つれづれのおと

ディアマイロックスター

2019年を振り返る

2019年、終わってしまいましたね。
あまりにも怒涛のような日々で、何がなんだかわからんが乗るしかないこのビッグウェーブに!!と駆け回っている中、あっという間に過ぎてしまいました。年始の各所のスケジュールを見るだに濃すぎる一年だったのに、もう2020年に突入だなんて…。
都度都度つぶやいたりはしてきましたが、なんだかじっくり振り返り自分にしみ込ませる機会が全くなかったので、まずはこの一年を総括しておこうかと。完全に自分用の記録です。まあわたしが書いてるものは全てそうなんですが…。
とはいえ本当に膨大すぎるので、去年と同じく「今年のライブを振り返るバトン」(もう去年だけど)を使わせていただくと共に、書いておきたいことをちょこちょこっと追加してみようかなと。
 
 
★今年行ったライブを列挙してください
 
(1/1 COUNT DOWN BUMP SHOW!!2018→2019@SHIBUYA duo MUSIC EXCHANGE)
1/20 REBROADCAST TOUR@マイナビBLITZ赤坂
3/3 REBROADCAST TOUR@旭川CASINO DRIVE
3/4 REBROADCAST TOUR@札幌ペニーレーン24
3/6 めざましライブ〜日本お元気キャラバン in国技館@両国国技館
3/17 REBROADCAST TOUR@ZEPP TOKYO
3/20 仙波清彦とはにわオールスターズ 気がつけば芸歴50年祭@EX THEATER ROPPONGI
3/28 THE YELLOW MONKEY 9th Album「9999」世界最速先行試聴会@日本武道館
4/6 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@三郷市文化会館
4/11 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@市川市文化会館
4/12 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@市川市文化会館
4/27 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♦︎@静岡エコパアリーナ
4/28 ARABAKI ROCK FEST. 2019@エコキャンプみちのく
4/29 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@新潟テルサ
5/11 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♦︎@北海きたえーる
5/12 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL❤︎@北海きたえーる
5/17 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@コーチャンフォー釧路文化ホール
5/19 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@苫小牧市民会館
5/25 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♣︎@サンドーム福井
6/8 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL❤︎@大阪城ホール
6/9 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@那須塩原市黒磯文化会館
6/10 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@茨城県立県民文化センター
6/11 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♦︎@横浜アリーナ
6/12 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL❤︎@横浜アリーナ
6/22 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@三重文化会館
6/29 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♣︎@秋田県立体育館
7/3 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@日本武道館
7/4 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@日本武道館
7/6 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♦︎@さいたまスーパーアリーナ
7/7 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL❤︎@さいたまスーパーアリーナ
7/12 DELICIOUS LABEL 20th Anniversary "DELICIOUS BUMP SHOW!!"@川崎 CLUB CITTA'
7/27 ABEDON×斎藤有太 ナマpp(ピーアニシモ)@Motion Blue YOKOHAMA 1st、2nd
7/28 ABEDON×斎藤有太 ナマpp(ピーアニシモ)@Motion Blue YOKOHAMA 1st、2nd
8/3 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♦︎@宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
8/4 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL❤︎@宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
8/8 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♣︎@日本武道館
8/9 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♠︎@日本武道館
9/3 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♣︎@アスティとくしま
9/12 ABEDON 弾き語りLIVE 「pp(ピアニシモ)」vol.2@eplus LIVING ROOM CAFE&DINING
9/14 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♣︎@福島あづま総合体育館
9/15 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♠︎@福島あづま総合体育館
9/21 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♣︎@グランメッセ熊本
9/22 THE YELLOW MONKEY SUPER JAPAN TOUR 2019 GRATEFUL SPOONFUL♠︎@グランメッセ熊本
10/5 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@かつしかシンフォニーヒルモーツァルトホール
10/6 鶴フェス2019@鶴ヶ島総合運動公園
10/17 LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA@横浜アリーナ
10/20 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@あましんアルカイックホール
10/21 ABEDON 弾き語りLIVE 「pp(ピアニシモ)」vol.3@旧グッゲンハイム邸
10/26 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@名古屋センチュリーホール
10/27 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@名古屋センチュリーホール
11/6 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@オリンパスホール八王子
11/9 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@ベイシア文化ホール
11/15 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@札幌カナモトホール
11/16 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@小樽市民会館
11/18 brainchild's 2019 Ura Omote Kikaku VIP "Veshari In Panties" 10th Anniversary Edition f^_^@味園ユニバース
11/21 brainchild's 2019 Ura Omote Kikaku VIP "Veshari In Panties" 10th Anniversary Edition f^_^@豊洲PIT
11/29 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@やまぎんホール
11/30 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@やまぎんホール
12/4 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@中野サンプラザ
12/5 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@中野サンプラザ
12/8 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@富山オーバード・ホール
12/16 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@大阪フェスティバルホール
12/17 ユニコーン100周年ツアー"百が如く"@大阪フェスティバルホール
12/25 ヨッチ リサイタル "きよっちこの夜 with むねきんトリオ"@摂津市民文化ホール
12/26 RADIO CRAZY@インテックス大阪
12/28 THE YELLOW MONKEY 30th Anniversary DOME TOUR@ナゴヤドーム
12/31 COUNT DOWN BUMP SHOW!!2019→2020@SHIBUYA duo MUSIC EXCHANGE
 
