後から…本当に自分そうゆうとこある。



▼妄想マンセー!今年は何回麺と目が合った?


これわたしがググった(←使いたい)バトンだと入ってなかったんだけど、入れようかなと…

菊地Pならびにブレチャメンバーの皆様と確実に2回。VIPでハイタッチしていただいた時に(ハガシの方々とは合ってないけどw)。

イベント後でお疲れだろうに、一人一人と目を合わせて対応してくださって、本当にありがたいなあと。


あとはPeeちゃんや菊地P。ギターソロ中に、わー!!と喜んで手を挙げていたら、目が合う…というよりこちら、つまりわたし含めた周囲一帯、を見てくれたのが何度か。

優しくてちょっといたずらっぽい、ギターキッズに向けているのだろうなあと思う目線がすごく好き。

あと、さわおさんが銃のようにギターを構えてフロアをぐるーっと見回す時、一瞬こっち向いてくれた、気がする。



▼チケット代、交通費、グッズ代などどれくらい使った?


過去の細かいことは振り返らない主義です(?)



▼今年最後のライブは?


ここ何年も、最初と最後はピロウズ

カウントダウンを最初としていいのかというアレはあるけども、わたしの一年はLITTLE BUSTERSで始まるんだ!!



▼来年は今年よりたくさんのライブに行きたい?


数は結果なので、たくさんとかってより、行きたいと思ったところには行きたいし会いたいと思ったひとには会いたい。回数は関係なく。



▼来年最初のライブはもう決まってる?


もう済みました。カウントダウンですw




長くなってしまった…こうしてみると怒涛の一年でした。

辛いこともたくさんだったけど、趣味に関しては、色々な方とお話ししたり一緒にきゃあきゃあしたり、素敵なものをいただいたり、温かい言葉をかけていただいたり、ありがたいなあと思うことばかりの日々でした。曲がりなりにも、自分の書いたものを評価していただけたのもすごく嬉しかった。

皆様に感謝を。そしてこれからもどうぞよろしくお願いします。


2019年はわたしの好きなバンド三本柱がこぞって動くので、自分を見失わず、それでいてフットワークよく、また感受性も全開にして、受け止めていきたいと思います。美味しいものにもたくさん出会いたい。北海道にもたくさん行きたい。

昔の自分だったら考えられないくらい、音楽をきっかけに世界と興味と出会いが広がっているので、この先どんな展開が待っているのか、本当に楽しみです。


リストなきソリストのリスト

「リストなきソリスト」。
このタイトルと告知を初めて目にした時の動揺と震えときたら、今でも手に取るように思い出せる。

あべどんさんが、ソロアーティストとして舞台に立つ。
今まではバンドメンバーがいたけれど、もちろんそれはそれでとても素敵で楽しかったけれど、今回はおそらく、彼らはいない。
ファンになって初めての状況に、どんな顔を見せてくださるのだろう…と高まる緊張。ましてや一庶民のわたしが、あのビルボードというラグジュアリーな空間に再び足を踏み入れ、音楽を楽しむことができるとは。

1公演だけでも参加できたら…と思っていたのだけれど、幸運にも、仙台と東京1日目の1st以外は参加することができました。
ひとつひとつのライブは約1時間半。普段のバンドのライブと比べたら短いけれど(と言っても二回まわしだから実質1日3時間なのだけど)、どの公演も、音楽の楽しさやうつくしさ、あべどんさんのセンスや思いつきがぎゅっと詰め込まれていて、素晴らしく素晴らしい空間でした。
そして、あんなあべどんさん…いえ、阿部義晴さん、は、9年ずっと追いかけてきたけど、初めて見た。見たことのなかったお顔とたたずまいに、ずっとドキドキさせられっぱなしでした。
とてもとても、わたしなんかが文章で表すことなんかできない。けれど、思ったこと感じたことは山のようにあって煮詰まりそうで、東京公演を中心に、とにかく思うままに色々と書き連ねました。そしたら予想以上に歩絵夢(ぽえむ)になってしまった…
あの空間を垣間見たい、体感したいという方は、ぜひ9/6発売のブルーレイで。ぜひ。本当に良かったから…!個人的には自分の誕生日と1日違いの発売に心が浮き立っています。この方はわたしにどれだけたくさんプレゼントをくださるのか…(勝手に)。
そしてUCFCツアーを観た今、この公演で観せてくださったことは、これからのユニコーンの中でもかなり重要になってくることなのではないか、とも勝手に思うのです。なので、ご興味が少しでもありましたら、本当に、ぜひブルーレイを。綺麗な画面で見るに値する映像だと思います。



ビルボード東京はフロアに入るまでに階段がある。それを慣れない靴とスカートでそろりそろりと歩いて、目の前が開けた瞬間、息を飲んだ。
1173 studioだ…!
ステージの上は絨毯が敷かれていて、トルコランプやキャンドルを模した間接照明(と、それに似た色のステージ照明)であたたかく照らされている。
中央にテーブルとそれに向かう椅子が二脚。下手に、小さいキーボード(ムーグ?)をのせた白いオルガンのような楽器(のちにメロトロンとの説明があった)、上手にグランドピアノ。ビルボードスタインウェイブルーノート名古屋はFAZIOLI(ファツィオリ)というイタリアのメーカーのものだそうで。東京以外は蓋をとってあったような。
のちに大阪1stで「自分のスタジオにセットを組んで、そのまま持ってきたんでね。自分の部屋にいるみたい」と仰っていたけれど、これまで写真や動画で一部を目にしていた、あべどんさんのアトリエと言ってもいい場所、その空間の一部をそうっと切り取って、壊さないようにそっくりそのまま逗子から都心に持ってきたようだった(開演前はカーテンはしまっていたけれど、東京ではそれが開いてガラス張りの壁、というか一面の大きな窓があらわれた時には、この"1173 studioのかけら"が、大事に大事にガラスケースの中にしまわれているようにも見えた)。
テーブルと椅子の後ろ、つまりステージの奥には薄型テレビのようなモニターがあって、そこには地球がぽっかりと浮かんでいる。人工衛星から撮影したみたいに、ゆっくりと周囲を回りながら、"今"の地球を映し出す(LIVING EARTHというアプリだそう)。
落ち着いた照明と、ちらほらと交わされている話し声、食器のぶつかるかすかな音、どこか懐かしさを感じる洋楽のBGM。
なんだか勝手に、特別にスタジオにお招きいただいて、なのに約束より少し早く着いてしまって主の帰還を待っているような感覚におちいる。テーブルに案内された後も毎回、どきどきとうっとりが止まらないのだった。

時間になり、フロアの照明が落とされる。
シャンパングラスを片手にフロアを通って登場する、あべどんさんと高橋さん。
出入り口は、ビルボード東京はフロアの真ん中よりちょっと前あたりの下手側、大阪とブルーノート名古屋は上手側の舞台の端。どちらにしろ少なからずフロアを通るので、お客さんに軽く会釈しながら舞台へ。
と、冷静に説明していますが、もう毎回、この時点で息ができませんでした。なんたって、お召し物が、素敵すぎる…!!!!!
インナーが青か白のVネック、ちょっとぶかっとしたロングジャケットかロングカーディガンかややカジュアルめのジャケット(どれも黒)、あの細いおみ足にぴったりのジーンズか黒っぽいパンツ。全て無地でシンプルなデザインのそれらを、色々組み合わせて身につけていらした。
靴は銀色で、紐のないシンプルなスニーカー。ネックレスは組紐みたいなやつで、ブレスレットもしてらしたような。
あの、まあ、写真やブルーレイの告知動画でも出てるから見てほしい。とにかく見てほしい。あまりかっちりはしていない、けれどきちんとしたところの服だとわかる、シンプルだけどだからこそ"大人"を感じる出で立ち。兼オタの悪い癖だけど、どこかエマさんを彷彿とさせる、というか黒のロングジャケットとかモロじゃん、そういうの着てほしかったんや…!!と心の中で毎回大パニックでした。
もちろん、バンドの時のツナギとか限りなくイケメンなスーツとか、あべどんちゃんバンドの白シャツ+短パン+スカーフなんかもそりゃあ素敵だった。けど、今回のこれはなんというか…その、いい意味で、衣装ではなくフォーマル寄りの普段着っぽいというか。それこそスタジオに居る、けど誰かしらお客さんが来るみたいなシチュエーションで着てそうだ、と思ってしまって、なんだかわからないけどやたらドキドキした。
琥珀色の御髪も、照明にキラキラ照らされて、動くたび静かにサラサラとなびいて、いつもと同じなのにどこか大人っぽかった。

席に座るかと思いきや、おもむろに舞台奥のモニターの下へ向かうあべどんさん。そこに、盤を縦に置くタイプのレコードプレーヤーがあって、なんと開場中のBGMはそこで流していたのだ(もちろんスピーカー通してだけど)。
高橋さんやヨッシーさんにもアシストしてもらったりしながら、レコードを取り替えるあべどんさん(東京の1日目は、『あ、これ取り替えなきゃ!』と思いついたように言ってらして、まだ慣れてない感じだけどそれがなんだか素敵だった)。
下手側の椅子にウクレレを手にした高橋さんが座って(大阪ではフライングVウクレレにしたような楽器を持っていらした、弦は6本だった気がするけど違うかもしれない…)、緊張気味のお客さん一人一人と目を合わせてにこにこ会釈。この後も何度かやってらして、それがなんともジェントルで素敵だった。
替えたレコードから流れてくるのは、寄せては返す波の音。
あべどんさんは上手側に座って、テーブルに置いてあったタンバリンを膝にのっける。2人で目と呼吸を合わせて、1曲目。


1.SO SO GOOD/SEA SIDE STYLE
多分毎回、1stがSO SO〜で、2ndがSEA SIDE〜だったのかな。
膝の上のタンバリンを両手で叩きながら、緩やかな(それこそ『G』の特典CDに入ってた、レゲエぽいver.のような)テンポで、テーブルの上のマイクに向かって猫背気味で歌うあべどんさん。
波の音とウクレレの音、それから東京では、青い地灯りにまだら模様が回る白い灯りが真上からいくつかおりていた。
海だ。穏やかでキラキラしていて眩しい、湘南の海。
歌い方はどこか甘くて、けれどのびやかで、本当に、堤防か砂浜に2人でちんまりと座って、逗子の海に向かって演奏しているようだった。

名古屋1stでは曲が終わると、おもむろに手をじっ…と見て、「手が痛いの」「木は硬いでしょ?手は柔らかいでしょ?」と子供のような口調で仰っていて、うん……そうだね………と吐血しそうになりながら心の中で相槌を打った。かわいすぎる。
東京1日目の2ndでは、
A「jr.くんは日本語より英語が得意だから。(歌詞の)『ティウティウ♪』って何て読むの?って言ってたよね」
高「『ていう ていう』??って」
なんて話も。まあ日本語ネイティブでも読めないです…w


ここで楽器を替えながらちょこちょこお話。
というか、全体的にあべどんさんと高橋さんのゆるゆるとしたやりとりがとても良かった。
大阪の2ndでは「ジュニアくんとは生まれが同じイギリスでね…(ここでくすくす笑いが起きるw)。酒がなくても、茶だけで朝まで渡り合えるのはジュニアくんだけ」みたいなことも仰ってた。高橋さんも、いつぞやあべどんさんの家に居候してたことがあった…とのお話を。そんなに仲良しだったのか!「うちの子になる?ってねw」と笑うあべどんさん。阿部家のキャパシティでかいな。
高「生まれ変わったらあべどんになりたい」A「おれはジュニア(高橋さん)になりたい」
なんてやりとりも。
あと名古屋1stでは、高橋さんにオファーする時に「さみしいから一緒に来て、って言った」とも。どんな誘い方!wでも、居てくださると安心な、音楽的にも人間的にも信頼できる存在なのだろうなあ。


2.不思議は不思議
高橋さんはアップライトベースをセット。あべどんさん、立ったままおもむろにグランドピアノに向かい、なんと左手を中へつっこむ。え、と思った瞬間、右手が速いリズムで奏でたのはくぐもった音。ピアノを挟んであべどんさんと反対側で観られた回があって、そこでやっと、もしかして一部だけミュートしてるのか!と、弦楽器のような使い方(まあピアノも弦を叩いて音を出してるんだけど)びっくり。
「場所に座り〜」と歌った後、左手も鍵盤に戻し、両手で弾き語るあべどんさん。
ピアノって真ん中のペダル踏むと全ての音がミュートされて、つまりくぐもった音になるはずだけど、でもこういういいとこのグランドピアノには付いてなかったりするんだろうか。または一部だけそうしたかったのかなあ。1番が終わるとまたすぐ立って左手をつっこんでいらしたし。
なんか、元からこういうピアノの使い方ってあったのかもだけど(どっかで見たような気もする…と思って調べたら、普通はまずやらないらしいけど、海外のアーティストでやってる方がいらした)、発想がすごいなあ、そしてきちんと人に聴かせられるレベルまで持ってけるのがすごい。…という感想を、ここから何度も抱くことになるのだった。
高橋さんのベース指弾きもとても素敵だった。
東京2日目の2ndで気づいたのだけど、座って間奏やアウトロを弾いてる時、左足がリズムに合わせて前後に動いてステップを踏んでるのがとても素敵だった。


3.ときどき雨
この曲もグランドピアノ+アップライトベースで。サビのベースは弓で弾いてらしたかな。なんだか楽器が少ない分、よりパーソナルな歌になってたような。
「箱根に行こうか〜」のところ、東京では「…ビルボードでも行きますかねw」とちょっと間をおいてやや照れながら?仰る。大阪では「…ビルボードに行きますか?」「…大阪に行こうか?」だったけど、名古屋ではさらっと、名古屋に行こうか〜と歌ってらした。


4.三角系
告知動画とかでもスタジオに置いてあったギターを抱えるあべどんさん。高橋さんは下手側に座ってブルースハープを手にする。
歌い出しはテーブルの真ん中あたりに置いてあった背の低いマイク。なんだかデッドな声というか、微妙なエフェクトのかかった声。リズムに合わせてじゃかじゃかとギターをかき鳴らしながら歌う様がカッコいい。サビは普通のマイクで、座っているのにすごく伸びやかな声だった。
個人的にこの曲ものすごく好きなのだけど、ライブで聴いたことがなかったから嬉しかった。見当違いかもしれないけど、どことなくあべどんさんなりのブルース(ユニのではなくw)のようだ、と思った。


演奏が終わると、高橋さんがおもむろに「ちょっとコンビニ行ってくるわ」と立ち上がる。え、と思ううちにあべどんさんが「ちょっとコーヒー買ってきて(と、あべどんさんから言い出すこともあったw)」「じゃあちょっとのど飴買ってきて」などと声をかけ(毎回、悪ノリするんでなく、ひとつだけ買い物を頼むのがらしいなあと思った)、そのまま高橋さん退場。
余談として、東京では演者の通り道付近の席にいたのだけど、通りすがりにグラスを持った高橋さんがお客さんへ「では、後ほど」とニッコリされていてめちゃくちゃドキドキした。ディズニー映画の登場人物みたいだった。