け…計66本?か?ナマppの1stと2nd分けたらさらに+2本。つまり1年の1/6がライブの日だったと。わあ…。5days連続の時とかあって、さすがに狂ってるなと思いました。よく切り替えられた(ライブとライブも、仕事とライブも…)。
この他にも、OOPARTSやNODA・MAPのお芝居観たりとか、どうでしょう祭とか、王様になれの試写会とか舞台挨拶とか、タワレコカフェとか、それはもう色んなとこに行きました。楽しかった。
2019年が始まる時に、1年のスケジュールが書き込めるカレンダーを用意して予定を書き込んでたので、それを見返しながら書いたんだけど、2月は一つもライブに行ってなくてびっくりした。逆にどうやって生きてたのか思い出せない(麻痺)。
 
 
★今年一番印象に残ったライブは?
 
ブログに個別で書いたやつはどれも印象的だったんだけど、改めて挙げるならば、
 
・REBROADCAST TOUR@札幌ペニーレーン24
・LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA
・百が如く@やまぎんホール(2日とも)
・pp(ナマppやきよっちこの夜も含め、行ったものすべて)
・GRATEFUL SPOONFUL@宮城セキスイハイムスーパーアリーナ♦︎❤︎、秋田県立体育館♣︎、日本武道館♠︎
・30th Anniversary DOME TOUR@ナゴヤドーム
 
でしょうか。ありすぎ。
 
ピロウズに関しては、横アリが印象的だったのももちろんだったけど(あとアラバキのトリビュートもよかった)、REBROADCASTというアルバムがわたしはとても好きで、ライブで聴けるのがとっても楽しみだったので、去年からのツアーは本当に嬉しかった。それもあって今回は思い切って、夢だったピロウズでの北海道遠征、夢だったペニーレーンでのワンマンに繰り出した。札幌のライブは特にお客さんの熱量が半端なくて、実は舞台がなかなか見えなかったんだけど、バンドのテンションも高くてとてもグッときた思い出がある。
 
ユニコーンに関しては、別記事にも書いたけど文句なくこれ。そして百が如くに関しては後で別にまとめたいのでとりあえず割愛。心が折れたらここに追記する…。
ppは本当に、とにかく凄いものを観てしまった、聴いてしまった、いや体験してしまった?という思いが強くて…音楽を、耳だけでない感覚器も刺激して全身で体感できる芸術に造りかえているあべどんさんは恐ろしいほどの芸術家で、探求者で、音楽家だなあと改めて思い知らされた。恐らくナゴヤドームでエマさんも使っていた、音に反応して光の波が現れるシステム?による映像。それをバックにぐうううっと猫背になって鍵盤に向かう姿は、新しい宇宙を創り出しているようだった。わたしは個人的に、何かを感じとる時に、耳とか目とかだけじゃなく、手ざわりとか雰囲気とか他人におよそ説明ができないものにも頼りながら把握しているのだけど(※オカルトな話ではない)、その感覚もびしばしと刺激される濃密な時間だった。MCで、休んでもいい、と言われたけれど、だから確かに終わった後に疲労感とか空腹感があるという…。けれどそれも体感した証として丸ごと持って帰りたいような、そんなライブ…というか、作品でした。新たなモジュラーシンセも加わり?今後も続けてくださるようなので、その進化がとても楽しみ。
 
イエローモンキーに関しては、そういえばアルバムの感想もライブの総括もしてなかったなあと今さら/(^o^)\いや、なんかこう、彼らに関しては、わたしみたいな青二才ファンがおいそれと、な、気がしてしまいまして…(じゃあ他のバンドに対してはどうなんだ)。なので個人的に4つのセトリそれぞれのベストアクトを。映像化されてるさいたまも良かった。個人的にはセトリは♦︎が一番好きだったかな。
そして、このツアーを経たナゴヤドーム公演がまた、とても良かったのです。ツアーの中でもまだ、「9999」の曲たちは"再集結後の曲"みたいな、ちょっと特別な扱いをされてるような印象というか、水に油性の絵の具を垂らしてかき混ぜたような、マーブル模様もそれはそれで美しいけど…みたいな感じがあったのだけど、これがびっくり、ドームのセトリの中では見事に全てが馴染んでいて、解散前の曲と肩を並べても全く遜色がなかった(という言い方があってるかわからないけど…)のがよかったなあと。特に「天道虫」と、ちょうど一年前のライブでは新曲として一番の特別扱い(?)だった「I don't know」の馴染みっぷりときたら。演出をふんだんに盛り込んだロックショウのような2017年のドーム公演とは打って変わって、モニターに映るのはほぼリアルタイムのメンバー(過去のライブ映像とのオーバーラップもあったけど)(余談だけどこれ、百が如くの『HELLO』を思い出してしまった…w)。そしてチンドン屋さんの演出以外は抽象的な映像、そして文字ばかり。もちろん照明もすごく綺麗だったけど、つまりそれだけでも十分というか、バンドの音楽を主軸に置くだけでもドームに集まった数万人の心を動かせるのだ、それだけの力を放てる今なのだなあ、と胸が熱くなった。
 
 
★今年一番楽しかったライブは?
 
・きよっちこの夜
・VIP
 
ヨッチさんのことは別記事の通り。とにかくギャアアアと黄色い(?)声を出せたのが楽しかったw久々にアイドルを観たw
VIPは本当に、毎年楽しいのだけど、今回は特に"音楽の楽しさ"が大きなウエイトを占めていた気がしてワクワクした。そのうちツツミカクサズでやってくれるのかなあ、わからないけれど、即興で曲を構築する時に菊地Pがぽろっとこぼした言葉や、それぞれが(予定調和なのだとしても)ぽろぽろと奏でるフレーズが、だんだんと曲としてまとまっていく。個性豊かなメンバー全員が、ひとつの曲を作るという目標に真摯に向き合っている。そんなレコーディングやリハーサルの過程を垣間見られた気がして、とても楽しかったのでした。
 
 
★泣けたライブは?
 
・LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA
・百が如く@やまぎんホール(2日とも)
・GRATEFUL SPOONFUL@秋田県立体育館
・30th Anniversary DOME TOUR@ナゴヤドーム
 
印象に残ったのと被ってしまう…というか、涙が出るほど心が動かされたらそりゃ印象に残るってものですが。
 
ピロウズの横アリはとにかくオープニングのムービーで泣いた。泣いたというかもう見開いた目から何もしないのにあとからあとから涙が出てきてびっくりした。その辺は横アリの記事に書いたけど、今思い返すと、ああこのひとたちは本当に今年を、この公演を、バンドのではなく今までの人生の集大成にするつもりだったんだな、と改めて思う。だからといって今後の活動が尻すぼみになるとかではないけど、でも、出来るうちに(なおかつ、そのチャンスが巡ってきたから)人生の中の金字塔を立てておきたかった、のかもなあ、と。それが出来るってすごく凄いというか、それまでの人生があったからこそ成し得ることだというか。今はただ、凄いことだなあ、よかったなあ、と思うばかりです。人生の中でそういうことができるひとって、なかなかいない。
 