ビルボード東京では、ここで入れ替わりにゲストのコーナー(?)。
東京1日目2ndはヤックさん。
お盆にコラボカクテルのグラスをのせて運んでくる。「俺ビーサンで来ちゃったよぉ」と言いつつ、グラスをあべどんさんに渡すと、お盆を股間の前で裏表にひっくり返すヤック100%さんになってしまい、あべどんさんに優しくたしなめられる。
ヤ「これはどういうカクテルですか?」
A「ええーと…(キョロキョロしながら)説明(書き)ある?」ここでお客さんがみんな探してあげてるのがなんだか素敵だったw
ヤ「こういうの作ってって言ったの?」
A「何がいいかって言われたから『シャンパンが好きだよ?コーヒーもチョコレートも好きだよ?』って言ったの」←ハテナマークのとこで語尾がいちいち上がっててかわいい
ヤ「ふーん(あべどんさんが口をつけた反対側から飲む)」
A「あっ、それ(グラスの縁についた、粉砕されたコーヒー豆)は食べないの。こうやって香りを楽しむんだって」←ちなみにこの口調がとても素っぽいというか、まさしく友達との会話のような感じで、こんな顔見たことない…とドキドキした。
ちなみにコラボカクテル、名古屋だけは元からあべどんさんが好きな銘柄のシャンパンを使っていたらしく、味が違う!と仰っていたような。

以下のお話は順不同。

・ヤックさんとやってたE.R.Oのライブの話
A「青山のマンダラでビールが出てきちゃってね」
ヤ「飲まないわけにいかないから、飲んだら俺ずっとこう(マイクに額をつけたまま動かない)で動けなかった」
A「ここ(額)にアミアミ(マイクの痕)がついちゃってねw」そうかヤックさん下戸だった。カクテル飲んじゃって大丈夫だったのかしらw

・あべどんさんソロの話
ヤ「2年くらいずっと『1人でやれ』って言ってたんだけど」←ナイスアシストすぎる
A「でも毎日ヤックに電話してたよね。『どーすんのよ!?MCとかどーすんのよ!?』って」ヤックさんの包容力…
A「ヤックも1人でやるんでしょ?」
ヤ「そう。だから盗みに来たの」
A「これ(カーディガン)貸そうか?(これも?という感じでネックレスをつまむ)」
本当にカーディガン脱いで渡されるヤックさん、着てみて「なんで笑いが起こるんだよ」とムッとしてたw

A「(ヤックさんに何かしてもらって)すいません」
ヤ「や、すいませんじゃないよ」
A「ありがとう。…そんな歌あったねw」

ヤ「(曲)全部知ってる!そこで聴いてたんだけど、全部知ってた!」←当たり前
A「俺のこと好きでしょw」
ヤ「大好き!w」

そしてヤックさんがはけると、「近所に住んでる…親友です」とあべどんさん。

ちなみに、関係者席が多分下手側のスタンド席の1番前、ソファ席みたいなとこで、ヤックさんやら健くん(座らないで立ってた)やら、あと東京2日目はダーハラさんや有太さんがそこで観ていらした。

東京2日目1stは、健くんがサラッとカクテルをサーブ。
短パンだけど、ハット、襟付きシャツ、蝶ネクタイ?でフォーマルめにキメた健くんに、ヤックさんと同じように、羽織っていたロングジャケットを着せてあげるあべどんさん。しかし、短パンなもので、お客さんから笑いが起こるw
A「昨日と違うやつだから」
健「お父さんのスーツ着た子供みたい…」

2ndは有太さんが「出るつもりじゃなかったんだけど…」と苦笑しつつお盆にのせたカクテルを持ってくる。2人で座って談笑。
途中で健くんが有太さんの分?のカクテルも持ってきたら、「健もここ座りな」と声をかけるあべどんさん。無言で従って、ピアノの椅子に腰かけるのかと思いきや、あべどんさんの左隣りに正座する忠犬のような健くんw
同じ鍵盤奏者に観られているのが気になっていたらしいあべどんさん、「ずっと有太くんのこと考えながら弾いてた」と、そこだけ抜き出したら誤解を生む発言。人たらしさんめw
A「ヤックから1人でやれって言われて…」有「俺もちょっとそう思ってたよ。見てみたいって。もちろん一緒にもやりたいけど」
A「最近何やってるの?」
有「最近?ほら、あなたたちのバンドの…w(ここで、あ〜、みたいなリアクションしつつも、名前は出さないあべどんさん) 奥田民生のツアー終わって、ソロアルバムを作ってます」
A「そういうこと言わないと。アルバム出すんだよね?もうできてるの?」
有「ほとんど。マスタリングはあべどんにやってもらおうと」
A「この前までヤックの(ソロアルバムのマスタリング)やってたのよw(オファーは)黄金ルートがあるから」
有「そう、直接ねw」
そして、これ見て!とばかりに、後ろの画面にバッハの肖像画とイーガのジャケ写のあべどんさんの顔をコラージュした画像を映すあべどんさん。有太さんから「これ、なんかいいw」とコメントをもらってご満悦。
この画像については、どこかで一人で紹介してた時に「『(宣伝画像が)できました!』って言うから見てみたら『これリストじゃないじゃん!!』ってw」と仰っていて…デザイナーさんも、間違ったわけじゃなくて試しに作ったら面白かったからリストじゃないけど出してみた、とかなのだろうけどw、なんか、何も言わなくても"リストじゃなくてバッハじゃん!"と、面白ポイントを有太さんにはパッとわかってもらえるの、嬉しかったのかなあ、なんて邪推。

ちなみにこのコラ画像と、仰向けでこちらを見ているかわいいハチワレサバ猫の画像が、別コーナーでiPadをいじってる時にふわっと出てくることがあってw
「まちがえた」とか仰ってたけど、本当に間違えてフォルダの中身が画面に出ちゃってた時、その二つの画像しかなかったから、わざとか!?仕込みか!?と思ったりしました。ふふふ。


さて、再び1人になったあべどんさん(大阪と名古屋はゲストはいなくて、大阪では『そこで買ってきたの。聴いてみる?』と、あべどんさんと同じ誕生日だというミュージシャン3人、ポール・アンカとか、のレコードをちょっとずつ聴かせてくれた)。おもむろに下手側のメロトロンに近づく。
と、その上のムーグ?をいじると、ラテンぽいチャカポコした軽快な音楽が。それに合わせて踊るあべどんさん。"ヘイ!"という曲中のかけ声に合わせて、WAO!のイントロみたいに腕を広げてポーズしたり、ヘイ!をお客さんに言わせたり。
最終的に、リズムに合わせて「す〜いませんを〜♪ ありがとうにかえた♪」と「ことば」の1番のAメロを歌う。妙に明るい曲になったなあwと思ってたら、名古屋の2ndで「観に来た知り合いに『あんなアレンジにするな』って言われた…」と仰っていた。や、良いと思うけど…そして最後の公演でそれ言うのかw
終わり際に毎回、若干赤い顔で「これを一人でリハしてるんだぜ?w」と仰るあべどんさん。大阪の2ndではそこに「愛おしいだろ?w」と加えてらした。むしろそういうこと言っちゃうとこが愛おしいです!!!(大声)


さて、真ん中の椅子に戻って来るあべどんさん。
テーブルに頬杖をつきながら、ひょいひょい、とiPadをいじると、モニターに現れるのは座標軸がブラウン管に映っているような画面。ふわーん、みたいな、宇宙空間をあらわすような音がかすかに鳴っている。
あべどんさんが指を動かすと、座標軸の上に、ぱ、ぱ、と直線があらわれる。タップしたところを結ぶ線ができるのかなあ、と思って見ていると、線が描くのはオリオン座のような鼓型、はたまた一筆書きの五芒星、そしてBDの告知動画にもある若葉マークのような形(を、一公演につき一つ描いていた)。余談ですが東京2日目の2ndでそれを見たわたくし、ふっと(にゃんこみたい…や、流石にないなw)と思ったのだけど、後からそれが自爆装置になるとは。
画面の向かって左上あたり、くるくると小さく周回していた3つの点。それがあべどんさんの合図で?しゅうっと流星のように、描かれた線の上を走り始める。終点にたどり着いたらまた戻って、最初から。それぞれの点の動きに合わせて、ぐわんぐわんと高低する音程。大阪1stでは確かムーグ?からも似たような音を出していて、それらを調整している過程で「この響きは良くないな」と調整し直したり、ふと我に返って「夢中になってしまいました」などと仰る場面もあったけど、ものすごく集中して、あべどんさんにしかわからないような微妙な調整をしながら世界を構築しようとしているのが見てとれる。
頃合いを見て、ドミノあるいはジェンガを置いた時のように、そっと、けれど勢いをつけて椅子を離れ、下手の鍵盤達に向かうあべどんさん。


5.Beautiful Day
マイクに向かって顔を傾けて「流れる水にー…」と歌いだす瞬間は、毎回毎回ぞわりとした。
あべどんさんが奏でる音と、小さな点が行き来する音、そして歌。その3つが不協和音?マーブル模様?のように混ざり合って、混沌とした渦に巻き込まれる。
讃美歌みたいだ、と思った。きちんと聴いたことはないけれど、広い教会とかでパイプオルガンの音が響きまくって、前後の音が混ざり合って形成されたような音。
演奏し終わったご本人も思わず「カオスだな!」と、科学者が小さいけど新しい発見をした時のような淡いドキドキに満ちた声で仰っていた。
点が描く軌道は、たとえ同じ図形を描いたとしてもフリーハンドだから毎回微妙に違っていた。だからこそ、そこに合わせて?演奏するというのは、即興というより実験みたいだ、と思った。ここに限らずではあるけど、この場面で一番、機材と機材の間をうろうろしながらひたすら音の調整をしていたあべどんさん。でもそれは迷いや必死さからではなく、ここをこうしたらいいんじゃないか、という、純粋な興味や勘が赴くままに、音楽のことだけを考えてアイデアを形にしようとする研究者のようだった。

ちなみに、件の東京2日目2nd。何の図形かわかる?みたいにお客さんに聞いた(んだったか)あべどんさん。あまり芳しい答えが上がらず、
「猫ちゃんだよ!!わかれよ!!!」
とやや顔を赤くしながら叫ぶあべどんさん。
合ってたー!!!
ていうか猫ちゃんて!!
ね こ 「 ち ゃ ん 」 て ! ! !
わかってましたよ!!!と叫んでビルボードの床という床を転がりたい気持ちを必死で抑えつつ悶えていたわたくし。かわいすぎた………


さて先ほどの椅子に戻るあべどんさん。
ヨッシーさんの手助けを受けながら(というか、公演の前後も含めてステージ脇にいつも待機していて、いろんなアシストをしていらした。安心感ぱない…)、黒くて細長い板のようなものを、座った膝の上にセットする。
見える?と、上の方の席のお客さんのために持ち上げてくれるのだけど、名古屋1stでは「板さんです!!」と持ち上げたそれを頭に擦り付けてまた持ち上げて「こうすると下じきみたいだね」と仰っていたw
ちなみに、おそらくROLI社のseaboardという楽器のようなので、"板さん"という呼び名もあながち間違ってない(そうか?)。
ここで毎回、お客さんに向けて、板さんとはなんぞや、ということを説明してくださるあべどん先生。以下は東京1日目2ndの説明をベースに、他の公演で仰ってたことを追加してます。
A「これねえ、この板。50の祭の時にニューヨークで買ったんですけど(サンフランシスコ、って仰ってた公演もあったけど、それは一回だけだったので多分NYで良いのだと思う)。(並べられてる)フロアに人がいなかったの。で、こう…(弾く)、普通、鍵盤って、ドミソだと(ピアノを弾いてみせる)こうなるんだけど、これは(弾いてみせる)斜めに弾くとこうなっちゃうのよw(ふわーんと、弦楽器で出したような滑らかに他の音に移行していく音) だから売れないんだよ!wキーボーディストには弾けない。これは俺にしか弾けない(さらりと)」
他の公演ではピアノを和音でなく単音で弾いていて「ピアノは安定した楽器だけど、これは不安定な楽器」と違いを説明してらした。つまり、板さんの上には鍵盤の模様はあるけれど、いかんせん板…つまり平面なので、出したい一音があるならそこを確実に押さないといけない、少しでもズレたら他の音になってしまう、ということみたい。
でも裏を返せば、それこそが板さんの特長なのだ。
弾いた方がわかりやすいと踏んだのか(もちろん最初からそのつもりだったろうけど)、「たとえば」とiPadをいじって音色を変え、試奏してくださるあべどんさん。
これがもう、すごかった。
まずはバイオリンのような音色で、バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」。ラフマニノフの曲を弾いたこともあったらしいけど、いかんせん知識がなくてわからず。でもすごい。本物のバイオリンのような音の出し方、つまりグリッサンドとかビブラートとか(と、いうのかわからないけど)が再現されている。鍵盤で弾くとどうやっても一音一音区切れてしまうけれど、板さんなら指を滑らせたり細かく振動させたりすることで表現できるのだ。確か音の強弱もつけられていたような。
そして「これ知ってる?」と同じ音で弾き始めた次の曲に、息を飲んだ。
賛美歌のような、ゆったりとしてクラシックっぽい曲。けれど、どこかで聴いたことがある。
そうだ、Boys&Girlsだ…!!
サビの「オオカミが〜今も胸に生きてる」の部分までのメロディを演奏していらしたのだけど、赤いフライングVを抱えたあべどんさんがシャウトして分身がパーンと飛ぶ、あのめちゃくちゃにロックで盛り上がるカッコいい曲が、こんなに美しくも切ないメロディだったなんて。聴いているうちに自然に涙がこぼれて、我ながらびっくりした。
ユニコーンの曲なんですけど、元はこんなクラシックで…でも(アルバムに)明るいのが要るっつって、テンポ上がったんですけど」と仰るあべどんさん。
あの曲を聴いてると、確かに楽しいしテンションが上がる。けれど個人的に、なぜか切なさが胸をよぎることがあって、歌詞のせいかなあと思っていたけれど、メロディの美しさによるものだったんだ、と初めて理解した。衝撃だった。
今度は音色をエレキギターに変える。猫背が余計に丸まって、奏でたのは「WAO!」のサビのライトハンドのフレーズ!「もうギター要らないね!w (奏でながら)お〜かみが〜…違った、ライトハンドの曲…『輝く波は』か」とひとりごちて、歌いながら弾いていらした。
すごい。板さんはギターにもなるのか。だとしたら、たとえば以前氣志團ちゃんのドーム公演でサポートした時のように、キーボードでギターフレーズを再現するみたいな場面でも、より本物に近い音が出しやすくなるんじゃないか(もちろん、本物の代用として使うという意味ではなく、できることがものすごく広がるという意味で)。
iPadの画面はモニターにも映し出されていて、板さんの上のタッチしている部分とか、どんな風に動いているかを示した画面や、字が細かくて読めなかったけど音色を選択する画面なんかを見せてもらえた。東京2日目1stでは「なんか自慢みたいになってきたなw」と仰ってたけど、いやはやどうして、ここまで手の内を明かしてくれるなんて、もしかしなくてもものすごく貴重な時間だ。存分に自慢してください、と思った。この楽器のすごさをきちんと自慢できるほどの技術を習得されているって、きっとすごくすごいことだと思うのです。
そして「ここは俺が自由にやっていい時間なんでw」と東京2日目1stで仰っていたけれど、普段からこうしてスタジオで試行錯誤を繰り返しながら音の渦の中にいるのだろうか…と思うと胸が熱くなるのだった。実際、鼻をピッといじったり楽器から楽器へとウロウロしたりする様が、なんとも芸術家ぽかったのだ。
高橋さんが出て来るためにスタンバイしてるのが見えて「もう終わりってことだねw」とも仰ってたけど、なんだかこう、わからないなりに、ずーっと見ていたいなあと思う時間だった。