百が如く山形はとにかく1日目にあのエンディングムービーを見ながら号泣。2日目もアンコール中ずっと号泣。あと、民生さんがおしどりミルクケーキのCMソングを歌い上げたところでも泣いた。いい思い出なんだろうなあ。なんて。
 
GSツアーに関してはまあ各所で泣いたりしたんですがw、とりわけ秋田は「エマさんが格好よかった」ということだけでボロボロ泣けてしまって、終わった後も1人帰路を急ぎながら泣いていた。なんというか…まあ、ちょっとこう、それまでドキドキしていたので、開演直後から最後まで動きも演奏もキレッキレのロックギタリストだったことに、安堵したというか。エマー!!と呼び捨てで叫んでしまった。♣︎は特にアドリブ入れる曲の多いセトリだった気がするし、なんだかずっと色々ドキドキしながら見ていた記憶。
で、ナゴヤドーム。「Horizon」はやると思わなくて、なおかつその直後に「Father」だったもので、もうしゃくり上げるようにして泣いてしまった。あのコンボはずるいというかあざといというか、なんか、バックグラウンドを知らなくても多分号泣してしまうんだよなあ。「外からなんて何もわからないさ」ってふわりと笑ってくれる仲間がいることも、些細な、けれど自分にとってはすごく素晴らしいと思える発見をてらいなく近しい家族に伝えられることも(空に向かって、だからかもだけど)、しあわせなことだよなあ、よかったなあ、という思いに、少しだけの、いいなあ、が混ざって、あのどこまでも開放的でキラキラしたサウンドに、逆に泣けてしまうのでした。見上げた空が青すぎるというだけで、涙が出てきてしまう時のような感覚。
 
 
★もし楽しくなかったライブがあったら教えて?
 
楽しくなかったことは全くなかったのですが、ちょっとこう、色々と思うところがあり、ドキドキ、いや、ハラハラしながら観ていたライブはいくつかありました。いくつか…いや、片手ではおさまらない回数。それも一つのアーティストに限らず。
それはわたしの問題で、そんなところに着目するのはどうなんだって話なのですが、でもこう…見えてしまうとどうしても気にかかってしまって、辛いというか、怖かった。から、いつも通りに手をあげたり拍手したりはもちろんして、でもそうしつつ、とにかく少しでも早く無事に終わることを心の底から祈りながら観ていた。
全力でパフォーマンスしてくれてるのに失礼だとは思うけれど、それでも皆さん、全てを(表向きには)大きなアクシデントなく終えていたのは、凄まじいの一言でした。でもその後にご本人様方の口からポロポロと色々なことを聞いて、めちゃくちゃに肝を冷やしたのも事実。
 
ミュージシャンとしての生き様を全うしたい、それなら何かを犠牲にしても、という思いもあるのかなあ、と思ったりする。わたしもわたしで、色々なものを犠牲にしながら仕事をすることが少なくないので(ただ、じゃあそれが本当に自分の意思によるのかというと素直に首を縦には振れないのだけど)、わからないでもない。そして、その人の生き方に(特にこんな、見ず知らずの)他人がどうこう言っていいことでもない、と思ってはいるので、これは単なるわたしのわがままな独り言なのですが。
わたしは大好きなミュージシャンの皆さんから、その創作物に、言動に、存在に、大きな力をもらっていて、文字通り生き延びさせてもらっています。だから、そんなひと達には、ずっとしあわせでいてほしい。たとえばの話、もししあわせを追求した結果音楽を辞めると言われても、その方がそのひとのしあわせなのであれば(辛いとは思うけど)それでもいいと思うくらい。縁もゆかりもあるわけではないけれど、とても大切な存在だから。
だからどうか、身体を大切に、自分のしあわせを大切に、大阪ファイナルのあべどんさんの言葉のように来年も、それだけでなく再来年も、その後も、末永く、心身ともに健やかに生きて(この場合の『生きる』は、かにさんの言う『死ぬまで生きていこう』のような…そのひとらしく在る、という意味で)いてほしい。そんなことを考えた一年でした。
 
 
★一番印象に残った曲は?
 