さて、そうこうしていると、「コンビニ行ってきたよ!!」と高橋さんがレジ袋を持って戻っていらっしゃるw
東京1日目2ndではペットボトル入りの水。名古屋のどちらかでもだったかな。ガーッとほぼ一気に飲んで、最後にちょこっと残すあべどんさん。高橋さんに「あげる」「しあわせは分けないとね」みたいなこと言いつつ残りを差し出す。高橋さん、飲み干して「少なっ!w」などとニコニコしていらした。
東京2日目や名古屋2ndではよくコンビニとかでも売ってる紫の龍角散のど飴(開封済み)。「これ開いてるよ!危ないよ!」「俺のカバンから持ってきたでしょお」などと言いつつ一粒頬張るあべどんさん(今口に入れちゃっていいのか?w)。
大阪1stでは「誕生日プレゼント」と渡された包みを受け取るや否や、「外国の子供ってこうやるよね」と、豪快に包装紙を破って放り投げるあべどんさん。フルハウスのちびっこか。中身は懐かしのオタマトーン!「これも"不安定な楽器"だね。そこで売ってた」と高橋さんは仰ってたけど、個人的にわたしも開演前に寄った楽器屋さんで売ってるのを見かけてたからなんだか嬉しかった。
そして2ndでは「のど飴買ってきたよ」と大きなペロペロキャンディーを取り出す。「喉にはいいけど歯に悪いねw」とあべどんさん。そして板さんのギターの音に合わせて、キャンディーでギターを弾く真似をする高橋さんw そしてここで「吉田くんにも」と小さめのペロペロキャンディーを進呈。びっくりしつつも嬉しそうなヨッシーさん(後述しますが、なんとあべどんさんと同じお誕生日なのだそうです。びっくり!)。
あと、名古屋1stでは、板さんからテルミンのような音を出して、テーブルの上のマイクをテルミンに見立てて周りで手をふわふわ動かしてた。そして「あのねえテルミンてゆう…」と説明し出したら、高橋さんがふっと板さんに触れて音を出したもんで「あっ!?びっくりしたあ、触ってないのに音が出たから」と素で驚いていらして、かわいかったw


6.森ノ(中)
あべどんさんが板さんでイントロを奏でている間、横に座る高橋さん。と、懐から眼鏡を取り出してかけ、1冊のペーパーバックを開く。よくよく見ると表紙はBLACK&WHITEの時のまるめがあべどんさんの小さな写真が、赤、青、黄など一色に加工されてモザイク状に並べてある。タイトルのとこには「SUN SET SUN」の文字。
「In the forest」。三角系で使っていたデッドな(?)マイクに向かって、高橋さんがペーパーバックを読み上げる。内容を聞いていると、どうやら「森ノ(中)」の歌詞だ。
読み終わったところであべどんさんが歌を。それに付随してもう一度、英訳された歌詞が読み上げられる。内容は大体日本語の歌詞と同じだったけど、「森ノ(中) 歩き出した」ってところ、「deeper and deeper」って仰ってなかったか。わたしはこの歌詞、勝手に、森から抜けようと「歩き出した」んだと解釈してたんだけど、さらに深くへ行くのか。森についても「four leaves」と仰ってた覚えがあるので、やはし四ツ葉の森なのか。でも歌声が、最初は少しか細めで穏やかながら、最後に向かうにつれて力強くのびやかになっていっていたのが、森の中で目覚めてご自身の意志で歩き始めたような感じがして、とても素敵だった。
余談だけど大阪だったかで、高橋さんが眼鏡を忘れていらしたようでw、ジャケットに手を当てるんだけど、ない!という顔をしていて(あべどんさんは気づいてなさげだった)。眼鏡なしでもすらすらと朗読されていたのだけど、一連の動きがやっぱり映画の登場人物のようで素敵だった。ちなみに朗読もとてもお上手で、抑えめながら緩急のついた朗々としたお声が、繰り返すけど古き良きディズニー映画のナレーションみたいだった。マルチプレイヤーでいらっしゃる。
東京2日目1stで聴いた時、アウトロでスイマーみたいな箇所があって興奮した。どこがどうというのはさっぱり忘れてしまったので気のせいかもしれないんだけど(ポンコツ)、ちょっとぐっときた。


7.欲望
板さんを隅に立てかけ、再びグランドピアノ へ座るあべどんさん。奏でたのはあのイントロ。ソロの公演ではこれまでも演奏されてきたけれど、思わず息を飲んだ。なにせ、2番をあべどんさんご本人だけの歌声で聴くのは初めてだったから…
リングサイド(という名前がつく前から)の時みたいに、するりと自然にあべどんさんとは別の甘やかな声が歌い上げる2番もそりゃあたまりません。けど、ご本人の歌うそれも(や、これが本家本元なんだけど)、とても良かった。これまで音源では何度聴いたかわからない、あなたいが↑〜い↑〜の↑〜、と、風花雪月に入ってるバージョンの歌い方に、すごく胸が高鳴った。
リングサイドで歌われるそれはすごく甘やかで、乳白色の温泉に浸かってるようなw心地よくてあたたかい愛を感じるのだけど、あべどんさんの歌は静かで、それこそ真っ暗な夜の真ん中でふと目が覚めてしまった時のような小さな不安と孤独感だったり、愛するということの切なかったり心がひりつくような側面だったり、を思い起こさせる。ちょうど開いたカーテンの向こう、真っ暗な空とそこにぽつぽつと浮かぶ灯り。この曲はこんな風に、"夜"に包まれた中で歌われるのが一番映えるのかも、と今さらながら気がついた。
そして上手側の席、グランドピアノを挟んであべどんさんとちょうど反対側のあたりから観ていると、夜を映す大きな窓と、つやつやとした漆黒のピアノの蓋の内側に、猫背で弾き語るあべどんさんの姿が映っていて、ご本人を合わせたらそれこそ万華鏡のようだった。奏でられる音楽を含めて、今これが世界で一番うつくしい光景だ…と思いながら観ていた。
演奏の合間には、窓の外を眺めて「すごいね。(お客さんに)すごいねぇ」なんて素っぽく仰る姿がとてもかわいらしかったのに。なんというギャップ。


8.BackGRound
そのまま続けてピアノ弾き語り。この曲もまたすごかった。
「RED and GREEN〜」と冒頭からものすごい声量のハーモニー。あべどんさんと高橋さんの声、すごく合ってる。歌詞に合わせて照明が赤、緑、青に変わっていく様もとても綺麗だったのだけど、確かこの曲の最後あたりで、東京では光がはじけるようにぱあっと広がって客席まで照らした場面があって、あ、花火だ!と思った。東京2日目2ndの始めの方で「昨日追加公演で…今日が先に押さえてたんだよね。どうやらビルボードが空いてたんで、ぶっこまれた。だから(本番というか力の入れどころが?)"今日"でしょ。明日僕は葉山の花火大会に行くんで、声、枯れちゃってもいいっしょ」と仰っていたけど、確かその日も花火大会の1日目だったんだよね。観に行けなかった分、打ち上げてくれたのかなあ…とじんわり(偶然かもだけど)。
多分この曲だったと思うんだけど、大阪2ndで、その前の曲前に何かのアレンジを「ジャズっぽいね」という話をしていたからか、アウトロをジャジーなテイストで弾き始めるあべどんさん。に、素早く高橋さんも合わせてベースを弾く。ジャムってるって感じでかっこよかったなあ。


そんなこんなで本編が終了。にこやかに颯爽と去って行かれるお2人。
ほどなくして、あべどんさんだけ再度登場。
上だけ白か黒のツアーT1枚に着替えてらして、カジュアルな装いでグランドピアノの前に座っている感じもまた素敵だった。
ちなみに名古屋だったかで、出入り口のすぐ横にPA席があったので、通りすがりにツッシーさんと肩を組んだりフェーダーを動かしたりなんかしてちょっかいをかけていたw


en.白い虹
始める前に毎回、少しお話ししてから「『白い虹』という曲を」と曲を始めていらした。ただ、東京2日目2ndでだけこぼされた、ひとこと。
「白い虹って、本当にあるんですよ。…知らないでしょ」
仲良しの友達に秘密を打ち明けるように、子どもに優しく話しかけるように、でもどこかひとりごちるように、こぼされた言葉。なぜか胸がつかまれて、え、あ、となってるうちに、演奏が始まる。
まばゆいほどの白い光に包まれて、それまでのどの曲より晴れやかでのびやかで力強い歌声と演奏を聴かせてくれるあべどんさん。大阪2ndでは立ってアウトロを奏でながら「52歳最初のライブでーす!!」と高らかにシャウト。名古屋1stでは(違う曲だったかもだけど)マイクをくぐって弾いたり、2ndでは最後の最後に足蹴ピアノしたようなw とにかく、この曲が最後だというのに、いや、だからなのか、どの公演でもそれまでのどの曲より演奏がヒートアップしていく様がスリリングかつ鮮やかで、"アーティスト"だなあ…!とワクワクした。

東京1日目2ndでは、最後にはけようとして「あっ!」みたいなアクションをとるあべどんさん。
「みんなの帰る音楽をかけなきゃね」
そして自らレコードを客入れの時と同じものに取り換えてくれる。もちろんわたし達より先にはけて行かれたけど、なんだかお見送りしていただいたようで、心があたたかくなった。


ライブの構成はこんな感じ。
この後はバースデーの催し含めて、ちょこちょこと印象に残った場面なんかを。

・東京2日目1stのスットコ
2曲め終わったあたりで、テーブルに置いてあった楽譜を引っかけてバサバサと落っことすあべどんさん。「ああー」「まあいいや」と平坦な声でひとりごち、拾ってまとめて後ろへ向けて差し出すもヨッシーさんに気づかれず、自分で後ろのカゴ?に入れてらした。
あと本編終わって退場するときに、ゴンッ!!と思いっきりスタンドマイクにおでこをぶつけてしまい、素っぽい声で「びっくりしたあ」と仰っていた。アンコールで出てきた時はわざとらしくタオル?ハンカチ?でおでこをおさえていたwフジフレパでこけた時と同じですね…w

・大阪でのお誕生日お祝い
1stでは初っ端から高橋さんに、今日誕生日ですね!と言われて、困ったように笑ったままピアノとそのかたわらの大きな青い花束を見ていたあべどんさん。まあ「仙台と東京とやってきましたけど…やっぱ、今日のためでしょ」とも仰ってたけどw
確か1人演奏コーナーが終わったあたりで、後ろのモニターになんと氣志團ちゃんが勢揃い。「師匠!お誕生日おめでとうございます!」と挨拶し、ハッピーバースデーを歌う。名前のところは何と…と思ったら「ディアヨッチ〜♪」。途端にわたしの脳内に響く「いい名前もらったなあ…」というしみじみした某氏の声。
モニターに映される、黒地に白のABEDONロゴの上に、「Happy Birthday ABEDON 52」というカラフルでポップな文字。
フゥー!!と盛り上がる会場に、「やめろ!」と叫ぶあべどんさん。さらに盛り上がっている会場。「やめろ!!」。もっと盛り上がっている会場。業を煮やして叫ぶあべどんさん。
「やめろ!!俺は他人をはずかしめるのは好きだけど、自分がやられるのは嫌いなんだ!!」
ひとしきり盛り上がったあと、ピアノに座ってもどこか所在無げに右手で左腕をさすりまくるあべどんさん。いつもみんなを祝福してるひとなのだから、その分、いやそれ以上に祝福されないと、ね。
ちなみに「あっついな!」と、なぜかギターをかけたまま上着を脱ごうとして四苦八苦してたあべどんさん、なんと高橋さんに手伝ってもらう。そして一言「誕生日ってすごいねぇ」。うん、そうだね…
2ndでは氣志團ちゃんが「ディアヨッチ〜♪ とヨッシ〜♪」と歌う。え!?と思ったらあべどんさんが「彼は一回り下なんだけど、誕生日が一緒で。いないと音が出ないんでね」と説明。ケーキのろうそくもヨッシーさんが吹き消して、花束も渡されてたかな。とても嬉しそうで、こちらもぐっときた。いつも名サポートぷりを垣間見させていただいてるので、あべどんさんはもちろんだけど、ヨッシーさんもお祝いさせていただけて嬉しかった。モニターは「ABEDON 52」の下に「and YOSSY 38」が追加されてたw
その後、手渡された花束をピアノの上に置いてから弾こうとしたあべどんさん、「(調律)狂ってるな。強く叩いたからか。これ(花束)が置いてあるからじゃないよね?」などとものすごい真面目口調になる。サッと、渡されたばかりの花束を脇に避けるJメンさん。そのサポートぶりもすてき。

・徐々にかかってくるエンジン(何の?)
東京2日目2nd、最後の方で、名残を惜しむお客さんたちに「終電無くなっちゃうよぉ?」「いいのお?」などとニヤニヤするあべどんさん。「こんなこと言うともう呼ばれなくなっちゃう」と困り笑い。
大阪2ndでは「ビルボードは時間に厳しいんでね。終電無くなっちゃうよ?」と話すと客席から、大丈夫!の声が。「大丈夫って…変な男についてっちゃダメだよ?」途端におとうさんスイッチ入ってた。すてき。

・齢52にしての気づき(大阪2ndにて)
「ライブ中にもう一つ(それは後述)気づいたことがあって、俺こうやって(首を傾けてマイクに向かいながら)弾くんだよね。だからこう…(首が痛い)。こうやって弾くか(まっすぐ後ろに頭を引く)…やっぱこう(首を傾ける)だなw」
ちなみに1stでは演奏前に首を左右に伸ばしてらした。
あとどこかの公演で、水?スポドリ?を片手でがぶ飲みしながらもう片方の手で演奏してた時もあった。成立させてんのがすごい。喉渇いてたのかなあ。

・わいふぁい
東京かな?で、通りすがりにお客さんと優しくハイタッチしてたあべどんさん。ステージに上がると、通り道側でなかった我々に向かって「Wi-Fiでね」と右手の人差し指を立ててゆらゆら。よくわかんないけどかわいいので、応える意味で真似してみるわたくし。
後々調べたら、どうやら今時の若者は飲み会の乾杯時に、遠くてグラスが合わせられない人には「Wi-Fiで!」「Bluetoothで!」などど言うらしい。指を振る仕草はWi-Fiマーク…?なの?
大阪2ndでは、誕生日だから乾杯する?みたいな時に、グラスを片手に「Wi-Fiでね」「Bluetoothでね」とお客さんに向かって言い出すあべどんさん。に、「俺が教えたんだけどねw」と高橋さん。まさかのネタ元…!w

・若いピアノの話
名古屋ブルーノートの、ファツィオリというイタリアのメーカーのピアノ。新しめのものなのか、しきりにその子を「若い」と表現するあべどんさん。名古屋2ndでは「まだこれも新しいピアノなんで、若いんでね。悪いことを教えてやらないと」とニヤリ。伊達男なセリフに沸くお客さんを「フゥ〜w」とさらに煽るw
「有太くんに10日days(本当に『とおかでいず』と仰った…)やってもらって、その後に俺がやるw」みたいなことも仰っていた。ピアノもやっぱり新しいと手触りとかが違うんだなあ、革製品みたいに使い込むと味が出るのかなあ、と思ったり。「あと100年くらいしたらいい音が出ると思うんで、その時また来たいなと」とも。じゃあお互い長生きしないとですね!
ピアノをいきもののように扱う(あるいは、本当にそう思っていらっしゃる)ところが素敵だった。東京1日目の2ndでは、顔を拭いたタオルでスタインウェイの鍵盤を何度も何度も拭いたりしていたけど、ちょっとそういう相棒みたいな思いが芽生えてたのかなあ、なんて。ギタリストにおけるギターのようで、でも片手で簡単に持てるような楽器じゃないから、大きな大きな体と対峙して全身をいっぱい使って手なずける…というか仲良くなっていく、そんなイメージが浮かぶのだった。



さて、最後に。
東京2日目の1st、確か1曲めが終わったあたり。
高橋さんから、ほら、お客さんみんな見てるよ!みたいなジェスチャーされた時に、あべどんさんは困ったように苦笑してうつむき、ぼそりとオフマイクでこぼされたのです。「今だけだよ」。
その言葉と場面がなんだか、どうにも心に残ったのでした。
同じ公演では、1人のコーナーをサクサク進めよう、みたいな話で「面白くない人もいるからね」とも仰っていて。なんともいじらしい、などという失礼極まりない気持ちで胸がいっぱいになったのです、ですが。
大阪2nd、確か白い虹の前あたりで、以下のようなことを仰っていたのです。

鍵盤が嫌いだったけど、今日ライブやっててやっぱ鍵盤だなと。今日、思いました(今日?と客席からびっくりした声があがり、『うん、今日』とさらりとお返事されていたような)。母親にやらされて嫌だったし、椅子がないと弾けないし、ソファーじゃ弾けないし、バンドだと音が大きくて聴こえないし。でも50代になってやっぱピアノだなと。ピアノが似合うのは小さい子と50代だね。

そして、

このへんてこりん(へんちくりん?)なやつ(=板さん)と、ピアノがあれば、何処へでもいけるんじゃないかと。

と。
さらに名古屋2nd、つまり最終公演では、

昨日ライブ中に思ったんですけど。鍵盤があんまり好きじゃなかったんです、前に出ていけないし、(楽器の上から)首しか出ないし。だけど50を過ぎた男はピアノだろうと。いいピアノがあるとこには行きますよ、いや本当に。お金持ちの家とかね。んなわけないだろw
今日これ(若いピアノ)も持って帰るんで…んなわけないだろw
夏はゴルフができないんで、冬も寒いんで…こういうことをやろうかと。12月とか…まあ、あんまり言っちゃうとね。

と、いうようなことを仰っていて、
単純にびっくりした。
このひとはこの自信を…ソロで、そして鍵盤で、やっていけるという確信を、この短期間で、自らの手でぐっとつかんで、揺るぎないものにしたのか、と。
不言実行の方だから(と、わたしは思っている)、多分まだ何も決まってはいないだろうけど、こんなに具体的なことを口にされるだけの、何かしらの確証を得たのだろう、と。

もちろん、そのための下地は、それこそピアノを始めた4歳の頃からの積み重ねなのかもしれない。けど、これでやっていける、という確信めいたものを掴めるかどうかは、それにプラスして、センスやそのタイミングを見極める繊細な感覚も必要なんじゃないかなあ、とも、なんとなく思うのだった。
研究室のようなスタジオの中をぐるぐる歩き回って、溢れ出てくる発想をできる限り忠実に再現できるように試行錯誤して、結果、新たな道を進む自信を持つまでに至る。
偉そうに、という感じだけど、この方のセンスが、そしてアーティストとしての新しい意欲が、蕾から花開き始めるまでの過程を垣間見せていただいたような気がした。ここまで自己開示できるってすごいなあ、勇気があるなあ、と勝手に思う。そして、繊細と呼ばれる方だけど、こうと決めたら、の大胆さとアグレッシブさもそういえばすばらしいものがあったのだ。わたしの中でぼんやりと結んでいたあべどんさんの像が、少しだけくっきり見えた気がした。
(そしてわずか1ヶ月後のUCFCツアーで、またもやこの方の大胆さ、経験とそれを活かす才能、スピード感、センス、そして勤勉さに驚かされ、感動させられるのだけど、それはまた別のお話)


長々と書いてきてしまいましたが(…いや、本当にここまで読破できた方はいるのだろうかw)、とにもかくにも、とてもすばらしい公演でした。
先にも書きましたが、もちろん人前で観せられるレベルには引き上げているけれど、たった2人で表現する世界観とか、まだパフォーマンスになる前の思いつき・アイデアとか、音楽との付き合い方とか。スタジオ、つまり音楽活動の核となる部分におじゃまして、あべどんさんのよりパーソナルな部分に触れさせていただいたようで、すごくドキドキしました。
そこには全身全霊をかけて試行錯誤しながらも、だんだんと"これでいいかも"を積み重ねて波に乗ってきて、最後の方は(や、東京からその片鱗は見えていたけれど)なんだか知らない、悪いことも知ってそうなw伊達なオトナがいて。けれど、だからこそ改めて、いやもしかしたら新たに、強く心を惹かれてしまったのでした。
幸い複数の公演に行かせていただけて、けれどそれぞれどの公演も、ABEDONというアーティストの道のりの一部であり、歴史の一ページなのだ、と思いました。そしてものすごく勝手ながら、そこに立ち会わせてもらえたことが、ものすごく嬉しかった。

あべどんさんにしては息つく暇もなくバンドの活動が始まったり、マスタリングのお仕事もあったりと、色々と忙しい日々のようで、少しだけ、お疲れじゃないかな、などと心配にもなるけれど。
でも、またあの晴れやかな大人の顔で、楽器に向かってほしい。頭からつま先まであふれている小さな思いつきのかけらから、それを吟味して構築して磨き上げた音楽まで、表現したいように存分に表現してほしい。そして欲を言うなら、願わくば、その一部をまた、密やかに共有させてもらいたい。
そう願わずにはおれない…いや、きっとそれはまた実現する。
もちろん、プレッシャーをかけるつもりはさらさらないけど、そんな確からしい気持ちを持つに至ったのも、晴れやかなあのお顔と言葉を信ずるに値すると思えるだけの、素晴らしく素敵な公演だったからこそ、だと思うのです。


おまけ。
なんの説明もなく、毎回、ステージの手前に置かれていた、開けっ放しのギターケース。開いた蓋の内側に、「YOSHIHARU ABE」の文字と昔のユニコーンの似顔絵?の、象になった阿部さんが端っこに印刷されている五線譜。そこに、3人のお地蔵さんと「ご利益ありがとう♡」の文字。
これは一体…?おひねり箱か?と思いつつ、毎回の公演のあまりの素晴らしさに、毎回お金を入れてしまっていたのですが。
UCFC仙台公演の開演直前、どんすたぐらむで、それが全額樽募金に投じられたことがアナウンスされた。雷に打たれたような衝撃が走りました。
このひとは、どこまで。不言実行で、他人のことを考えて…いや、そういう方なのだ。
ご出身である東北で投じたというのも、偶然かもしれないけれどなんだかすごくぐっときた。
これからも影ながら応援させていただきたい。樽の横に並ぶ、お地蔵さんとそっくりな笑顔に、その思いをより強くしたのでした。

なつやすみのおもいで

タイトル通り、わたくしの人生の夏休み(?)の思い出です。
カンタンヒキガタビレもまとめたい気がしますが、ちょっとUCFCツアー、要素が多すぎた(要は力尽きた)。でも残しておきたかったんや…
フロアの最後方にいたのでメンバーは上半身しか見えず、なおかつ前半の大半を「ぎゃあああかわいいいい」と叫んでいたので記憶はぶち曖昧です(使い方合ってるのか)。本当に夏休み最後の日に約1ヶ月分を思い出して書いてるレベルでございます。
あと、もはや注釈つけるあれでもないですが、目線の偏りぶりがひどいです。や、だって、目が離せない。なんですかあのかわいい生き物は…保護した方がいい。してるひといるけど。


フロアの電気が消えると、絶妙に笑点ぽいけどそうじゃない曲が流れる(作ったんだろうかw)。
それに合わせて出てくるメンバー、なんと浴衣。ああああ嘘だろう。見たかったよその衣装…!旅館のやつみたいな、白地に六角形の模様?よく見ると所々にあの家紋ロゴ。テッシーやえびさん、ツッシーが顔本とかに一部あげてたやつ。
よく見えなかったけどあべどんさんの帯は赤、民生さんが黄色だったと思うから、それぞれ色違いなんだろうか。民生さんはそれに地下足袋+草履?履いてた。
全員、落語みたいな名前が付いてて、かにさんから自己紹介。断片的にしか覚えてないけど、かにさんが"いいとも"、テッシーが…上手いなあという名前だったのに思い出せない…。えびさんは海老家木久蔵?で、途中から民生さんに「えび蔵」って呼ばれてた。それじゃ歌舞伎役者だw あべどんさんはなんとかアベドル、だったのだけど、民生さんが「はいアベドル」って事あるごとにちゃんと呼んでるのがおかしかったw

民生さんが一番下手の司会の位置につき、他メンバーは下手から上手へ年齢順(あべえびてしかに)に回答者席(立ってたけど)に並ぶ。
舞台奥のモニターに「奥田笑点」の文字が映し出され、
民「(突然)まずはイントロドンやります!」
正解するとスーパーひとしくんみたいにいぬコーンがもらえる方式。ただ、最初それを忘れて、テッシーが正解したのにスルーしてた民生さんに、あべどんさんがとても自然に「何かあげなくていいの」と。「あっ」となって下手袖からJメンさんにいぬコーンを放ってもらう(扱い…)。そういうやりとりがこの後もう一回あって、なんかきゅんとした。民生さんはよくあべどんさんの世話を焼いてるけど、あべどんさんはあべどんさんでよく気がついて、さらっとフォローするのだよなあ。
ただその、民生さんがいぬコーンのこと「この、まねきねこダックみたいなやつを」と言った時に「美味しそうな名前だねえw」とにっこりしてたのは最高に箱入り感あったけどもw
この後の問題は順不同。そして抜けてるのもありまくりです…

・サンバdeトゥナイト
早押しはあべどんさん。しかし曲名が出てこない。もう少し長めに流してあげる民生さん(優しい)。しかし出てこない。そのうちギターを弾くようなモーションでリズムにのりながら「だーだーだーん♪」とイントロのフレーズを歌い出すあべどんさん。それに付き合って?えびさんも同じようにリズムにのりつつ歌い出す。そこがもうめちゃくちゃに可愛くてしんだ。2回目は転調するとこまでやってた。天使かよ。
しかしそこになぜか「あいわなほーるどよーはーん!!w」とビートルズを被せてくる民生さん。「(思い出せるまで)もうちょっとだったのにー!!」と2人して悔しがるえびあべ。一緒にうつむくと2人して天使の輪が見えるの。天使かよ…いや天使だった。
結局長々とイントロを流したのに(甘い)答えられなくて、「はい時間切れ!!」と民生さんから正解発表。

・TAIRYO
確か最初にあべどんさんが押して、でも出てこなかったような。直後に「あっ!(思い出した?)」ってなるけど、「テッシーになってるから(2番手?)」と民生さん。テッシーがきちっと正解を出す。
ここだったかどうか曖昧だけど、テッシーにいぬコーンが渡されると、テッシーの方を見ながら「めらめらめらめら…」と言い出すあべどんさん。え??もしかして同点だから(この前に一問正解してた)対抗の炎を燃やしてるの???「めらめらめらめら…(ツッコミが入らないので身を乗り出して2回目)」可愛すぎて悶えた。

・金銀パールベイビー
早押ししたもののタイトルが出てこず、あべどんさんに寄りながら「えーっと、阿部の、阿部が、阿部B!」と阿部を連呼したあげくまさかの呼び名を口にするえびさん。びっくりした…本人もびっくりしたのか、(∂∀∂)キャハ!ってなってABEDONと言い直してたけども。
この時だったか、正解発表のあと流れる曲に合わせて、どちらともなく腕と上半身を振って踊る阿部民。かわいい。

そしていつからか阿部さんにボケてスイッチ(?)が入り、超速で早押ししては「あわなほーるよーはーーーん!ww」とビートルズを繰り返しだす。と、えびさんが「(間違えてばっかりだから)持ってっちゃえ!!」とまさかのいぬコーンのボッシュートを進言。リアクション薄めながらもあべどんさんのいぬコーンを手にとって下手に返してしまう民生さん。あべどんさん、頑張ってボケたのに………(?)。
あとどこだかで、「あれ?『パパ〜とても眠いよ〜』じゃないの?」などと歌い出すあべどんさん。いや…それただ単に眠くてぐずる子の歌になってるから…(かわいい)。
最終的に大喜利みたいになり、ピンポーン!て早押しして「越後製菓!!」って言ったテッシーがいぬコーンもらったりしてたw

そのうち、ユニコーンのイントロなのかと思いきや「I love you,OK?」が。答えたのはかにさん。
それに合わせて「きょおのぉ、せかいにぃ〜」とモノマネで歌い出す民生さん。よく見たら使ってるの、ガイコツマイクにミツバチさんのラメ蝶ネクタイつけたやつ。永ちゃんぽい?グラサンかけてたので、笑ってしまったw

その問題でイントロクイズは終了。「次はこれ(スケッチブック)を使うやつ」と。難しいんだよな〜と苦笑のあべどんさん。
出されたお題のものを絵に描いてください、のコーナー。まずは「俺のレーベルのキャラクター、ヘロ・ディギン」。そういう名前なの?へろでぃぎんていうの?とあべどんさん(今か)。
あべどんさんの描いたヘロさんは頭に思いっきり、あの、小学生が書くような巻いたウンコみたいなのがのっている。そして下に「RMCレコト」の文字。何故…
民「"レコード"じゃないの?逆だし、RCMだから…ウンコのってるし」←ツッコミが優しい
A「ウンコじゃないの??w」←違います
他にも「"レコード"に気を取られてた…」などと仰っていたあべどんさんだけど、そこなんですか…?wかわいい。ここだったかで、つっこまれて右手に持ってた扇子で「テヘッ」みたいに自分の頭を叩いてたのもかわいすぎた。
しかしその後、最後に披露されたかにさんの絵が…可愛い顔(しかしヘロさんではないゆるキャラみたいな顔)に小さくあべどんさんが描いたのと同じようなウンコがのっていたのだった。民「違う!ターバンですよ!!」「(カレーの)色がウンコみたいだから?」やめてください…