・「Before going to bed」:REBROADCAST TOUR
本編最後にさわおさんがギターを置き、ハンドマイクで叫ぶように歌い上げ、歌パートが終わったら去っていって3人だけが最後まで演奏を続ける、というステージングが斬新でした。歌詞と歌い方も相まって、なんだか毎回ぐっときてしまった。横アリでやるかと思ったけどやらなかったなあ。
 
・「ハイブリッド レインボウ」:LOSTMAN GO TO YOKOHAMA ARENA
この日披露されたのはどの曲もそうだったけど、この曲は本当に魂がこもっていた。凄まじいほどの気迫でギターソロを弾くぴーちゃんの姿、あんなに遠くから観てたのに、いまだに目に焼き付いている。
 
・「この恋のかけら」:THE YELLOW MONKEY 9th Album「9999」世界最速先行試聴会、GREATEFUL SPOONFUL
試聴会の一番最初に鳴り響いたあのギターの音、あれに一瞬にして心を掴まれました。ほのあたたかさと寂寥感とある種の諦念とそれを受け入れた先の何か、が入り混じったような、少し灰色がかった曲。ツアーだとアニーさんのあたたかなタムの音に支えられて、冬の終わりに何かが大地から芽吹くような、前向きな力をはらんでいたように聴こえたのがすごく良かった。確か大阪でだけ、そのイントロのギターにかぶせてしゃらしゃらしゃら…とシンバルを鳴らしていたのがとても素敵だったので、いつかまた聴いてみたい。
 
・「ZERO」「HELLO」:百が如く
百が如くは別にまとめたい…けど…どうなるかわからないので。
「ZERO」はめざましライブのあべどんさんハンドマイク体制からガラッと変わって、ツアーでは前半後半とも本編最後に披露されていた。後半では特に、「半世紀少年」あたりから怒涛の盛り上げ曲がガンガンと続いてのこれ。今年世に出たばかりのこの曲が、盛り上がりと美しさと疾走感でもって本編の最後(または、ライブという組曲の最終楽章)を綺麗にまとめあげていたのがすばらしかった。そしてこのひとたちの放つ、眩い光に包まれるようなグルーヴには、毎度ながら心を揺さぶられ、最強だ…!と思わずにはいられなかった。
「HELLO」は本当に5年ぶりくらいに聴いた。10年前から少しずつ歳をとり、それでも同じ曲を歌い奏でる彼らの映像とともに聴く今の演奏は心にしみるどころではなかった。百が如くのうちの"十"、再始動10周年は大々的にフィーチャーされることはほとんどなかったけど、この曲と前半の「ひまわり」、そして今ここで彼らが、再始動後の曲をふんだんに取り入れたセトリで全国ライブツアーを行っているということ、それがまさにこの10年を表していたのかもなあ。
 
・「ひまわり」:pp
ppはライブ全体が一つの作品みたいなものだと思っているので、あまり曲ごとに括るのは無粋かなと思うのですが。
これを初めて聴いたのは確か渋谷。歌い出した時、会場全体がハッと息を飲んだのが感じられた。デモすら聴いたことのなかった、今のあべどんさんの歌うひまわり。ピアノひとつと歌声だけで表現されたそれはなんともエモーショナルで力強くて、胸が詰まった。これが聴けたのは本当に嬉しかった…。
 
・「Umbrella Flower」「Wanna go home」:VIP
前者は本当に、本当に嬉しすぎて、味園では小さく叫んでしまった。わたしはアルバム「PANGEA」が大好きなのだけど、中でも倒錯的な美しさと、歌詞の"らしさ"が相まって、生で聴きたいと思っていた曲の一つ。ケイタさんにしか歌えないと菊地Pが仰ってた気がするので、VIPならではだなあと。嬉しかった…。
後者は豊洲PITで聴けたのが嬉しかった。わたしは直接には何もなかったけど、それでも馴染みのある場所の姿が変貌していく様は本当に心が痛んだし怖かった。そんな今年を振り返る意味と、この会場の成り立ちも含めて、という意味もあったのか、ここで演奏してくれたのは本当にPらしいなあと。
 
 
★一番印象に残ったMCは?
 