次のお題は「始球式」。09年のえびさんのではなく、16年のテッシーがやったやつ、と。
あべどんさんの絵はちっちゃい棒人間のテッシーがマウンドの上で投げてる?様子。「ちっちゃく見えたのよ!」と仰っていて、いや近くにいたじゃん…?と思いつつ、その左上に並んでる顔が3つ。あれ、よく見たら民生さんがよく描いてるような、かにさん、あべどんさん、えびさんの顔では…?そう、D3P.UCにも入ってる、セルカ棒で撮ってた3人の顔!俺はこれなの、みたいなこと仰ってたけど、そうか、テッシーも撮影してたから小さく見えたのか…編集したからよく見たのもあるかもだけど、あれが良い思い出になってるのだとしたら可愛すぎる。お父ちゃんに球場連れてきてもらった小学生の夏休みの絵日記かよ…。
えびさんかかにさんが、筋骨隆々の腕で投げるテッシーの絵。テッシーは「俺から見たらこうだったの!プロのキャッチャーの人は大きかった」と、マウンドから見たバッターボックス周辺の図。「あの時のキャッチャー誰だったかなあ…あ、會澤だ!」と民生さん。ホームベースが四角っぽく描かれてて、「ホームベースくらいちゃんと描いてください!」とつっこんでいたw

最後のお題は、民生さんはちょっと考えて「ゴレンジャー」。
めちゃくちゃ悩む4人。目のところが違うんですよ、みたいなヒントが出される。
「1人出てこない…」と言うあべどんさんが描いたのは「惜しい」と。1人思い出せない、だからか端っこにドラえもんらしき絵が書いてある。ヘロさんもそうだったけど、黒目が互い違いになっててちょっと怖いw えびさんが描いたのは目のところがそれぞれトランプのマーク。テッシーのは丸型の人が2人、そして全員あごひげみたいのが描いてあるw 「空気穴だよ!」と言ったら民生さんから「お面じゃないんだから」「穴あいてるのは目のとこですよ」とつっこまれる。
そしてかにさんのが…時間切れで顔だけ5人分、体が描いてあるのが2人、って感じだったのだけど、これがもう可愛かったwマルちゃん(インスタント麺の)みたいな、くの字の前髪?があって目が点で…かわいかった。
ていうかもしかしてかにさん、世代ではないのでは…?と思って後から調べたら、ゴレンジャー放送開始の年、かにさん16歳だった。そりゃわかんないよなあ。

このコーナーは描いてる間に時間があったので、その間に曲に合わせて「I love you,OK?」を歌ってみたり(元の歌も入ってたのを聴いて『声が若いな』とか言ってたw)してた民生さん。でもだいたい、一番近くにいるあべどんさんのをのぞきこんで「あ〜、なるほど…w」などとニヤニヤしていたw

そんなこんなでスケッチブックのコーナー終了。
この絵はプレゼントするの…?みたいな話になり、誰かが「バカが買うんですよ!」みたいなこと言ってたようなw

阿部民で立ち位置チェンジ。
今度はあべどんさんが司会で、FC会員から募ったクイズを出すコーナー。
「このクイズで優勝するとクイズに挑戦できます」と説明するあべどんさん。ボーナスステージということでしょうかw 問題は会場周辺(在住)の方からもらったのを、と言ってたけど、毎回どこの誰からかを読み上げているうち「広島県の女性から…広島ばかりですねw」となっていた(岡山の方のもあったかな)。
正解すると、指人形のがいぬコーンと同じくらいのサイズになった"あべどんちゃん"がもらえる。えびさんに渡った時だかにカツラが取れちゃって慌ててたw民生さんは手渡しされて、手で優しく支えて立たせたまま前髪だけチラッとめくってた。ちなみに後の方でもらえる"スーパーあべどんちゃん"は全身金色コスチュームで、ホクロがビジューでキラキラしてたw
司会者の机にカメラが設置されてて司会者の顔が下から映ってるのだけど、カンペガン読みでたまに顔が隠れちゃうあべどんさん。かわいかった。
クイズが始まる前に突然「ゴレンジャーはこうですよ」と、あべどんさんの絵に顔を一つ足してた民生さん。よく覚えてるなあ…「ブーメラン(型)」と説明した瞬間に「ブー♪」と秀樹のマネ。

クイズは全部覚えてないのだけど、カンペ読むあべどんさんが「二葉中」を「にようちゅう」と読んでしまい、ザワ…となったのに気づいて読み直してたのがかわいかった(そればっか)。その問題で、「では吉川晃司さんは…」で早押しして「修道!」と正解したえびさんにきゅんとした。サポートやってたもんね…!だからご存知なのかわからんけどw
それからZツアーで「福山」を間違えてなんと言った?というやつ。かにさんが「福岡」と答えてたかな。
民生さんやかにさんが昔やってたラジオ番組のタイトルは?とか、広島ならではなコアな問題が多くてステキ(ただしご本人様方は覚えていなかったw)。
クイズの答えがなかなか出ない時だったか、進行がグダついたとこで、
民「時間かかってもいい」
A「そうです。この後の曲が減るだけw」
と悪い顔する阿部民。エッ…と真剣に捉えちゃったお客さんに、あべどんさんが「…嘘です、ちゃんと見てますから。あと9分ある」とサラッと。大人な口調にやられた。さっきまで可愛かったのに…そうゆうとこだよ…

最後の問題は「明日は何の日?」。
かにさんが早押しし「◯◯の日」と2回ほどボケる。民生さんは「俺、仕事だわ」。えびさんは元気よく「移動日!!」。「そうですねww正解ですw」とあべどんさん。

結局ボーナスステージは同級生コンビが進むことに。すると、モニターに「クイズ アベドネア」の文字と、あのBGMw懐かしい!
あべどんさんが相変わらずカンペガン見で説明。「一度答えたら、失敗はゆるせません」。…え?とざわつくフロアとメンバー。明確なツッコミは全く入らず、その間にゆーっくりと首を回すあべどんさん。「…ゆるされません」。言い間違いだったらしい。かわいすぎる。
説明が終わると、モニターに映し出される四択(ロゴとかも凝っててすごくそれっぽい)。「テッシーの好きな食べ物は?A:焼肉、B:ドーナツ(発音は『ドーナッツ』だった)、C:ケーキ、D:可愛い娘(こ)」と読み上げるあべどんさん。
まずは民生さんが「焼肉?」と。「A、焼肉…ファイナルアンサー?」次の瞬間、司会カメラをのぞきこむように顔を近づけて首をかしげまくるあべどんさん。ぎゃあああという悲鳴が聞こえたと思ったら自分だった。いやかわいすぎるから!!!カメラをクンクン嗅ぐ猫ちゃんかよ!!!ちなみに答えを発表する前に毎回やってて、最後は白目までむいたりしてて、民生さんから「(本物は)そんなだったか?ww」と言われてた。いいんです可愛いから…
焼肉は不正解で、解答権がえびさんへ。「50:50(と言われると50/50みたいだなあと思った)とオーディエンスも使えますよ」とあべどんさんに言われ、「じゃあオーディエンス!」と。正解だと思う選択肢に拍手してもらうことになったら、えびさんが「焼肉!」。それは出ましたから、不正解ですから!とつっこまれ、ドーナツ、ケーキ…とコールするも、会場、微妙な拍手。「お前ら空気読めよ!」とあべどんさん。それもむなしく、えびさんが「可愛い娘(むすめ、と読んでたw)」とコールしたら割れんばかりの拍手。えびさんがそれに沿って答えるも不正解w
あべどんさんが無理やり「答えはケーキです!テッシーお誕生日おめでとう!」と叫ぶと、ハッピーバースデーの曲とともに、Jメンさんがケーキを運んでくる。モニターには「55 TESSY GO 55」の文字と、あの指人形ユニコーンが1人ずつ芝犬コーン?にぽーんとアタック?して弾かれるようなアニメーション。かわいかった。
ロウソクを吹き消したケーキにむらがるメンバー、テッシーに一口食べるように勧めるあべどんさん(他のメンバーが食べようとしてるのをたしなめてたw)。テッシー、クリームの部分をすくって一口。それを見てケーキの側面を指しながら「このパウンドの…(どこを食べたと言いたかったらしい)」とあべどんさん。それを言うならスポンジでは…かわいい(何度目?)。
55歳、どうですか?と聞かれたテッシーは「この5人と一緒に、これからもやっていきたい」と。この5人?あと1人誰??となり、「あべどんちゃんのことですかぁ?」と言ったらしいあべどんさん。それ別人格だったんだw この5人で、と言い直してた。
そんなこんなで第1部終了。並んではける5人。テッシーは列の最後尾で、自分でケーキをはけていったw

合間に、なんとIn the robbyのMV?とそのメイキングが!UCFCのロゴ入ってたから、ツアー終わったらサイトで見られるのかなあ。楽しみ。
とにかくかわいくて、でもなんだか再始動からの色々がほんのりと感じられて、あのサビの歌詞もあいまって、ぐっときてしまった。

さて第2部?私服っぽいバラバラの衣装に着替えて出てくるメンバー。あべどんさんは北斎のような波の絵が大きく描かれたアロハ(のちにYONCEくんの赤富士アロハと同じブランドと判明)。えびさんとテッシーはTシャツ、民生さんは赤っぽい、アロハのようなボタン付きシャツ。かにさんは襟付きのボタンダウンシャツ(長袖)で、それでドラム叩いてるのがどうにもカッコよかった…。
楽器配置は今年のフェスと同じ。終わってからどうしても確認したくて見に行ったのだけど、あべどんさんブースは白い子(メロトロン?)と、もう一台白いキーボードがあって、その上にあの!ソリストの板さん!!もう一台、小さな白いピアノみたいな形の子が下手側にいたけど、あれもメロトロンなんだろうか。白い子の横に、スズランみたいな形のやわらかい光を灯すランプがあって、それもソリストを思い出した。
さて、以下セトリは曖昧。

・Feel So Moon
ふわぁーっとスペイシーな音に、あ!板さんの音だ!!と胸が高鳴る。不安定な音。それがだんだん「あの」イントロになっていって鳥肌だった。ソリストから時間経ってないのに、もうこんなに使うだなんて!ストリングスみたいなニュアンスとか、今後もっと滑らかにかっこよくなっていくのかなあと思うとドキドキする。

ここでだったか民生さんがちょこっとしゃべりだして、テッシーから「ここしゃべるとこじゃなかったけどね」と言われて「エッ!!」となってた。

・スターな男
足蹴ピアノ!!(キーボードだけど)

・ペケペケ
ここまで書いてなかったけど、髪を切ったえびさんはフジの総くんみたいで、とても爆イケでした本当にありがとうございました。前みたいに少し長めで後れ毛があるのもいいけどね!!
キーボードソロは板さんだったような違うような…(ちなみに手元は全く見えなかった)。

さてここで、ちょっと変わったことをやりますwここでしか…みたいなことを言い、おもむろにマイクを手にする民生さん。
え?と思った瞬間、イントロの一音と、黒いモニターに映し出された白のシンプルなOTマーク。いや、叫んだ。

・さすらい
うそだろおおお!とぎゃーぎゃーしてあんまり記憶がないのですが、よかった。ユニコーンのさすらいよかった。コーラスが!コーラスにユニらしい厚みが!!そしてテッシーのギターとあべどんさんの板さんギターが合わさるのが素敵すぎる…
勝手に、本当に勝手に、個人的に、民生さんのソロ曲をユニコーンでやったらどうなるんだろうなあ…というのは前からあって、だからテッシーの50祭で阿部民バンドの時にあべどんさんの演奏する御免ライダーと愛する人よでウワアアアとなったのだけど、まさかここでやってくれるとは。すごく嬉しかった。素敵だった。

・R&R SHOWER
次に映し出されたのは、ABEDDN&THE RINGSIDEツアーでおなじみ(今回はCGだけど)、「ABEDON」の文字が電飾になってるやつ。ツアーよろしく曲に合わせて点滅するんだけど、点滅のしかたが2パターンくらいある。えっ…凝ってる…いや嬉しいけど…
この前スパゴーとやってたのも聴いたけど、カッコよかったなあ…かにさんのドラムがどしどしくる。そういやライブの最初はリズム隊の音が妙にどしどしくるなあ(大きい?)と思ってたけど、気のせいかもしれない…。あべどんさんはハンドマイク、民生さんはiPad見ないで余裕?でジャズマスター?弾いてた。

・ようこそ
黒字に白い電大ロゴが映し出されて、曲が始まるとお客さんが盛り上がる!やっぱり地元だからかしら。当たり前かわからないけど、ユニっぽい曲になっていたような。

ここでMC。
何の流れだったか、またもや、音楽は時間稼ぎですから…みたいなこと言い出す悪い阿部民w なんかそういう男子高校生みたいな悪ノリする感じ、昔もあったのかしら、なんて。
ここであべどんさんが「今からやるのも時間を埋めるための…」と言いかけたところで突然曲が始まる。えええwという思いはすぐに彼らのグルーヴに飲み込まれたけど、この話の裏側?が後々明かされようとは。

・デジタルスープ
すごかった。ものすごかった。
J波の時よりもグルーヴがまたさらに強固で分厚く、それでいて包み込む力を増しているような。このセトリ、フジロックのコメントでは「ここに標準(かわいいw)を合わせて」と仰っていたけど、少しだけ、その先のこのFCツアーも見据えていてくれていたなら嬉しい。回を重ねて、この曲の凄みが増していくのは本当に嬉しい。

・WAO!
シャウトは (∂∀∂)FC!(多分) 聞き取れなかった?あべどんさん、次のブレイクで振り返って「えび!!」。振られたえびさん、まかーれーてますさまーよってます!と歌う!
次に「テッシー!」と指名するあべどんさん。 まかーれーてますさまーよってます〜と独特のメロディーで歌ってたw
確かこの曲で、テッシーのギターのレバーをぐいぐいするあべどんさん。珍しい。かわいい。

・Boys&Girls
スタンドマイクを客席に向けて、サビを歌わせてくれる。この曲で、というのがなんともFCぽい。確かこの曲で、前に出てきてたえびさんの左肩にあべどんさんが右手を置いて歌ってたとこがあって、おお!と思った。
以下は個人的なアレですが。
この曲の美しさはソリストで板さんによって演奏された時に実感していたけど(『元はクラシックのつもりで作ったんだけど、アルバムに速い曲が足りないと思って速くした』と、バイオリンのような音でゆっくり演奏してくれたのです。それが賛美歌のような荘厳な響きを持っていてなんとも美しかった)、バンドだと盛り上がって楽しくて、でもやっぱりなんかめちゃくちゃに泣けてしまった。あの旋律にのる、「君を追いかけた輝いた日々は 今も胸に生きてる 今に生きてる ここに生きてる」という歌詞がもう…In the robbyのMVを見たのもあいまって、これまでユニコーンの活動を追ってきたこと、そのどれもがとても楽しかったこと、そして大げさかもしれないけどそれによって"生きている"という実感を持たせてもらえたことーーそしてもちろん、今この瞬間もそうだ、ということなんかが頭を駆け巡って、自分のおかれた状況とかもあいまって涙が止まらなかった。

アウトロで、「奥田民生ー!手島いさむー!川西幸一ー!堀内一史ー!」と一人一人指しながらシャウトするあべどんさん。最後は「わたくしABEDONでした!!」と自己紹介、するとすかさず「あべどーん!!」と民生さん。
曲が終わるとキーボードブースに戻り、ちょっとぐったりなあべどんさん。メンバーから感じる視線に、「やるのかー!!俺待ち?おれまちたかし?w」と。ポイズン…

・OH! MY RADIO
これもまたすばらしかった。J波の音源もすばらしくよかったけど、歌声のぴったりさ加減が増してる。もはや怖い。呼吸のしかたから一緒ってどういうこと?


ここで第2部終了。はけていくメンバーたち、程なくしてアンコール。みんなツアーの水色T着てた。黒も見たかったなあ。

配置についたとこで、民生さんが「どうですか?ファンクラブ楽しいですか?」と。「次の曲はファンクラブで流れてるんでしょ?歌詞とか出てるの?俺ファンクラブ入ってないからわかんないんだよ」えええ。「俺も入ってないw」とあべどんさん。民「URLとか教えて」そこからかw 社割で入れろだのなんだの、テッシーにヤイヤイ言う阿部民。
そのうち話が来年のことに及ぶ。テッシーから説明して、とあべどんさんに振られて、「来年は川西さんが60歳、再結成して10年、阿部が加入して30年」と。すかさず「"全部足したら100年じゃーん"って!!w」と無邪気に言うあべどんさん。なぜ足した。「そのうち6割は年齢やないか!」とつっこむ民生さん。そして「やってない16年はどうすんの?」と水を差すかにさん。「めでたい時にそうゆうこと言わないの!!」とあべどんさん。嫁か(意味不明)。
「まあ、でも、来年もなんかやるんで。よろしくお願いします」と民生さんがぺこり。

そして話が、さっきぶった切られたMCに及ぶ。
へちょ、という音がしそうな感じにキーボードにもたれて、「『時間を埋めるだけ』って言ったらすぐあそこで(曲に)入っちゃったから、俺、つらい気持ちでずっと弾いて…」と落ち込むあべどんさん。えええ…落ち込みながらあのすごいグルーヴ出してたの…?という衝撃。
そういうこと言う悪ノリ感は阿部民的にはいつものことだよなあ、照れ隠しの一環かなあと個人的には思っているけど(なんせ、『口で説明できたら小説家になってるよ』とか『伝えたいことは言葉にしたくはないんだ、だから〜』と仰る方々だし、本当の気持ちが一番こもってる、またはそれを表現しやすいのは音楽なんじゃないかと思う)、やっぱり額面通りに受け取ってがっかりしてしまう人もいるのかなあ。人前に立つってそういうことも気にしなくちゃいけないんだなあ、魂を込めて作ったであろう曲をそういう扱いなんだと誤解されたまま聴かせてしまっているかも…という"つらい気持ち"で演奏していたあべどんさんの"つらさ"はいかばかりか…と思ってしまった。
そりゃあわたしも、そんなこと言った瞬間に曲!?しかもデジタルスープ!?wと思ったけど、あんな素晴らしい曲とグルーヴを聴かせてくれたら、あの曲がただ時間を埋めるものだなんてさらさら思わない。いや、むしろ、彼らが音楽でわたしの人生の中の時間を埋めつくしてくれるのならばとても嬉しいのだけど。
まあ、例えばアルバムの曲順やセトリ決めなんかで、ここの時間を埋めるためにこの曲を入れとくか、みたいな感じで曲を使うことは少なからずあるだろうし、そういう風にするのはそれぞれのアーティストの自由だと思う。でも彼らの場合、そういうことをするとしても、投げやりな意味ではなく、より良いものを見せたい、音楽的により良い構成にしたい、という動機を根底に持ってやると思うのだ。
だから、きっと今回のセトリもきちんと選んでいて埋め草のつもりはないと思うけど、仮にそうであっても、彼らが作り上げたものがすばらしいことに変わりはない、と思う…なんて。信用しすぎでしょうか。でも本当にそう思うのです。
大丈夫ですよ、わかってますよ、なんて軽々しく言えたものではないけど(わたしの解釈だって、あべどんさんの思ってらっしゃることとぴったり同じではないだろうし)、とにかく、すばらしかったですありがとう、そしておこがましいけれど、つらく思わなくて大丈夫ですよ、の気持ちを込めて、この後はよりたくさん大きく拍手した、つもり。
そこで微妙に話してる途中でかにさんがまた突然ハイハットでカウント。「ハットか!!w」と民生さん。そこなのかw

・In the robby
とても良かった。あったかくて優しくて、今のユニコーンてこんな感じ、なのだろうなという曲。サビの歌詞が、押し付けがましくないけど優しい愛みたいなものを感じて大好きなのです。


そんなこんなでイベントはおしまい。はける時にがんがんピックを投げるメンバー。かにさんのスティックがかなりの放物線を描いて天井に当たりそうに見えて、どよめきが上がってたw


今回のツアーは、ライブというよりイベント色が強くて…というかイベントだなこれ。例えばオフィスキューのファンミとかジャンボリーとか、ブレチャのVIPみたいな感じ。でもやっぱり最終的に音楽でガツンとやってくれるからそれが嬉しかった。そしてユニコーンの皆さんがまさかそれをやってくれるとは。なんだかむずむずして、でもやっぱり楽しかった。
これは(というかここに書いてあること全て)個人の意見だけど、もちろん彼らの何って音楽が好きなのです。で、作品に作者が自身の全てを投影してるわけではないと言っても、やっぱり作品というのは(いやそこまで形になっていなくても、例えば会話の口調や文字や服の選び方なんか、とにかく人間が生み出すものすべてに言えるとも思うけど)、どこかその人の人間性とか考え方とか関係性とかが滲み出てくるものだと思う。
だから彼らがライブでわちゃわちゃしてるのも、焼肉焼いてるのもクイズに答えるのもただただくっちゃべっているのも、もちろん真剣にレコーディングやライブを行っているのも、それが見えて面白い(興味深いという意味で)。つまりわたしは彼らの、音楽的な意味だけでない「グルーヴ」が好きなんだ、と思いました。
これから先、いくつかの都市を回ってどうなっていくのか、楽しみ。新たな武器ーーフェンダーのギターや板さんなんかをこれからどう育てていくのか、そしてそれを来年にどう還元していこうとしているのか。個人的には、素人ながら、その過程と結果を見聴きせてもらえること、それが一番のFC会員の特権な気がしてならないのです。
まずはどうか、元気で楽しく回ってこられますように。

2018.7.15 横浜アリーナ


行ってきました、J-WAVE LIVE SUMMER JAM。2日連続のユニコーン、けど今日は会場の規模が打って変わって、よしはるアリーナ(懐)!
他のアーティストの方もとっても素敵で、フェスではあるけどずーっと席にいて観てました。最初の3組(レキシ、大橋トリオハナレグミ)は特に、個人的に前に参加したライジングサンを思い出したり。晴れてて気持ち良い風が吹き抜ける原っぱで聞いているような気持ちだった。
池ちゃんに大橋さんに常田くんに、なんだか鍵盤奏者が多かった気が。グランドピアノもたくさん出てきてたなあ。あべどんさんがこういうとこでグランドピアノ弾くのもいつか観てみたい。
あと池ちゃんが大迷惑歌ってたの嬉しかった!この稲穂をどうすりゃいいの!稲穂稲穂のも!の!が!た!り! 大地くんがあのドラムを叩いてくれてたのも嬉しかった。


はてさて、ユニコーンさん、久々のフェスのトリ。
トリって最近断ることが多いと前に話してらしたけど、やっぱりあの曲もあるから引き受けたのかしら。
大御所バンド!って紹介されてたけど、そりゃキャリアを考えればそうだけど、なんだかむずがゆかったw


楽器のセッティングは前日と同じ、半円形のような感じ。Zeppでも思ったけど、すごいいい音響で聴ける部屋(?)とかに、こうやって聴く人をぐるっと取り囲むように配置されたスピーカーとかあるよなあ、なんて。
しかし昨日より広い会場だけどカールコード届くん…?と心配に(その疑問は後々回答が出るのであった)。


1.Feel so moon
前日と同じく、イントロのSEが流れて、薄明かりの中でてくるメンバーたち。会場が広くて照明が鮮やかなのもあって、なんだか本当に宇宙空間にいるみたいな浮遊感。
かにさんの「ワン!ツー!ワンツースリーフォー!!」というカウントが聞こえる、オフマイクなのに!そして始まった演奏に歌詞通り「わあ!」となる。この壮大な感じ、久しぶり!!ブレスレットを光らせているお客さんもちらほらいて嬉しかった。イーガツアーの追加公演を思い出した。

2.スターな男
ソロ回し、「はい、ABEDON!!」とさすがに大きなイベントでは正式名称でコールする民生さんw キーボードソロの最後にちょっとタメがあったから、これはもしや…と思ったらやっぱり足蹴キーボード!!右足をがんっとのっけてドヤるあべどんさん。久々に観た…カッコよかった…
この曲の最後の方だったか、かにさんが小節を間違えたのかなんだかでちょっと遅れてしまい、「!?」とものすごい勢いでドラムセットの方を振り向くあべどんさん。なんとなく修正してって、なんとなく戻ってきたら向き直って、もーしょーがないな、みたいな苦笑を浮かべていた。ふふふ。

このあたりで確かMC。
こんにちはユニコーンです。J-WAVEとは癒着があってw出ました、みたいなことを話す民生さん。
民「今日は屋内で」
A「最高です」
民「J-WAVEが屋内でやり続けるかぎり、僕たちは出ます」
A「先取ってますね」←主語が行方不明
民「フェスをってことですか?wもともとこう(屋内)だからw」
A「ああそうか」
民「今日のこの…じぇいうぇいぶ…さまー…」←イベント名が思い出せないのかポーズなのか
A「JAM」←覚えてた!!
民「サマージャンボ…屋内」
あいまいだけど、こんな感じに舞台の端と端からやりとりするあべどんさんと民生さん。
なんだか、「阿部民」って感じだった。
わたしは解散前のユニコーンの雰囲気は体感したことないけれど、こんな風にやりとりをしていたというお話を聞いて、なんだかすごく納得というか、しっくりきたというか。
先日観てきた映画に出てきた、20代の頃からの付き合いで40代半ばになった2人の男の人たちのやりとりの雰囲気とどこか似てる。それぞれが「あの頃」からすると歳をとっていて、でもやっぱり関係性は変わらない、というか。多分バンド自体もなんとなくこなれてきて(もちろんいい意味で)、そういう関係性が見えやすく、というか、出せるくらいの余裕が出てきたのかなあ。あとは配置も大きい気がする、互いに正面にいるから話しやすいもんね(あべどんさんは後ろにいると、遠慮もしくは省エネモード入ってらっしゃるように見えるので…)。
とにかくその雰囲気が、なんだかとても、よかったのです。ずっと見ていたくなる。

3.裸の太陽
昨日と同じく、リッケンを抱えてずーっと弾いてるあべどんさん。ソロはテッシーとユニゾン。さらりとスクラッチやってるのも見えた。

4.ペケペケ
センターにマイクが置かれ、青プレべに持ちかえたえびさんが前に出てくる。うおおお!!やるのか!!!テンションがん上がり。
しかしこれがすごかった。何がって、えびさんのビジュアル。
公式レポでもあったけどあれだけじゃなく、モニターに映る歌ってるお顔がマジでペケペケPVのアップと同じ顔。髪型がリーゼントじゃないだけ。なんだ。なんだあの爆イケ。昨日と同じく伏し目がちで真剣な顔で歌っておられた。えびさん、他の曲でも麦じゃなく海老の舞っぽいステップ踏んでて、おおお…と思った。センター張ってるだけある!

5.デジタルスープ
あべどんさんが鍵盤に指を置いて、すっ、と息を吸うように小さく上体を動かした瞬間、ああ!と息を飲んだ。外れなかった。セトリから外さず演ってくれた。
これがもう、すごかった。ものすごいグルーヴ。Zツアーを思い出した、けど、まだ今年2回目でこのグルーヴなの?と思うくらい、ぐわりと迫ってくるような音の「圧」がすごい。
丸に模様が入った白い照明が青い地の照明に映えていて、キレイだなあ、と見惚れていると、こちらに向かって数本の白い光が放たれる。それが圧倒的な力を持った音と相まって、大きな渦に包み込まれるような感覚に陥って、ぶわっと鳥肌がたった。ああ、よかった、またアリーナで聴けてよかった、心の底からそう思った。
実感すら〜ないままで〜という、ちょっと詰めた歌い方は昨日と同じ。サビの2人の歌声がまたすばらしい。涙が出た。

6.Boys&Girls
センターに白いマイクスタンドがセットされる。旗はついてない、そしてあべどんさんが赤いフライングVをかけて颯爽とセンターへ。おお!こっちか!
すかさず上手から「ヨッチ!ヨッチ!!」との掛け声が。お客さんではなく民生さんである。照れくさげに笑ったあべどんさん、それでも「ヨッチで〜す!にっちもさっちもヨッチで〜す!!」とアクション付きでやってくれる。全力で返す我々。嬉しかったけどこれワンマンじゃなくてフェスだからね…内輪ネタわかんない人多いからね…
あべどんさんが、ええと…と喋ろうとするのにかぶせて「ABEDON!」と改めて紹介する民生さん。なんか2日間とも、そうやってあべどんさんの話に食い気味になるのが多かった気が。
「何か言うことないんですか」とあべどんさんに振る民生さん。え?ありますか??と本当にわかってない様子のあべどんさんに「言うこと…アリーナw」と突然のダジャレで濁す民生さん。ここであべどんさんが「◯◯りぃーなw」とダジャレで返してこのくだりは終わったのだけど、まさかよしはるアリーナと言わせたかったのではあるまいな。って、いやまさかそんなファンじゃないんだから…
「時間ないんですよ!30分くらい押してますから!どうして押してるかわかってます?」と言う民生さんに「知ってるよぉ、レキシのせいでしょ」とさらりと返すあべどんさん。去年のアラバキでは「レキシちゃん??」とか仰ってたのに、どうやら池ちゃんの存在を認識したらしい。できたら仲良くなってほしい…とか思ってたら「大迷惑を(セトリから)削ったのそのせいだから!」とwwさすがの民生さんも「元々入ってないやないかww」とフォロー。イジるってことは挨拶くらいしたんだろうかw
あと、ライブの最初の方で、あの曲(OMR)がきたら終わりだと思ってください、みたいな話をしてたのだけど、確かこのあたりでなぜか「あの曲やる!?」「あの曲3回くらいやるかww」と謎の小悪魔みを醸し出す阿部民なのだった。

曲はもうもちろんかっこいい。ピックがびゅーんと飛ぶ。スタンドマイクをぐわーんと前に倒す間にギターを背中へ回す技もお手の物。
間奏であべどんさんがテッシーを呼んで、キーボードブースよりも下手の手前の方へ。イーガツアーの時みたいに2人で交互にギターを上げたり下げたりして、懐かしー!と思ってたら、民生さんがカールコードをギリッギリにして、混ざりたい!(前に出る)けど混ざれない!(後ろに引っ張られる)みたいなモーションを繰り返していて、2人が上手の方に戻ってあげていた。飼い主が帰ってきた時の、庭に繋がれてるワンコみたいだったw
最後の方で、突然何かが降りてきたのか、マイクを持って熱唱しながら上着の右肩部分を何度かずらして肩を露出させる(下は白タンクトップだった)あべどんさん。maybe blueのPV感あった。肩が白い。湿布貼ってなくて一安心(余計すぎるお世話)。
ラストで、じぇいうぇーいぶ!!とシャウトしてらしたような。