・横アリについてのさわおさんのことば
晦日のカウントダウンでの発表からツアー中、デリバン、そして当日まで、いつもながら真摯に伝え続けてくれた。10年前の武道館が即完したから、今度は絶対売り切れないところで演って、来たい人が全員来られるようにしたいということ。なかなか会場を貸してもらうのが難しくて、916ではない日付になったこと。「平日だから全員仕事を辞めて来て欲しい」とか、当日も「みんな言いつけ守って仕事辞めて来たの?w」には笑ったけど、わたし達に向けて言ったことを忘れてない律儀さにちょっと泣きそうになった。
 
・「これから先、何かあっても今日のこと思い出したらちょっといい気分になれる、そんなライブにしたいと思います」
横アリでのぴーちゃんのことば。それにやられて(?)トチッてしまう皆さんw
その後のカウントダウンでは、思い出すだけでニヤニヤできるライブになりました、今年は皆さんにもそういうことが降りかかりますように、というようなことを仰っていて、ああやっぱり金字塔にするつもりだったのはみんなそうだったのかもなあ、と思った。別にここから下がるとかではないけど、ある種のピリオドというか到達点というか、そういうのを迎える過程を見てしまった、と、なんだかいろんな感情がないまぜになって、胸がきゅっとした。でも、その場に立ち合わせていただけたというのは、間違いなく誇らしいしありがたいことだ、勝手ながら。
 
・「みんながしあわせになりますように!ユニコーン永く続けられますように!」
「来年もユニコーンは生きているということで」
百が如くツアーでのあべどんさんの言葉。前者は山形で天を仰いでシャウト、後者は大阪ファイナルで民生さんに面と向かって言ってらした。
ppでも、鍵盤は座って弾くことにした、(音楽を)長く続けたいんでね、というようなことをぽろっと仰っていたのを思い出した。そりゃあそれなりに年齢を重ねてらっしゃるから当たり前なのだけど、個人差はあるにせよ積年の色々は身体に出るわけで、ではそれとどう付き合っていくか、って、永遠の課題だと思う。ロックンロールは不健康でなんぼ、みたいなイメージは昔からあるけど、60〜70代のロックミュージシャンだって活躍している中、じゃあ何を大事にするのかというと、やっぱりこのひとは音楽なのだなあと。それが、勝手ながらすごく嬉しかった。
そして、"あなたの願い事が叶うことが幸せ"と歌詞に綴るひと、七夕の短冊に"みんなの願いが叶いますように"なんて書くひと。そんなひとこそ誰よりもしあわせになってほしいし、そんなひとの願いは絶対に叶ってほしい。そう願ってやまないのでした。
 
・「皆さん!ユニコーンはファイナルに向けて全速力で走り抜けます!力を貸してくれてありがとうございましたー!」
これもあべどんさんのことば。ツアーも残すところあと大阪2daysのみ、という富山公演の最後、ハッタリが流れる中で高らかに仰っていた。
勝手にだけど、そのことばにめちゃくちゃハッとしてしまって、終演後これだけはとメモアプリに書きつけていた(けど、細かいニュアンスは違うと思うので雰囲気で読んでください…)。
わたしは元々、音楽の聴き手・バンドのファン、である自分は、好きな方々が世界に放っている創作物を勝手に享受させていただいている立場なので、応援してくれてありがとうとか、来てくれてありがとうとか、言わなくてもいいのに…と思っていた。こちらが勝手にやってることなのに、恐れ多いというか。
なのに「力を貸してくれて」だなんて。再始動直後はインタビューでも懐疑的な言葉を口にしていた方だから(それはそれで悪いことじゃないと思っている、わたしは)、余計にびっくりした。多少なりとも、力にしてくれていたのかしら、と、受け手である立場ながら、勝手にすごく…嬉しいというか、身に余るというか、光栄です、という気持ちになったのだった。そして、本当に少しでもそう思ってくれるならば、これからも同じように、陰ながら応援させていただきたい、と、切に思うのでした。迷惑にならないようにね。
 