7.おかしな2人
イントロでまた、うわー!となる。この曲もやるのか!ニーズオブファンセトリ!
ハンドマイクだけど主に上手をうろうろする民生さん。ただし「どぅっどぅっどぅどぅっ♪」の時は、上手にいながら下手、いやキーボードブースの方を見て歌う。あべどんさんも上手を見て歌う。

8.OH!MY RADIO
イントロのあの音と鳩時計と、流れてきてあー、終わりなんだ、と思う。でも、ギターが入ってバンド全員の演奏になったとこで、寂しさなんて一気に吹っ飛んでしまう。
すごい。グルーヴがもう、半端じゃない。
前日のも確かにいい演奏だった、けど、アリーナでも響く響く。左右からの歌声、ぴったり合っている。歌声がまるでひとつの生きものみたい。マイクの音量の関係かもだけど、あべどんさんの方が大きく響いていて、それに追従するよりは隣に並ぼうとするように民生さんの声が上がったように聴こえたとこもあって、すごい…と。
そんな歌声が演奏と相まって、ものすごく大きなパワーをもって会場に満ち満ちている。そんな感じだった。圧倒された。
「右脳です」で右手を挙げる民生さん、「左脳です」で左手を挙げるあべどんさん。よかった、今回は間違えなかった。
「ベテランです」で両腕を挙げる民生さん、「まだわけーっす」でWピースなあべどんさん。ここでちょっと照れくさげにふっと笑うのが好き。

曲終わりで民生さんが叫ぶ。
「あべどーん!川西幸一ー!EBIー!テッシー!」
すると一拍おいて「奥田民生ー!」とあべどんさんがコール!これまでテッシーがやってたの、今日から変えたのだろか。そういや以前、テッシーが民生さんのこと呼ぶようになったのもこのイベントだったと思うのだけど。なんだかびっくり、あと再始動当初のようで懐かしくもあった。


en.WAO!
全員、上だけイベントのスタッフTに着替えて登場。民生さんは最初から上着の下に着てたんだけどね。
民生さんから「ライザー(土台)ありますから気をつけてくださいね!(※昨日の話)(わからないお客さんが大半だから!)」と言われ、ギター抱えて、キーボードブースの前からライザーの縁を足で確かめるように押す?蹴る?あべどんさん。かにさんも同じように足でげしげし。や…あなた方、脱臼と骨折やってらっしゃるんだから気をつけて…
ドラムのリズムに合わせていつものように踊る阿部民。と、民生さんが、上手側のクレーンカメラに興味津々(本編でもちょっと気にしてたのだけど)。カメラに向かって手を振ったりニッコリ笑ったりしてアピール。つるすタイプのおもちゃに構う猫みたい。
そして民生さん、あべどんさんに向かって、おい!来いよ!一緒に映ろうよ!!ヽ(´∀`)ノとジェスチャーでアピール。しかし気づかないあべどんさんはどんどん下手側へ。舞台中央まで来たとこでちらっと振り返ったから、あれ?気づいた?と思いきやまたどんどん下手へ。
激しくなるアピール。お客さんからも声が飛ぶ。舞台のほぼ端っこまで来たとこで、あべどんさん、そこで撮影してた女性カメラマンさん(か、カメラw)に向かって、指だけで民生さんを指して笑う。気づいてた!あいつあんなこと言ってるよ〜wみたいな顔してる!!なんだかびっくり。そして誘ってたひとががっかりしてるんじゃないかとこっそり心配にw

曲はもちろんよかった。お客さんもみんなサビで手を振ってくれてた。アリーナで聴くWAO!、そうだこんなに気持ちよかった、って思い出した。
えびさんのシャウト、全然何言ってるかわからなくて、阿部民も「え?」って顔して無言で振り返ってたのだけど、「813!」だったらしい。周波数て!w

曲終わり、「エビバディ愛してるぜー!」とシャウトするあべどんさん。おお、イベントで!嬉しい!とジャンプしてしまうわたくし。すると、マイクに口はつけたまま、上手を見るあべどんさん。
奥田民生!愛してるぜー!!」
え!と思った瞬間、両手を挙げてぴょん!と軽くジャンプする民生さん。曖昧な笑みを浮かべていたような。漫画でなく大の字のジャンプするひと、初めて見た…
手島いさむ!愛してるぜー!!」「堀内一史!愛してるぜー!」と、それぞれの方を向いて一人一人にシャウトするあべどんさん。テッシーもえびさんも、手を挙げてこたえてくれたような。
川西幸一!愛してるぜー!!」には、ちょっとだけスッと手を挙げて「愛してるぜ!」といつもの声色で頼もしく答えるかにさん。言葉を続けるかと思ったそのとき、
「愛してるぜ!!」
上手から響くまっすぐな声。間髪入れずに続く「ヨッチ!!!」。
言えた。民生さんが言った。愛してるぜって。びっくりして叫んでしまった。
なんというか、これはすごい偏見だと思うし個人的イメージなのだけど、民生さんてとてもシャイじゃないですか。で「伝えたいことは言葉にしたくはないんだ」とか「言わないでも全てがわかる」関係性がいいとか、歌ってらっしゃるじゃないですか。
だから、なのにここでこうやってきちんと濁さずに言葉で返してくれて、嬉しかった。
愛してるぜ、はこういう場面であべどんさんがよく使う言葉で、もちろんパフォーマンスの一環ではあると思う。けど、決して不必要な嘘はつかないひとだと思うし、てらいがないというか、肝要な場面ではきちんとそれを嗅ぎ分けて肝要なことを伝える、その勇気?漢気?を持っている、そんなひとだとも思うので、(わたしたち観客のことはあの瞬間だけであったとしても)本当にあれは「愛してる」ひとに向けて言っているんじゃないかなあと思う。
で、いつもならそういう時、民生さんは何も言わないか誤魔化したりすると思うのだけど(現に、かにさんがもう応えてたのだから言わなくたって成立してたし、黙ってればちゃんと『ABEDON』か『阿部義晴』も付け足してくれたと思う)、それでも「愛してるぜ!!」とまっすぐ大きな声であべどんさんに言ってくれたのが嬉しかった。
彼らの関係性の本質なんて他の誰にもわからない。けれど、出会って30年くらいの中で色々あって、でもなんだかんだずうっと付き合いは続いていて、今あんなにぴったりと合わさる歌声を大きな会場に響かせている。それだけでも、きっとそこに少なからず愛があることーー親愛とか友愛とかライバルへの愛とか、色々ーーは、なんとなく感じとれる。
「愛してる」なんて、そりゃあ普段の会話で言うのだってめちゃくちゃに照れくさい言葉だ。でもやっぱり、どんなに通じ合ってる相手でも、言葉にしなきゃ伝わんないものもたくさんある。し、伝わってたとしても、改めて言葉にしてもらえることはとても嬉しいと思う、そして言葉にする方も自分が抱えてる思いを再認識する機会になるんじゃないかなあ。それに加えて、黙って愛を返し続けてしまうあべどんさんだから、それに気づいてちゃんと愛を返してくれる存在は、きっとすごく大事だ。
だから、投げたボールを、そのままのスピードとまっすぐさで返してくれて、よかった。「ヨッチ!!」は確かに照れもあったと思うけれど、前に「いい名前もらったなあw」としみじみしてらしたから、今のところ一番言いやすい愛称、とも考えられるような。
て、ただのメンバー紹介を兼ねたやりとりで、彼らにはそんな大きな意味はなかったかもしれない。けど、なんだか勝手に色々な感情が渦巻いてちょっと感極まってしまった。
たかだか9年くらいしか彼らを見てきていない一介のファンが言うのもなんだけど、やっぱり、大人って素敵だなあ。いくつになっても、変わっていくものはあるのだなあ。そう思った。
最後に、「J-WAVE!愛してるぜー!!」とシャウトして、そんなこんなでライブはおしまい。


いやいやしかし、本当にアリーナのユニコーン、すごくよかった。
最近のツアーではホールクラスの会場が多くて、それはそれで彼らに合っていると思う、今でも。でもやっぱり、アリーナを背負えるだけの力も衰えてない、それどころかさらに新しい力を増している、そんな気がしました。いつかまたやってほしい。イベントでなくワンマンでも。
ライブハウスでもやるようになって、新しいフォーメーションやツインボーカルやギターや、ここに来てもさらに引き出しが増えている気がして、その進化しようとする姿勢は、本当にすごいと思うのです。だからこそ、まだ「最強はこれから」だ、と、この先を楽しみにさせてくれる、それがすごく嬉しい。
夏フェス出演が少なめなのは残念だけど、猛暑がさらに厳しくなってるこのタイミングはある意味よかったのかなあ、とも(こういうとこ、間がいいのか勘が冴えてるのか先見の明があるのか、わからないけれど)。でもどこかでまた、たくさんの人にこのバンドがさらに最強を目指していくところを観てほしい。そう思ったのでした。

2018.7.14 Zepp Divercity

行ってきました、フジフレンドパーク。
やー、楽しかった。
今まで、ユニコーンが対バンするライブにはちょこちょこと行ってきたけれど、後輩のバンドとこんなにがっつり絡むライブは初めて観た気がします。
そんなわけで、とにかく忘れたくなくて、頑張って殴り書き。本当にうろ覚えのメモ程度だしほぼ感想です。
あと、スタンディングなので、視界が限られており…あの、つまりはほぼ下手側のことに関するアレです。



楽器配置は今までにない、不思議な感じ。フロアから見て半円になるように、下手から順に、手前にキーボード、少し奥にドラム、真ん中奥にベース、もう少し手前にギター、上手の手前にボーカルギター、の機材が並んでる。

フロアの電気が消えると、ワンマンではおなじみのFSMのイントロのSE。
下手側から登場するメンバーたち。配置がそうだからと言うのもあるけど、一列になって出てくるのが素敵。
衣装は上下わかれてる作業服のようなセパレートにしたつなぎのような。白地に青と黄緑とオレンジのペンキをまだらにぶちまけたようなデザイン。個人的にこの色合いすごく好き。
リーダーの襟はでかくはなかったけど、ご自身で立てていらしたような。

1.Feel So Moon
イントロとやや薄暗い照明の中で全員が配置について、わん!つー!で始まる。コックピットについて発射の合図を待つロケットの乗組員たちのようだった。
この曲であべどんさんは下手からずーっとみんなを伺っているような目を向けていた。この位置は見渡しやすくもあるんだなあ。

2.スターな男
イントロでめちゃくちゃ上がる。キーボードソロ前はどうするのかと思ったら民生さん渾身の「ヨッチー!!」。「まかしとけ!」と言いつつ、2回目に呼ばれると、くっ…wwと噴き出すあべどんさん。「民生ー!」はなかったなあ。
半円だから電大は割と奥になってしまうのだけど、テッシー、ソロでは前に出て来てくれてた。

ここでMC。
今日はこれ(と、舞台奥のフジフレンドパークの幕を見る)に呼んでいただきありがとうございます。フジロックにも出るから、リハで「フジの」って言われると、「どっち???」ってなる、などと話すのもご愛嬌。
一曲目はFeel  So Moonという曲で…2曲目は昔ダウンタウンの番組で使われて…と曖昧に説明する民生さん。今日はそういう曲ばかりやります、次は昔ちょっとだけCMで使われた…と話す。なるほど、初心者向けセトリ?いやこのひとたちのことだからこの後はわからないけど、そういうことするの珍しい…と思ったり。

3.裸の太陽
あべどんさんがリッケン持つ曲…?と思ってたらこれか!!と。曲中ずーっと弾いてた。半分組んだような脚にのっけて、ソロも歌わないでちゃんと弾いてた。
この曲だったか記憶が定かでないのだけど、歌詞を若干間違えそうになって持ち直した瞬間に下手をちらりと見る民生さん。しかし下手の人はそちらを見ていないのであった。

4.おかしな2人
イントロで叫んだ(その1)。まさかまさかのこの曲…ライブでちゃんと聴いたことあったっけ?と思うんだけど、記憶が…
ハンドマイクに持ちかえた民生さん。確か最初っからマイクをこちらに向けてきた、ような。最近歌わせるの好きですねw
そして、わたしの恋人〜♪と歌いながら舞台手前からキーボードブースへ向かう。で、あのキーボードの音を阿部民向かい合って「どぅっどぅっどぅどぅっ♪」と歌いだす。結局全部音を出さずに歌ってたし、その間民生さんは左右移動はするもののずっとこちらへ背中を向けていた。楽しそうでなによりです…

曲が終わり、中央のマイクにテッシーが近づく。歌うのか、と思いきやえびさんが出てくる。
え?どっち??みたいな小芝居のような段取りを忘れたかのようなwやりとりがあり、結局民生さんも含めて棹を構えて3人くっついて並ぶ。え、まさか、と思ったところで次の曲。

5.ペケペケ
イントロで叫んだ(その2)。棹隊3人で前に出てくるとこ、下手に行ったら民生さんのカールコードがびーん!と張ってて、ここまでしか行けない!みたいなモーションを何度かしていたw
伏し目がちに歌う(歌詞見てたのかもしれんけど)えびさんが爆イケ。髪伸びてて、本当に某俳優さんみたい。

6.デジタルスープ
多分ここだったと思うけど記憶が…これもかにさんの「ワンエンツーエンスリーエンフォー」ってカウントで始まった瞬間、叫んでしまった(その3)。
頭をぐるぐるさせるように振りながら弾くあべどんさん。ゆらゆら揺れる前髪の合間から見える伏し目に、ああ入り込んでるのだろうか…とぼんやり思う。
民生さんも譜割り?を少し変えていて、実感すら〜ない、ままで〜みたいな、少し詰めたような歌い方をしていて。右サイド左サイドは音源通り歌ってたけど、なんだろ、この曲は自分のものにしたさみたいなものがあるんだろうか。
勝手にではあるけど、この曲は2011年のツアーの本編ラストの曲で、折れそうになる心をいつも優しく支えてくれた曲だった。ので、色々とある今、やってくれて嬉しかった。
それこそ「右サイド左サイド」って歌詞があるからかもだけどね。

曲が終わり、ステージの中央に鯛焼きチェッカーフラッグのついた白いマイクスタンドが登場。
「これ出てきたら何の曲かわかっちゃうw」と民生さん。いや、あの、フジファンの皆さんはわからないと思う………
「あべどーん!」とシャウトする民生さん、「足元はずいぶん気合が入ってない!」などと紹介。そう、今日はなぜかサンダルを履いていらしたのである。ライブハウスで?大丈夫…?と思った瞬間、履いていたサンダルを見せようと片脚をあげながら少しずつ後ずさったところで後ろへすっ転ぶあべどんさん。しばらく放心したように座って(左手を見て?)たもんだから、下手からJメンさんやらスタッフの皆さんが心配そうにわらわら出ていらっしゃる。それに振り向いて、大丈夫、のように手を振ってこたえるあべどんさん。
茶色いお水のグラスを持った手を中途半端に浮かせたまま「この歳になると致命傷だから」とボソリと言う民生さん。ジョークぽく聞こえるけど声は低いし何より顔が真顔。
ようやく起き上がったあべどんさん。なんかさ、この…これなんだっけ、台じゃなくて、これにつまずいたんだよ!みたいなことを民生さんに言う。「ライザーに?」みたいにちょっと笑って答える民生さん。
見た感じ、その場の動きはそんなに問題なさげだったけど、大丈夫だろーか…。どうぞお気をつけて。