あとVIP豊洲で菊地Pが明言してたことが個人的にめちゃくちゃ嬉しかったりした(そしておこがましくも『わかる』とちょっと思ったり)。けど、そのうち動画になると思うから、割愛。
 
 
★行きたくなかったけど行ったライブはある?
 
なし。
 
 
★今年一番行った会場はどこ?
 
日本武道館(5回)。何気に人生初のライブもここでした。改修前にたくさん行けてよかった。
次点は横浜アリーナ(3回)。まさかここがランクインするとは…。
 
 
★初めて行った会場or都道府県は?
 
・会場
旭川CASINO DRIVE
苫小牧市民会館
三重文化会館
アスティとくしま
eplus LIVING ROOM CAFE&DINING
福島あづま総合体育館
かつしかシンフォニーヒルモーツァルトホール
鶴ヶ島総合運動公園
小樽市民会館
摂津市民文化ホール
 
都道府県
 
意外とあった…!去年と被ってなかったということか。
中でも嬉しかったのはペニーレーン。上でも書いたけど夢だったので。
秋田と福島の体育館も、本当に体育館!て感じで面白かった。秋田は途中で涼しい風が吹いてきたかと思ったら、クーラーがなくて窓を開けただけだったとか(幸い?雨の日で、外が涼しかったのだ)。
あべどんさん肝いりの旧グッゲンハイム邸に行けたのも本当に嬉しかった。周りの雰囲気も本当に逗子に似ていて、すごく素敵だった。
都道府県で言えばこれも長年行ってみたかったお伊勢参りができた三重県。あのあと台風で大変なことになってて心が痛んだけども…。徳島も風光明媚でとてもいいところだった。大塚美術館、もう少しゆっくり観たかったなあ。
 
 
★遠征はした?
 
上記の通り。もはや日帰りできるところは遠征じゃないと思う。名古屋とか北関東とか。
 
 
★ライブの前後に起こったアクシデントなどどうぞ
 
数々あるんだけど、今年は熊本ですかね…。
まず大型台風により行きの飛行機が出るか出ないか出ても戻るか、みたいな感じで前日から読めず。朝早い便でどうしようもなくて、一か八か新幹線に飛び乗り、条件付きの表示が出た瞬間にキャンセルした。結局飛んだらしいのだけど…。
で、帰り。当日便はやっぱり欠航。翌日の便に振り替えて、スーパー銭湯にでも泊まるか〜と思ってたんだけどお友達の勧めで同じホテルを予約。ライブが終わった後、余韻に浸りつつ食事してたら、なんと機材繰りの関係でわたしとお友達が振り替えた便だけが欠航との知らせが/(^o^)\(※ライブ直前にメール来てたんだけどもちろん気づかなかった) 他の便を探すも当たり前のように満席。楽しい気分が一転、焦る我々。とりあえず早起きして朝早い新幹線で帰ってきた。着いたらもう午後になってた。
めちゃくちゃ焦りはしたけど、お友達とツアーの振り返りとか色々話しつつ帰れたのは修学旅行みたいで楽しかったし、乗り換えで福岡に一瞬降りて駅弁も買えたし、早起きできてなかったらさらに新幹線動いてなかったらしいし/(^o^)\なんだかんだいい思い出になりました。九州はまたゆっくり行きたい。
 
あとレディクレの日にリングライトなくしかけたのは今年一番肝が冷えた/(^o^)\ホテルをチェックアウトする時バタバタしてて布団に紛れたっぽい。保護しておいていただけてよかったし、会場向かう前に気づいてよかった。
 
 
★メンバーが投げたものキャッチした?
 
キャッチしました。実はかにさんのスティックを。手渡しでなく投げたやつ。その日、わたしの前の席が空いてて、まあいつもながら曲のシメとかの真似っこしながらノリノリで見てたからこっちに…?自意識過剰だけどそういうことにさせておいてほしいw
あと、これは拾ったんだけど、確か上々終わりで民生さんが投げたピック。は!と思って手を伸ばしたら、あれ?赤??拾い上げたら「ABEDON」の文字と赤いロゴ。形一緒だから共用してるのかな…。
 
 
★チケット代、交通費、グッズ代などどれくらい使った?
 
相当使いました。もう…それはそれは相当…。
そういえば個人的に、今年はTシャツ以外にも買ってよかったグッズがたくさんでした。
ピロウズだとバスターくんのぬいぐるみマスコット、あと王様になれのラーメンどんぶりwとパンフ。
ユニコーンはハンドタオル(前半の大きめのやつ)、フラッグケース、スタンプ帳(今年は参加数多かったから特に!)、リングライト。それからグッズじゃないけど、白どんちゃんことあかちゃんチワワさんw あとあべどんさんのイヤーカフもお気に入り。
イエローモンキーはスマホ用ガラスカバー(スワイプしづらいけど、人に見せると『あっ!イエローモンキー?』と言われるのがちょっと嬉しかったw)、あとブレチャのティッシュケース(こういうのマジで欲しかったから助かった。うどんちゃんもかわいい)、張子の:▽:。風呂敷はこれから使うのが楽しみ。
 
 
★今年最後のライブは?
 
カウントダウン!去年と同じ。
そういやさわおさんが最初に言ってたMC、変わってないなー!wって感じで嬉しかったw「51歳にもなってこんな…w」って仰ってたけどw
 
 
★来年は今年よりたくさんのライブに行きたい?
 
多分これよりたくさん行くことは今後ないのではないだろうかw
でも行けるとこにはなるべく行きたい。お金と時間と身体の許す限り。
 
 
★来年最初のライブはもう決まってる?
 
カウントダウンを抜かせば、決まっております。わたし史上初、洋楽アーティストのライブ。しばらく他のライブ観られなくなるかもしれないと噂のwやつ。めちゃくちゃ楽しみです。英語の勉強は結局できてないけど、せめて曲だけでも予習せねば。
 
 
いやはや、人生で最も濃かったと言っても過言ではない一年でした。
ライブに行く、というきっかけで、行ったことのなかった所、見たことのなかったもの、食べたことのなかったもの、なかなか会えなかった人、それらにたくさん出会えたことも本当に大きかった。だって、普通に過ごしていたら、いつか…で終わっちゃう(下手したら、そういう夢想もしないかもしれない)もの。
オタクはジャンルでしか一年を振り返れないと言われてたけれどw、それでいいじゃん!と思う。だって好きな物事を抜いたとしたら、わたしの今年は(も)すさまじく暗澹たるものだったし/(^o^)\たくさんの新しい人、場所、物事、考え方との出会いもなかった。楽しみでどうにかこうにか生きた時間が延ばせるのであれば、そして少しでも人生が豊かになるのであれば、それはそれでいいのではないかと思うのです。
ただやっぱり、他力本願というか、それだけにすがるのはあまり良くないことかなと思うので、これからは少しずつ自分自身の視野も広げていけたらいいな、なんて。それから今の好きなものに立ち返った時、また別の視点で見られるのもいいかな、とか。
あと、できたら、都度振り返りもちゃんとしたい。自己満足だけど、ちゃんと文章にして、その時見たこと思ったことを記録していきたい。忘れてしまうのはしかたがないから、後から見返して少しでも思い出せるように。
 
最後に、繰り返しになるけれど、2010年代最後の一年を心震えるように彩ってくださった皆様に、たくさんの感謝を。皆様のご多幸をお祈りしております。
2020年も、どうぞよろしくお願いします。