7.TEPPAN KING
8.Boys&Girls
この2曲も、まさかやるとは!ライブハウスで映える、と思ったのかなあ。めちゃくちゃかっこよかった。モニターに片脚をかけて歌う姿、本当に様になっていらっしゃる。
いつぞや、阿部ショー中にPA席に立ってMCしてらっしゃるのを間近で見た時も思ったけど、こういう時のあべどんさんはすごく真剣でまっすぐで熱いパフォーマンスでお客さんを盛り上げる。けど、ご本人を近くでよくよく観ると、パフォーマンスにのめり込むのではなく、むしろものすごく冷静な、大人の雰囲気をまとっているなあ、と思う。また持ち出してあれだけど、ギターで煽る菊地Pを間近で見た時と同じような。だからといって情熱がないとかではなくむしろ逆で、自分のすべてをかけて役割を全うしようとしているような、青い炎のような熱を感じる。ああこのひとも命を燃やしている、と、すごくぐっとくるのだった。
B&Gで、ピックを最前のお客さんめがけてぽいっと放るあべどんさん。フジファンの若い男の子が頭振って楽しそうに観てくれてたんだよね。キャッチできたかはわからないけど、ちゃんと受け取ろうと手を伸ばしてくれてて、それもなんだか嬉しかった。
間奏はギター3人で下手に出てきてた、けど、民生さんのカールコードギリギリ事件がまた勃発してたような。
曲終わりで、「呼んでくれてありがとー!I loveフジファブリック!」とあべどんさんがシャウト。ぐっときた。

さて一仕事終え、ふらりふらりとキーボードブースに戻ったあべどんさん。
舞台手前のキーボードに両腕をのせて、乱れる息を整える。マイクを手にした民生さんと目が合い、「(次の曲)いくんかーい!」とオフマイクで叫ぶ。この流れは…と思ったところであのギターの音が響く。

9.大迷惑
これはもう流石の盛り上がりだった。もみくちゃであんまり見えなかった…
1番のAメロを歌いながら、TEPPANの時にあべどんさんがステージの床の上に放って落としておいてたフラッグを拾って振ってみる民生さん。や、やりたかったんです…?

10.OH!MY RADIO
確か簡単な挨拶をしてから、カウントから始まるイントロ。もう、息を飲んだ。
明日初披露するもんだと思ってたというのと、ものすごいグルーヴへの衝撃。
で、何より、2人が歌い出した時に、鳥肌が立った。すごい。ぴったり同じ歌い方。本当に、左右のスピーカーから流れてくる音楽のよう。
あべどんさんと民生さんの歌声って、似てると思うけど、もともとの声の質は少し違っていらっしゃる、と思う。でも歌い方が全くと言っていいほどぴったりおんなじだからか、不思議な響きが醸し出されるというか。ちょっと違うかもだけどホーミーを聴いてる時みたいな、不思議な倍音に包まれる感じ。心地いいというか、いい意味で背筋がゾッとした。それほどすごかった。
演奏ももちろんよかった。HELLOの時みたいに、頭を小さくぐるんぐるん振って演奏に入り込むあべどんさん。間奏で「イエー!」と叫びだした一瞬後に民生さんが「ウォー!」と被せて咆哮する。5人それぞれの楽器とスピーカー、それが半円状に並んでいるからか、聴いているこちらが彼らの演奏にぐわりと抱き込まれるような感覚におちいる。ものすごかった。これはフロアのセンター寄りで聴いていてよかった。

演奏が終わって、下手へはけるメンバーたち。
キーボードブース奥に、グッズのペンダントが設置されてるのに気づく。あそこにカメラがあったのかなあ。


さてお次はフジファブリック
やーかっこよかった。フェスでは2回くらい観たことあったかなあ、でもホーム(主催のライブ)だとまた雰囲気違う気が。もちろんバンドとして成長もしてらっしゃるのだろうけど。
一曲目でダイちゃんが弾いていたギター、終わったらシールドを抜いて総くんが肩にかける。これがなんだかかっこよかった。
そしてシールドを差し込む前になぜかそれを天高く掲げる総くん。お客さん、控えめに盛り上がる。のにすばやく反応し、両手を振ってお客さんを盛り上げるダイちゃん。そういうアシストをめちゃくちゃされていて、すげえ…いいお婿さんになる…(?)と思いながら観ていた。
加藤さんのベースとBOBOさんのドラムがどっしりしていてかっこいい。BOBOさんのドラム好きなんだよなあ。上手下手にお立ち台があって、弾きながらそれに乗った加藤さん、煽ってくるのかと思いきや腰からペコリと頭を下げて「どうも」と口を動かしていらして、い、いい人…と思った(?)。
メンバー紹介で「さっき楽屋で阿部さんと、『キーボードがいるバンドっていいよねえ』って話してて」と話してくれるダイちゃん。ああ、キーマガでヒイズミさんと話してたようなこと、話してらしたのかなあ。なんだかじんわり。阿部さんがそこで滑ったので!後輩の僕は滑らないようにします!!と高らかに宣言してらした(しかしこれが、のちのち波紋を呼ぼうとは…)。
加藤さんもBOBOさんも、ユニコーンは昔から聴いてて、というお話をしてくれる。総くんは志村くんからバンドに誘われた時、ユニコーンみたいに、メンバーの個性が立っていてなんでもありのバンドにしたいんだ、というようなことを言われてスプリングマンを聴き、その考えに一瞬で同意した、とのお話を。TEENAGERというアルバムのディレクターもマイケルさんにやってもらって…と。ああ、なんだかありがたいなあ、とじんわり。
そして与える男のカバーをやってくれる。これが良かった!30代の男性がやると本気で引っ掛けにきてる感があるwとても素敵だった。
Surfer Kingでショルキーを肩にかけるダイちゃん。なんとショルキー、電飾つき。周囲が色とりどりに光る。こ、これはあべどんさんにも持ってほしい…!と思った(けど、これも後で波紋?を呼ぼうとはw)。
最後の曲前のMCで、東京に来ていい友達と出会って、色々な出会いと別れがあって…ここもホームだと思って作った、みたいな話をとうとうとする総くん。「では聴いてください、『東京』」曲名を間違える。騒然とするフロア。「なんでだー!/(^o^)\」と叫ぶ総くん。「志村のいたずら!あいつそういうことするから!!」と焦ってたけど、いや、単なる言い間違いでは…wそして開き直って(?)くるりの「東京」をちろっと弾いて歌う総くん。
そういう感じw、聞いてはいたけどすげえ!!と思ってたら、さすがのダイちゃんもぼそりと「すげえな」とこぼしていて笑った。「手紙」、とても良い曲だった。


さてアンコール。
ダイちゃんのキーボードブースが奥に下げられて、やたらと舞台手前にマイクが並べられる。下手から2番目のマイクの前にカウベル台、3番目が白いスタンドマイク。ん…?どゆこと?普通こういう時ってメンバー交互に並ぶよな?と思ってたら、まずはフジの皆さんが出てきて挨拶。
と、総くんが喋ってるのに下手袖から高らかな笑い声が聞こえる。しかも二回。その都度袖を見て苦笑の総くん。うちのオサーン達がすみません…
呼び込まれるユニコーンの皆さん。「テッシーさん!民生さん!…ああっ!ww」なんと甲殻類に両側から肩を支えられて(つまり、両側の2人に肩を組むようにして)いかにも辛そうに歩いてくるあべどんさん。甲殻類頼もしすぎ!!お兄ちゃんとお父さん!!
白いマイクに両手でもたれて、わざとらしく辛そうなモーションをするあべどんさんに民生さんが「もはや衣装でもないww」とツッコミ(1人だけ、コラボTの下が私服っぽいベージュのカーゴ短パンだったのである)。楽屋で膝を冷やしてた、とちらっと聞こえたけど、歩くのはまあ大丈夫そう。
下手から、ダイちゃん、民生さん、あべどんさん、総くん、テッシー、加藤さん、えびさんの順に並ぶ。あ、そこ下手お2人は並ぶんですね…(察し)。
ここでだったか、「滑らないように」発言について民生さんからつっこまれるダイちゃん。「滑ったんじゃない、転んだんだ」「ライザーに引っかかったんだよ、コイツ(あべどんさん)は後ろに下がって寄ってったからね」「上手くできたら襲名してやる」などとヤイヤイ言われる。あの…ごめんなさいね…「阿部っぽくする」ことに関しては一家言ある方だから…
あべどんさんから、ショルキーを光らせたことについて「(電飾をつけるなら)ショルキーじゃなくて、ギターの形に光らせなきゃダメだよぉ」というダメ出し(?)が。民生さんも混じってヤイヤイ。「ギターもしくは『ち◯こ』」とユニゾンで言う。「斉藤和義風に言うとね」と何故かせっちゃんにとばっちりを食らわせる民生さん。あの…ほんとごめんなさいね…そのとばっちり、よく吉井さんも食らわすよね…

en1.WAO!
これが良かった。WAO!って、リングサイドでもそうだけど、大人数で並んで歌っても楽しいのがすてき。
「最高だぜ〜全くシルブプレ WAO!」「まかれてます〜息が続かねー!」をダイちゃん、「カラフルだぜ〜いきなりワイプOUT!」を総くんが歌う。若さがあるなあと微笑ましく見ていた(何様)。
サビに合わせてアコギを大振りしてお客さんを先導する民生さん、それに合わせてダイちゃんもギターを振る。最後の「愛のキーワード1173」は若干だけどw総くんがやる。なんかステキな先輩後輩だった。
あべどんさんがいつものようにピックを飛ばすたび、フロアから、おおお!と歓声が上がってたのが新鮮だった。そうでしょう、うちのリーダー、飛ばすんですよwと何故か誇らしげな気持ちに。
アウトロで、サンキューフジファブリック!とあべどんさんがシャウトすると、サンキューユニコーン!と総くんも返す。もともとフロントマンじゃないお2人なのに、そんなシャウトがキマっててカッコいい。
そんな中で、胸の前で縦に持ったカウベルのバチをいつもみたいに(何かを指し示す時みたいに)振って、天を見上げていた民生さん。ほんの1、2秒だったけれど、あっ、と思った。

曲が終わり、おもむろにダイちゃんのブースへと入るあべどんさん。ダイちゃんも後から続く。おおお、と思ったところで、あべどんさんがダイちゃんへ、はい、と何かを手渡す。「もらいました!」とオフマイクでこちらへそれを掲げてくれるダイちゃん。多分さっきまで使ってたピックだ!大事そうにしまってた。最前の男の子へのそれといい、なんだかきゅんとする。
こう?こうかな?みたいに、ダイちゃんへフレーズを確認するあべどんさん。
そんなやりとりを見ていたのかいないのか、キーボードブースを振り返って、じっ…と見つめる民生さん。ダイちゃんに「お前そこ?」と一言。びっくりしてやや下手側(あべどんさんから離れる方)にずれるダイちゃん。ここでたぶん総くんが、いいですね〜この並び、みたいに言ったのに、「なんか………気持ち悪っ」と一言。えっ………いつもやってんじゃんあなたの方が………
さらに重ねて、なんでお前転ばないの?みたいに無茶振る民生さん。困るダイちゃん。
と、ちゃっかり椅子に座ったあべどんさんがにっこりしながら一言「この人いっつもこうやってハードルあげるんだよぉ」。
あっ…それは"かいしんのいちげき"では…と思って民生さんの反応を見る、と、もう動かない。何も言わない。ただじっとキーボードブース、いやあべどんさんを見ている。あわわ…と思ったらボソッと「…ハイっ」と言ってこちらに向き直る。困ったように笑っていた。しっかり!しっかり!!とハラハラしてしまった。天下のおくだたみおを天然でやり込められる(?)って、すごいなあ…

en2.虹
やー、楽しかった。もともとステキな曲だけど、なんだか多幸感に溢れていた。
今ここに実体としては居なくても、曲が生きつづけている、そして変化・成長しているって、すごいことだ。よかったね、憧れで目標のバンドと共演しているよ、と、勝手に思う。
みんな楽しげで、あべどんさんがダイちゃんと一緒に左右に上半身を揺らしていたりダイちゃんやBOBOさんとニコニコしたり、BOBOさんとかにさんが顔見合わせてずーっとニコニコしながら叩いてたり、とてもステキだった。民生さんの歌も、いい意味で自分よりフジに寄せてるような歌い方だったような。ソロ回しもとてもよかったー。上手側が全然見えなかったのだけど、頑張って見たら、ベースソロキメるえびさんの、サイドの髪がかかった横顔がとても真剣で爆イケだった。

終わった後、全員で前に出てくる。総くんと握手してハグするあべどんさん。
マイクの並び順になんとなく並んで、じゃあみんなで手を繋いで礼!の流れになる。総くんと手を繋いで、ダラリとしていた民生さんの左手をパッと掴むあべどんさん。こゆとこ、いさぎよいなあと思う。掴まれてちょっとの間、びっくりしたのか握らずそのままだった民生さんの手にクスッとしてしまった。手を繋いだら仲直り、だね(別にケンカなんかしてないけどw)。
手を挙げて礼!は2回くらいしてたような。なんだか新鮮。
写真撮りまーす!というダイちゃんの掛け声で、ステージ中央に集まる皆さん。ここでもなんとなく隣同士になる阿部民。BOBOさんに、どうぞ前に行って!と腕を伸ばして促すあべどんさんの動きを真似て、カメラに向かって見得を切る民生さん。ちがうよぉ!wというように笑ってつっこんでるあべどんさん。
なんだか全てがピースフルな空間だった。

が、最後みんなはけるよ〜って雰囲気になってるのに、コケないの?という謎の圧力をかけられるダイちゃん(主に(´ё`)から)。結局みんなに見守られながら、下手側の台?からずっこけさせられていたwこれで襲名に一歩近づいたね…(?)


はてさて、本当に楽しい対バンイベントでした。"VS"って感じじゃないと総くんも言っていたけれど、共演、共にライブを作る、そんな感じだった。
良き後輩がいて良かったですね、なんて、偉そうにも思ったり。コピーではなくフォローであり、同じ道を行こうとするんでなく参考にして独自の道を開拓していくような。そんな関係って素敵だなあと思うのです。お互いに励みになるんじゃないかなあ。

音が割れてたりとかもあったけど、ライブハウスで観るユニコーンはやっぱりかっこよかった。スタンディングでわいわいと盛り上がれるのは楽しいし、それ用のセトリもいいなあと思うので、またやってくれないかなあ。FCツアーはあるけど、今回みたいに、ユニを知らない人たちにも観てほしい。ぜひ。そうなるとまた対バンとかイベントとか出てほしいなあ、とか。

ファンの欲望は果てしないけれど、とにかく皆さんが楽しそうで充実していそうで、よかったなあと。この先もそんな日々が、どうか続いていきますように。